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カテゴリ:日々のこと
ちまたで話題の映画、「おくりびと」の原作…というか、元ネタとなった本らしいです。ただ、映画の方でも、「原作」とはなってはおらず、名前も「納棺夫日記」と、よりインパクトのある感じ。
かなり薄めの本ですが、文春文庫からの「増補改訂版」となるに当たってそれでもかなりの量が書き加えられているようです。 じつは、この本の作者の青木新門さんは、自分と同じ富山県の入善町出身なのです。黒部の太陽の話もあったし、ちょっぴり自分内で入善町フィーバー?。 内容は、第一章・第二章・第三章と分かれていて、それにプラスして「『納棺夫日記』を著して」が記されています。 第一章・第二章は、ちょっと日記っぽい構成で、映画での「穢らわしい」という台詞もここで出てきます。 第三章以降は少し趣が変わって、生死というものに関しての作者の考え、思ったことが書き連ねられています。ただ、浄土真宗に根ざした書き方をしているため、ちょっと浄土真宗でない方はちょっと違和感があるかもしれません。万人に勧められる本ではないかもしれません。 自分はまあ、そう敬虔ではないですが一応は北陸の地に生まれ、浄土真宗を多少は身近に感じていたのか、それほど苦なく読むことが出来ました。 ところで、この本には病床に苦しむ正岡子規の言葉が紹介されていました。 「悟りといふ事は如何なる場合にも平気で死ぬる事かと思っていたのは間違ひで、悟りと言ふ事は如何なる場合にも平気で生きて居る事であった」 うん、そうか、自分など平気で死ぬことも平気で生きることも出来てないな。精進。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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