000000 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

校長兼建設委員長・現在進行形

校長兼建設委員長・現在進行形

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X
2015年05月04日
XML
カテゴリ:教育
灘高校は、昭和2年に旧制の私立中学として発足しました。(建学88年、開成高校は建学140年)
制服制帽・丸坊主だったところ、灘の建学精神にのっとり、昭和46年ころから制服制帽を廃止し、各自が自由に服を選んで自分で用意させることにしました。
なぜそのようにしたのでしょうか。以下は現校長のコメントです。

(和田校長曰く)
 服を選び自分で用意するというのは一見小さなことですが、先述のように社会とのつながりを考えるきっかけとなり、自分で自分の世話をするという自立を学ぶことができます。ですから、服選びはお子さん自身にさせてあげてください。
 お父さんお母さんが、子どもが明日着るものを全部用意して枕元に置いておくと、それは制服があるのと同じになってしまいます。用意されたものを着ていくだけでは、子どもは考える機会を失います。
 このようにお話したら、子離れしなくてはと納得したお父さん・お母さんが張り切りすぎることもありました。「自分で勝手にしなさい」といきなり突き放されると、子どもも困ってしまいます。まずは小さなことでも、できることから子どもに用意させ、徐々に自分でできるように促してあげてください。これは子どもの問題ではなく、お父さん・お母さん方の問題です。
 生徒には「すべて自由なものの中には、自ら責任を負うという自己責任と、自らを律するという自律の気持ちがないと成り立たない」と機会がある度に伝えています。自律心をもつための自由であることを理解しないと、ただのわがままとなります。服装が悪いからといって処分はされませんが指導はされます。それが果たして中学生らしいですか、高校生らしいですかという指導です。
 「開成×灘式・思春期男子を伸ばすコツ※中央公論新社」より

制服制帽廃止による自立自律精神養成方針は、学校のすべてに共通していて、勉学のやり方、文化祭等の学校行事、中学1年から高校3年に至るまでの「縦の伝統(青葉台でいうファミリアみたいなもの)」など、あらゆる事柄において自主独立・自立・自律の精神を徹底している。教師はそれらすべてを生徒の内発性にまかせ、温かく見守るのみ。
灘出身者があらゆる分野で活躍している根本的な秘密がそこのところにありそうです。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2015年05月04日 09時33分24秒
コメント(0) | コメントを書く
[教育] カテゴリの最新記事


PR

プロフィール

つくばのとらちゃん

つくばのとらちゃん

カレンダー

日記/記事の投稿

バックナンバー

2025年05月
2025年04月
2025年03月
2025年02月
2025年01月
2024年12月
2024年11月
2024年10月
2024年09月
2024年08月

ニューストピックス


© Rakuten Group, Inc.
X