2024/04/27(土)10:36
`ToLookup`メソッドは、LINQ(Language Integrated Query)を使用
`ToLookup`メソッドは、LINQ(Language Integrated Query)を使用して、コレクションからキーに基づいてグループ化されたデータのコレクションを生成するための便利な機能です。以下に、`ToLookup`の使用方法とその動作に関する解説を提供します:
### 使用方法
1. **メソッドのシグネチャ**:
```csharp
public static ILookup<TKey, TElement> ToLookup<TSource, TKey, TElement>(
this IEnumerable<TSource> source,
Func<TSource, TKey> keySelector,
Func<TSource, TElement> elementSelector
);
```
2. **引数**:
- `source`: グループ化する元のコレクション(`IEnumerable<T>`)
- `keySelector`: グループ化のためのキーを選択する関数
- `elementSelector`: 各要素から値を抽出するオプションの関数
3. **戻り値**:
- `ILookup<TKey, TElement>`: キーとそのキーに関連付けられた要素のコレクションを持つ、グループ化されたデータ構造
### 動作
1. **グループ化**:
- `keySelector`によって指定されたキーに基づいて、元のコレクションがグループ化されます。
2. **要素の抽出**:
- オプションで`elementSelector`を指定することができます。指定しない場合、元の要素がそのままグループ化されます。
- 指定された場合、各要素から値を抽出し、グループ化されたデータにはこれらの値が含まれます。
3. **データ構造**:
- `ILookup<TKey, TElement>`は、キーとそのキーに関連付けられた要素のコレクションを持つ、シーケンスのグループ化されたデータ構造です。
- `ILookup`はディクショナリと似ていますが、1つのキーに複数の値を関連付けることができます。
4. **例外の処理**:
- `ILookup`はインデクサーを持ち、存在しないキーにアクセスした場合、例外をスローするのではなく、空のシーケンスを返します。
### 使用例
```csharp
var source = new List<string> { "apple", "banana", "cherry", "orange", "grape", "banana" };
var lookup = source.ToLookup(x => x[0]);
foreach (var group in lookup)
{
Console.WriteLine($"Key: {group.Key}");
foreach (var item in group)
{
Console.WriteLine($" {item}");
}
}
```
このコードは、文字の最初の文字に基づいて文字列をグループ化します。各グループには、そのキーに関連付けられた文字列が含まれています。