ルアー職人&フライ巻師のBLOG

2009/12/08(火)17:54

マリーとミックス

フライのお話(1634)

 おかしなタイトルに翻弄されそうですが、フライのウィングの形状のお話です。  以前にも触れたことがありますが、複数の鳥の羽根を混ぜてカラフルなウィングを作るには、順番に綺麗に羽根を並べて巻き止める方法と、全てのファイバーをザックリと混ぜて巻き止める方法があります。  どちらの方法も、まずはマテリアルの切り出しから。  今回巻いたのは『シルバードクター』というパターンで、ウィングには染めたグースショルダー3色と、縞々模様のティールダックのフランクフェザーを使います。 ウィング材を切り出そう posted by (C)matsukuni  ペアになっている羽根から数本ずつ、左右同数のファイバーを切り出すのがコツ。  まずは、切り出したグースショルダーを指先で撫で付けて… グースショルダーを3色重ねる posted by (C)matsukuni  さらに、縞々模様のティールダックのフェザーをマリード。 そして縞々のティールを重ねる posted by (C)matsukuni  これを巻き止めると「マリードウィング」に、ファイバーの束を巻き止めて櫛で梳いてやると、「ミックスドウィング」が出来上がります。  まずは「ミックスドウィング」から、完成。 ミックスドウィング posted by (C)matsukuni  このウィングは、一旦バラバラにしたファイバーを巻き止めてから体裁を整えるので、完全な左右対称になりません。  上の写真の右サイドと下の写真の左サイドが、微妙にウィングの模様が違うのが分かりますか? 左サイド posted by (C)matsukuni  「マリードウィング」は冒頭の写真のウィングを、そのまま巻き止めて完成となるので、初めから完成後のイメージが固まりやすいのが特徴です。 マリードウィング posted by (C)matsukuni  ハックルを除いて、全て同じマテリアルで巻いていますが、ウィングの形状が変わるだけでイメージがガラリと変わります。 マリードウィングとミックスドウィング posted by (C)matsukuni  フックも同じですが、「マリードウィング」はボディとウィングを小さめに「ローウォーター」スタイルで、「ミックスドウィング」はノーマルサイズでフィニッシュ。  やはり太陽光線下で撮ると、写真が鮮やかになりますね。  ついでに先日の豪華版「カディス」も、パチリ。 ちょっと豪華なカディス posted by (C)matsukuni  うん、これならボディハックルの、染めた黄色が分かるかも。 (kuni)

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