カテゴリ:教育
東大合格者数、30年以上トップを走る開成高ですが、その他国内難関大学だけではなく、最近はハーバードやマサチューセッツ工科大などに直行する学生が増えてきているそうです。
教育の基本は灘高校と全く同じで、140年続く「自立・自律」の精神。以下は現校長のコメントです。 (柳沢校長曰く) 開成で中高6年間ガリガリに勉強した生徒なんて、実はあまりいません。みんな部活や課外活動など勉強以外のことにも打ち込んでいます。 入学したばかりの中学1年は、高校3年の先輩たちに怒鳴られながら応援歌を教え込まれ、運動会では勝っても負けても男泣き、学年旅行の行き先を激論し、部活では小さな運動場を多数の運動部で使い合うため、どうしたら短い使用時間で最高のパフォーマンスを上げられるか知恵を絞っています。 教員は、生徒の誰ひとりにも「東大を受けなさい」とは言いません。勉強だけでなく学校生活についても、いちいち指図しません。こうしなさい、あれはしてはいけませんと手取り足取り教えることがいわゆる「面倒見」だとしたら開成は、むしろ「面倒見の悪い学校」です。 先生は見ているだけです。子どもがナイフでリンゴの皮をむくのを、じっと見守るのは忍耐がものすごく必要ですね。まだ慣れていないから手を切るかもしれない。それを耐え忍んで見守るのが開成の教育です。これをしたらまずいな、というときだけ先生は指導します。 手取り足取り何でも手助けしてしまったら、これから先もそうしてくれる人がいなければ生きられない人間になってしまうからです。 開成の卒業生は、結果として東大に進学する生徒が多いのは事実ですが、東大をめざして勉強させる学校ではありません。それどころか開成生は、誰かほかの人に東大に生きなさいと言われると、むしろ絶対行くものかと言うでしょう。天の邪鬼かもしれません。 ガリ勉などいない「自立と自律」を備えたおとなへと育つ学校です。 昔は交通機関が発達していなかったので、生徒は近所から通う人が多くローカルな学校でした。 学校の目の前にある西日暮里駅には、つくばエクスプレスにつながる千代田線も来ているので、今は遠くから生徒が通ってきます。たとえば、自宅は茨城県だけど、高校は開成で、卒業したら足を伸ばして東大に行くか、という感じですね。神奈川県から通う生徒もいます。 「開成×灘式・思春期男子を伸ばすコツ※中央公論新社」より お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2015年05月06日 12時37分33秒
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