131.第2回入学説明会
18日、来ていただいたご家族のみなさま、ご参加ありがとうございました。学校設立の趣旨、預かったお子様の将来への責任と、具体的な学校生活などご理解いただけたら嬉しいと思います。ところで、以前にも書きましたが、私は小学校を4ヶ所、中学校を2ヶ所転校しています。(今はあの世で暮らしているオヤジの仕事の都合で)オヤジの仕事の都合というのはその土地にオヤジ自身が居られなくなったという経済的な理由がその中に2回半ほどありまして、実は大変でした。死んでしまった(飲んだくれの)オヤジを今更になって偉いと思うのは金持ちと貧乏との両極端を何度も行ったり来たりしながらどこの土地に引っ越しても、どんなにバス代がかかってもそこの地域で最も教育熱心な遠い学校に通わせてくれたということです。(当時は「寄留」という裏技を使わないと学区外には通えませんでした)今思うと、実に偏執的で教育熱心な尋常小学校卒のオヤジでした。そのときに私立小学校があったら、借金してでも通わせたことでしょう。飲んだくれているオヤジに説教したことがあります。22歳のとき。酔って吼えていたオヤジが真顔になってこう言いました。「俺の歳になればわかる。俺はおまえの抜け殻だ。 俺を脱皮して生きていけ」私もとうとう、そう言っていたオヤジの60歳になります。もちろん、残念ながら脱皮など到底できておりません。オヤジという厚い殻に守られたままオヤジと同様に飲んだくれていますしオヤジと同様にカミさんに迷惑をかけています。(酒癖は大丈夫です)「千の風」じゃないですが、強い風が吹いて、とりあえずうしろを向くとき、背中の方からオヤジの懐かしい加齢臭とか何か不思議な感覚が。・・・。つくづく、オヤジという立場の難しさ辛さが理解できるような気がしてならない昨今ですが。入学をご検討なさっているお父さん、できればお父さんの理念先行イニシアティヴのもとに検討なさってはいかがでしょうか。今のお父さんたちはおしなべて優しいコンセンス派のオヤジさんたちです。みんなの意見をよく聞き、民主的ですが、結局は俺は家長としてこう思う、こうやるのが正しいからこうする、というお父さんが意外と少ない。山極寿一(動物行動学者)の霊長類本ではないですがお子様の将来のためにオヤジゴリラとして、いま何ができるのかの原点を「野生」に還元し、復元し、生来的XY遺伝子片々の生物学的不備を超えたオス霊長類として「復権」したオバマ的(大統領的)オヤジを、陰ながらご期待申し上げます。お父さんがいらっしゃらないご家族におきましてはお母さんが大統領です。既に入学をお決めになられたご家族のことをつぶさにお聞きしました。まずはお父さんの理念が実にブレがない。(麻生首相とは大違い)お父さんもお母さんも、視点が「今」ではなく「未来」であり未来のための「今」であることの時空間順列の認識が峻烈である。なによりも、そのお子さん自身が明朗で外連味がなくキャパが大きい。とのことでした。将来が楽しみです。あおば台幼稚園の本旨は”本来的野生”からの社会教育です。初等学部も、もちろんのこと野生を踏まえた自立的社会教育が目的。2~4年次中途転学では、当初はたった数人から十数人での開校ですが青葉台におきましては「同級生の数」は全く関係ございません。全校的な「野生学校」であることの風景をまず想像してみてください。少人数での(寺子屋的)自立性の涵養こそが肝要ですし、みなさまはむしろ開校したての頃の「超少人数」時代に遭遇しているわけですから満杯になる2年後、3年後より面白くも自由闊達な場を選別できる。私は、第三者的に見てそう思っています。入学をお決めになられた御家庭のみなさま。理事長、学校長、教員、関係者一同全力をあげてお子様を育んでいきますので、どうかご安心ください。青葉台は、お父さんお母さんのご期待に直に応える学校ではありません。お子様の健康な育ちと自発的勉学向上心と社会性の涵養が唯一の目的。お父さんお母さんにおもねるパフォーマンスは決していたしません。(但しご理解いただくためのコミュニケーションは日常的に不可欠)あおば台幼稚園32年の歴史がそうでしたし、そうしてまいります。あおば台イズムが、小学校で中和され、中毒化されて変質してしまう(わたしの家庭そのものがそうでした)という現実を目の当たりにした上で決意した開校であるということそこらへんをご理解いただければ幸いです。同士になって一緒に楽しんでみませんか?もちろん、主役は生徒、わたしらは「黒子」です。なにせ、親は子の抜け殻ですから。