小さな恋(読み切り)小さな恋 登場人物 水井 正樹(主人公)、北瀬 優(ヒロイン)、貝 憲斗(ライバル) たった5年だったけど、僕は恋をした。 僕は、両親の離婚で母に引き取られた。 そして引越したので、保育園も変わった。僕が4、5才の時だった。 新しい保育園に行く前日に夢を見た。 保育園で自分が紹介されてる夢だった。目の前に他の子供達がいて、みんな体育座りでこっちを見ていた。その中に眩しくて見えない子がいた。 そして目が覚めた。 僕は母の自転車に乗って保育園に向かった。 そこは、夢と同じだった。 夢と同じ用に部屋に入って、同じ用に紹介された。 そしてみんな体育座りしてこっちを見ている。 僕は思った。「ここまで同じなら、あの眩しくて見えなっかた子もいるはず。」 僕は探した。先生の話を無視して探した。 いた!。夢と同じ場所にいた。その子はすごく可愛いかった。現実なのに眩しく見える。 先生の話が終わってすぐ僕は声をかけた。 正樹「あ、あの~、君。僕まだ来たばっかりだから友達いないんだ。友達になってくれる?。」 優「うん。いいよ。私も来たばっかりで友達いないんだ。」 正樹「じゃあ何して遊ぶ?えーと、、、」 優「あっ、私は北瀬 優って言うのよろしくね。」正樹「あっ、僕は水井 正樹だよ。よろしく。」 二人は仲良く遊んだ。毎日保育園で遊んだ。 そして、4月になり一番上のひまわり組になった。ある日、いつものように優と話をしていた僕は突然、突き飛ばされた。 正樹「何するんだよ。」 憲斗「優に近づくな!」 正樹「なんでだよ。」 憲斗「俺は優の事が好きなんだ。」 僕は憲斗の言って言葉の意味がわからなかった。でも、すごく嫌な感情が出てきた。 正樹「僕も、優の事が好きなんだ!」 僕と憲斗は取っ組み合いのケンカになりそうだった。そこへ優が入って。 優「二人ともやめて、ケンカする二人は嫌い。」 そう言われた僕は、心がいたんだ。だからすぐに謝った。 正樹「ごめん。もうケンカしないよ。」 だけど、憲斗は謝らなかった。一人で立ち尽くしてた。 翌日に憲斗は謝った。だけど優は。 優「今更謝んないでよ。私、憲斗の事嫌いになったから」 そして優は僕を引っ張って憲斗から離れた。 僕は優に聞いた。 正樹「憲斗がちょっと可哀想じゃない?」 優「私だって、そんな事言いたくないわよ。でも、言わないとまた、水と憲斗がケンカするかもって思ったから」 正樹「えっ、水って?」 優「正樹くんのあだ名。水井だから水って呼ぶことにしたの。」 なんだかよくわからなかった。でも、僕の事を水って呼ぶ事はわかった。 そのあとだった。僕は憲斗に呼ばれた。 憲斗「水井、すぐに謝ったお前は、ただしかった。これからは競走しよう。どっちが先に優と結婚するか。」 またまた意味がわからなかった。でも僕は憲斗に負けたくなかった。 正樹「よし、競走だ!」 その日の夜、僕は母に結婚って何?って聞いた。すると 母「急にどうしたの!?。まだ保育園なのになんでそんな言葉を知ってるの!!」 僕は色々母に話した。そして結婚の意味を知った。それからと言うもの、僕と憲斗は何でも競走した。 運動神経、早口言葉、かっこよさ、などなど、何から何まで競走した。 そして、一年経った。 僕達は卒園式に出ていた。そう来月から小学校なのだ。下の子に見送られて最後の保育園の日。卒園文集が配られた。 卒園文集の最後には、みんなの行く小学校の名前が書かれいた。 僕と優はN小学校で、憲斗はK小学校だった。 僕は嬉しかった。小学校も同じで嬉しかった。憲斗に差をつけられるので嬉しかった。 僕は優に同じ学校だと言った。 正樹「優~、僕と優は同じ学校だよ~。」 優「うん、知ってるよ。憲斗いなくなっちゃうね。」 それを聞いた僕はやきもちをやいた。もちろん憲斗にたいしてだ。だがすぐに落ち着いた。小学校が別だから差をつけられる。そう思ったから。 1年経ち4月、 小学校の入学式も終わり。教室に入った。僕は探した。もちろん優を、いや優の席を。 だけど、無かった。1つだけ名前を書いた紙が破れてる席があった。僕はそれが優の席だと祈ってた。来なければ優は違うクラスだと思っていた。 その席は僕の隣の席だった。そして彼女はきた。僕の隣の席に座った。 同じクラスで隣の席、ビックリだった。まさに夢にまで見たシチュエーションだった。 そして、優といつも一緒に帰るようになって、毎日遊ぶようになった。優の家が近所だったのは驚いた。 そして、クラスのほとんどが塾に通っていた。僕も英語の塾に通った。 そこで憲斗にあった!。他にも保育園の時の友達がいたが憲斗の事が気になった。 憲斗「優は元気か?」 正樹「元気だよ。」 憲斗「そうか、俺は優を諦めないからな。」 正樹「うん。競走だよ」 だがこの三角関係も長く続かなかった。 2年後、憲斗が交通事故で死んだ。英語の塾で保育園の時の友達に聞いた。場所は塾の前の道路ですぐ近くだったそうだ。自転車で車にぶつかったらしい。 僕はそのことを優に話した。優は泣いた。やっぱりショックは大きいみたいだ。 だが、更に優に辛い思いをさせることになる。 僕の母が再婚するのだ。だが今の家は狭くて三人では住めない。引っ越す事になった。 それがわかったのは、憲斗死んですぐだった。優には言えなかった。 引越し前日僕は仕方なく優に言った。 正樹「優、僕のお母さんが再婚するんだって、だから引越しするんだ。」 優「そうなんだ。よかったね。」 優はそれ以上何も言わなかった。そっぽを向いてしまった。きっと、泣くのをこらえてるのだろう。 そのあと先生がホームルームで僕が引越す事を言った。僕が言わなくてもよかったかもしれない。そう思った。 僕は引越してしまった。新しい父と共に新しい家へ、新しい学校へ、新しい世界へ。 でも、最後に一瞬だけ車の中から、体育館の裏に優が見えた。まるで僕を探してるみたいだった。 ジャンル別一覧
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