2021/03/22

佐藤大輔氏に捧ぐ

カテゴリ:小説
佐藤大輔氏へ。



 個人的に「御大」とか「さん」付けなのは、どこか違和感を感じ、さりとて呼び捨てにするのもなんなんで、一応のところ「氏」とつけておきます。

 早いもので、あなたが光帯の向こうへ旅立ってから丸四年が経ちました。

 未だにあなたの書いた最後の作品群「宇宙軍陸戦隊」「帝国宇宙軍」「エルフ2巻」の本を読むことができません。これを読んでしまうと、本当にあなたとの別れがくるのではないか? という恐れを持っているからです。

 その代わり……その代わりという表現が正しいのかどうかはわかりませんが、あれから私も筆をとるようになりました。とは言いましても、今のところはあなたの描いた大蛇にちんまりと下手くそな足を書き足すだけですが。

 それでも、かれこれ三十編くらいは書いたのですよ。最近ではオリジナルのキャラクターも出ており、あなたの創造した世界を用いて好き勝手にやらせてもらっています。

 もしも、あなたが拙作を読むことができたなら……あぁでもないこうでもないと様々な注文をぶつけてくるでしょうね。

 それも仕方がありません。最初はあなたのモノマネをしてみようと試みましたが、あなたはあなた、私は私でしかありません。良くも悪くもあなたのマネはできないことに気づいてからは好きに描こうと決めました。

 まぁ、色々文句はありましょうが、お互い住む次元が異なり、私には次元の異なる存在の声を聴く能力はないので、これからも好き勝手にやらせてもらいます。

 あなたは風呂敷を広げに広げるのが得意で、反面それを畳まずに新たな風呂敷を持ち出すのが得意でした。そのたびに憤慨はしてみるものの、新しい風呂敷も魅力的なのがあなたらしくて実に憎らしい。

 そして愛らしかったです。

 近年次々に復刻されるシリーズが、ときに「愛憎版」と呼ばれるのも仕方がないことだと思います。

 私にできることと言えば、今のシリーズを無事に終わらせるだけです。

 執筆していて、風呂敷を畳む難しさも知りました。

 これで、少しはあなたの真情に近づくことができたかな?

 これ以上まとまりのない文章書いても詮無いのでここまでにします。



 P.S.

 私がそちらへ向かうのはもう少し先だと思うので、できればRSBCやパシストの続きを書いていてくれると嬉しいです。

 そのときには私も作品を携えていきますので、講評をお願いしますね。



                        尊敬はしかねますが畏敬する佐藤大輔氏へ





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Last updated  2021/03/22 11:27:44 PM
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