2009/12/08(火)17:54
マリーとミックス
おかしなタイトルに翻弄されそうですが、フライのウィングの形状のお話です。
以前にも触れたことがありますが、複数の鳥の羽根を混ぜてカラフルなウィングを作るには、順番に綺麗に羽根を並べて巻き止める方法と、全てのファイバーをザックリと混ぜて巻き止める方法があります。
どちらの方法も、まずはマテリアルの切り出しから。
今回巻いたのは『シルバードクター』というパターンで、ウィングには染めたグースショルダー3色と、縞々模様のティールダックのフランクフェザーを使います。
ウィング材を切り出そう posted by (C)matsukuni
ペアになっている羽根から数本ずつ、左右同数のファイバーを切り出すのがコツ。
まずは、切り出したグースショルダーを指先で撫で付けて…
グースショルダーを3色重ねる posted by (C)matsukuni
さらに、縞々模様のティールダックのフェザーをマリード。
そして縞々のティールを重ねる posted by (C)matsukuni
これを巻き止めると「マリードウィング」に、ファイバーの束を巻き止めて櫛で梳いてやると、「ミックスドウィング」が出来上がります。
まずは「ミックスドウィング」から、完成。
ミックスドウィング posted by (C)matsukuni
このウィングは、一旦バラバラにしたファイバーを巻き止めてから体裁を整えるので、完全な左右対称になりません。
上の写真の右サイドと下の写真の左サイドが、微妙にウィングの模様が違うのが分かりますか?
左サイド posted by (C)matsukuni
「マリードウィング」は冒頭の写真のウィングを、そのまま巻き止めて完成となるので、初めから完成後のイメージが固まりやすいのが特徴です。
マリードウィング posted by (C)matsukuni
ハックルを除いて、全て同じマテリアルで巻いていますが、ウィングの形状が変わるだけでイメージがガラリと変わります。
マリードウィングとミックスドウィング posted by (C)matsukuni
フックも同じですが、「マリードウィング」はボディとウィングを小さめに「ローウォーター」スタイルで、「ミックスドウィング」はノーマルサイズでフィニッシュ。
やはり太陽光線下で撮ると、写真が鮮やかになりますね。
ついでに先日の豪華版「カディス」も、パチリ。
ちょっと豪華なカディス posted by (C)matsukuni
うん、これならボディハックルの、染めた黄色が分かるかも。
(kuni)