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校長兼建設委員長・現在進行形

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2016年06月04日
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カテゴリ:教育
(その2の続きです)
田宮次郎の「白い巨塔」 その後唐沢寿明さんが主演しましたが
大学病院での確執をリアルに描いた山崎豊子の秀作でした。
私もつい最近まで約20年、大きな病院法人の理事をやっておりましたけど、その硬直的な「学際」は一般病院にも及び、たとえ私立であっても白い巨塔が君臨して憚らない、それを否定すると優秀な医師を派遣してもらえない、経営が成り立たないという現実に、え?ほんとかよ?と驚きの連続でありました。白い巨塔って、マジにあるんだと。
本題からはずれますのでそれくらいにしておきますが、山崎豊子が指摘したとおり、けっこうロクでもない旧弊に縛られている世界。我々小市民は、そのような背景をおぼろげに認識しておく必要があるかもしれません。

で、私のがん話に戻ります。
いろいろ病院を変えました(ほかにあと一つ病院あり)。しかし結局のところ、私が診てもらった医師、最後に手術してもらった医師を含めた「すべて」が某大学病院出身の学際に所属していたという事実。最初発端のかかりつけ医院を含め。まるでお釈迦さんの手のひらで踊っていただけの孫悟空お猿さんみたいと言って過言ではない。それほどに某大学附属病院が我が県に深くがっちりと君臨していたわけです。

そのような「金太郎飴」の白い巨塔マニュアル学際のなか、40代後半外科医は、単に頭が良いだけではなく、技術もさることながら、きっちりと幼少青年時代を遊び、たくさんの挫折を経験した「目」を私に向けてくれた。そう直感したから意固地が氷解した。

手術の打合せのとき(言葉大袈裟脚色・フェイクあり)
(医)右肺中葉切除ですね
   術中に上葉浸潤がわかったときは上葉も切除するあるよ
(私)それダメあるよ
   現状患部のみの「部分切除」以外の手術は受けねえどや
(医)それでは予後に大きな問題残りまっせ
   それでもいいんですかい?
(私)かまわねえよぉ
   それで死んでもかまわねえからそれでやってよ
(医)しょうがねえなぁ、了解、ほんと我が儘なんだからぁ~
(私)サイン書類を見て、リンパ節郭清と書いてある
   リンパ節郭清は要らねえよ。自己責任にするから勘弁して
(医)それでいいの?
   心配だが了解し、承諾書の文言を書き換える
(私)開胸もいやだ、先生に胸腔鏡でやってもらいたいんだけど
(医)部分切除なら可能ですわ、わかった、それでいきましょうかね
   ふふふ

標準治療マニュアルのすべてを否定した我が儘な要望でしたが、私の自己責任発言に苦笑しながら受けてくれました。(もちろん、リンパ節郭清含む標準手術を奨めたが患者のたっての希望により、という但し書き付きの承諾書であったけれども)

当該病院での胸腔鏡手術は見事でした。ほんと必要最小限の最大範囲
部分切除(体積は5CC未満)は、どうやらその病院で初めての術例
(順天堂では、肺葉切除より最小限部分切除が主流に移行しつつあり)
切ってみてわかったのが、がん種が最もたちの悪い小細胞癌であったこと。

以後、当該外科で3ヶ月ごとに予後検診。いまのところ異常なし。
小細胞癌、胸腔鏡、部分切除のみ、リンパ節郭清なし
という、はじめての術例サンプル「その後」が注目されているところです。

お医者さんには、なるべくお世話になりたくないですが、その出会いによってけっこう人生そのものが変わる場合もあり得るところ、我が儘を徹底してお医者さん行脚することの大切さを感じた我がガン騒動でした。

肺活量は、60代平均3200CCを超えて4270CC。
頭よさげで傲慢テキトーマニュアル依存医者は要りません。頭が当然によく、人品骨柄も良いという、あおばっ子「的」医師に出会うまで三千里。病院をとことんハシゴしてみるのも有りかと思われます。

  どこに行っても某学閥だらけ、がんじがらめですが
  どこかには真の医学者が必ず居る
  真の医学者は「絶対的」に教授にはなれません

白い巨塔





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最終更新日  2016年06月04日 22時20分12秒
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