カテゴリ:算数教室日記
昨日に引き続き、体験授業の話です。
初回の体験授業のときには、通常親御さんが一緒にいらっしゃいます。 その際に短い面談をして、子ども同席の状態で現在の問題点を明確にします。 お電話を頂いた際にある程度の状況は伺っているのですが、それは私と親御さんとの間の話なので「本人不在」の話し合いです。 勉強方法や、成績にまつわる問題を克服するためには、何よりも子ども自身が問題意識を持つことが重要です。 親御さんが心配していても、本人の問題意識が低い場合もあります。 そういう場合は学習効果が上がりにくいので、今困っていることについて、なるべく自分の言葉で話してもらいます。 このとき、親御さんが子どもの言葉を遮ってしまう場合が少なくありません。 「○○くんは、××で困っているのよね?」 などというように。 そういうときには、もう一度聞き直していきます。 親の言うことに対して「はい。」とか「うん。」というだけではなく、拙くても自分の言葉で問題点を話すことが重要です。 英単語を耳で聞いて覚えるだけではなく、口に出して発音することは大切です。 それと同じように、勉強や成績の問題点をきちんと話すことによって、自分自身の問題として再認識する効果があります。 そうして頭の中で整理された問題点を、授業の中で少しずつ片付けていきます。 自分が頑張ることで問題点が整理されていくことが実感できると、子どもは自分の中から変わっていき、前向きな顔つきになっていきます。 中学受験の算数教室インテグラルのHPはこちらから お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
一般的に、子どもの言葉を待っていてくれる大人は多くないと感じています。小学校でも、連絡事項を子どもに伝えさせようとしたところ、担任から「親が電話してくれたら一発なのに…」と言われました。これでは子どもがちゃんと認識できませんよね。もどかしいのは分かりますが…。
(2008.05.26 21:18:47)
スピードや効率が求められる時代ですが、いつの時代でも子どもは子どもなりの時間の流れ方があります。その子のペースを理解せずにものごとを進めても、本人の力にはなっていかないと思っています。
(2008.05.27 00:57:08)
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