2021/09/19(日)00:07
秋なのに・・・
秋なのに・・・
秋なのに・・・夏の名残りを惜しむあの類のお話です。
この物語の登場人物は
A君・・・ライブハウスのスタッフ・・B君・・・スタジオミュージシャン
二人とも僕の友達です。
ある夏の日の夜のこと・・・B君はアパートの部屋でプロ野球ニュースを観てました。
と・・・キーッ!ガシャン! キーッは自転車のブレーキ音、ガシャン!は
スタンドを無視して道の脇に半ば放るように置いた音。
息を切らして上がってきた(B君の部屋は2階)A君
「水一杯くれる・・・」「水と言わずビールいけよ」
とグラスを出してテーブルの端に、野球ニュース観戦の視界を遮らない位置だ。
注いでやる・・・優しいギタリスト。
プハーの後、
「実はな、さっきプラネタリウムを見たんだ・・・」
もう一杯。
「プラネタリウム?・・・どこで?」
「俺の部屋で・・・」
「・・・なんだ、もう飲んじゃってんのか?」
「違う、違うんだよ!」
「まあ落ち着けよ・・・」
「んなこと言ってられんのは今の内だぞ」
「この野郎、その言い草はなんだ・・・ビールも無くなったし」
「分かった下で買ってくるから、話、聞いてくれよ・・・」
「おう、任せとけ・・・ビール2本な」
A君の降りてく靴音がトントントン、B君の部屋の階下は音好きが集まる飲み屋さん。
その名も「Otosukiya」「音数寄屋」の2枚看板が目印。セルフでビールのテイクアウトもOK!
トントントン、上がってきたA君は両手に2本ずつビール瓶を持っていた。
「おい、気前良いな!何でも聞いてやるぞ」
B君、応援してるカープが勝って、ただでさえご機嫌なのにビールが4本やってきたので、笑顔満面!
A君「おれさあ、実は今夜は早々に寝ちゃってて・・・」B君「はは、巨人負けちまったもんな lol 」
「るせえな最後まで聞けって・・・」
「はいはい、ビールあるもんな、それで?」
「ああ、急になんか胸が苦しくなって、目が覚めてみるとなんだか部屋の空気が違うんだよ。よどんでるってか・・・そんな感じで、そしたら身体が浮いた・・・んで、テーブルの下にパッと入り込んだり、ソファの上に飛んだりするんだ」
「飲みすぎて悪い夢でも見たんだろ・・・」
「違うって!夢なんかじゃないよあれは!」
B君(こいつ噓はつかない絶対に・・・とするとやばいなこの話・・・)
つづきはまた次回で!
いつもお世話になっております。
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