あらすじあらすじ 恋する二人にとって「時」とは止まって欲しいもの。 けれどこの世で唯一、誰の身の上にも公平であるのが「時」 しかし、 恋する想いは稀に「時」を超える。 愛し合う二人は死別する。しかし、強い想いは時を越え、同じ相手と再び出会う。 それは「時」が許した、この世に2つとない宝石のような奇跡。 藤野浩二と沢田柚子(ゆず)はそんな眩しい光の中で奇跡の再会を果たす。 けれど二人とも直ぐには思い出せなかった。 出会いの時から不思議な感覚に包まれる二人。 お互いに惹かれ合うが、なにかしら気になるものを感じていた。 普通の恋人たちはそんな事は気にかけない。盲目になれるから。 そう、恋とは落ちるもの。 けれど浩二と柚子には何かが見えそうな気がするのだ。 かれらは恋に落ちることが出来ないでいた。 やがて二人は奇妙な夢を見るようになる。 それは、過去の二人から今の二人へ送り届けられた熱いメッセージだった。 柚子が先ず思い出し、浩二を秘密の場所へ連れてゆく。 そこには疑いようの無い事実が・・・浩二は真相を知り、柚子を抱きしめる。 「ねえ、浩二。人は嬉しいと、こんなにも身体が震えるものなの?」 |