ノベルの森

2021/09/19(日)00:07

秋なのに・・・

短編小説(13)

​​ ​​秋なのに・・・​​ 秋なのに・・・夏の名残りを惜しむあの類のお話です。 この物語の登場人物は A君・・・ライブハウスのスタッフ・・B君・・・スタジオミュージシャン 二人とも僕の友達です。 ある夏の日の夜のこと・・・B君はアパートの部屋でプロ野球ニュースを観てました。 と・・・キーッ!ガシャン! キーッは自転車のブレーキ音、ガシャン!は スタンドを無視して道の脇に半ば放るように置いた音。 息を切らして上がってきた(B君の部屋は2階)A君 「水一杯くれる・・・」「水と言わずビールいけよ」 とグラスを出してテーブルの端に、野球ニュース観戦の視界を遮らない位置だ。 注いでやる・・・優しいギタリスト。 プハーの後、 「実はな、さっきプラネタリウムを見たんだ・・・」 もう一杯。 「プラネタリウム?・・・どこで?」 「俺の部屋で・・・」 「・・・なんだ、もう飲んじゃってんのか?」 「違う、違うんだよ!」 「まあ落ち着けよ・・・」 「んなこと言ってられんのは今の内だぞ」 「この野郎、その言い草はなんだ・・・ビールも無くなったし」 「分かった下で買ってくるから、話、聞いてくれよ・・・」 「おう、任せとけ・・・ビール2本な」 A君の降りてく靴音がトントントン、B君の部屋の階下は音好きが集まる飲み屋さん。 その名も「Otosukiya」「音数寄屋」の2枚看板が目印。セルフでビールのテイクアウトもOK! トントントン、上がってきたA君は両手に2本ずつビール瓶を持っていた。 「おい、気前良いな!何でも聞いてやるぞ」 B君、応援してるカープが勝って、ただでさえご機嫌なのにビールが4本やってきたので、笑顔満面! A君「おれさあ、実は今夜は早々に寝ちゃってて・・・」B君「はは、巨人負けちまったもんな lol 」 「るせえな最後まで聞けって・・・」 「はいはい、ビールあるもんな、それで?」 「ああ、急になんか胸が苦しくなって、目が覚めてみるとなんだか部屋の空気が違うんだよ。よどんでるってか・・・そんな感じで、そしたら身体が浮いた・・・んで、テーブルの下にパッと入り込んだり、ソファの上に飛んだりするんだ」 「飲みすぎて悪い夢でも見たんだろ・・・」 「違うって!夢なんかじゃないよあれは!」 B君(こいつ噓はつかない絶対に・・・とするとやばいなこの話・・・) つづきはまた次回で! ​いつもお世話になっております。 今日も応援のほどよろしくお願いいたします。♪

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