日本で一番長い夏
本日2度目の投稿です。 20:00からBSハイビジョンの「日本の一番長い夏」を観ました。ドラマを制作するプロデューサーの眼から見た。日本降伏までの流れを見渡す作りで中々興味深かったです。 私的には富野監督が出演してるってのもあったのですが。 全体を観た感想ですが、日本人は追い詰められても建前しか述べないものだなと思ったことです。 大戦末期、もはや勝負がついた時点で、政府はソヴィエトに終戦の仲介を模索してました。 が、実際は政府も軍部も本音ではうまくいかないとわかっているのに、誰もが本当のことが言えない。 そして8月9日のソ連参戦に至ってもなお本土決戦を唱える軍部に対し、御前会議の席上で天皇の聖断によってようやく降伏を決断しました。 印象深いのは、どなたの発言かは忘れましたが、多数派の意見が必ずしも正しいとは限らない、ということです。 多くの国民も、敗戦の予感を抱えながら誰もが本音を言い出せない雰囲気に飲み込まれズルズルと8月15日を迎えてしまいました。 その状況は現在もかかえていることかもしれません。 たとえば、選挙などの際に実際の政策や実績、そしてどのような人物かを精査することなく、誰かが作り出した流れに乗っている雰囲気を感じます。 これでは310万人の犠牲の末に得た教訓を生かしきれていないのでは? 今の季節はやたらと戦争特集が組まれます。悲惨な体験を知ることはもちろんですが、どこで道を違えたのか、どうしたらこれからを生き延びることができるのかを考える良い機会ですね。 そのことが戦争で亡くなった全ての戦没者に対する最大の供養だと思います。 それではまた・・・にほんブログ村