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仕事の帰り、駅から自宅までちょっと田舎風の道を歩く。
わずか10分ほどの時間だけど、ふと昔のことを思い出す。 私は大学に5年間在籍した。最初の2年間は、上がるのに最低限必要な単位だけなんとか確保。3年目は、丸々1年間、全講義を自主放棄。アルバイトと遊びで時間が埋まっていたけれど、精神的にはどん底だった。ブンガクに熱中していたので、文学部への転部を考えた・・・。退学届をもらいにもいった。 でも、3年生の終わり、なぜだかどん底から這い上がろうと決意した。4年、5年はすべてのアルバイトを止め、とにかく勉強に集中した。 そんな学生生活で楽しかった科目は何だったのか、今思い出そうとすると、「心理学」と「広告論」だけが思い浮かぶ。逆に、理解できなかったのは「マーケティング」。 「マーケティング」というものがどんなものかおぼろげにわかり、「広告」は実はその構成要素だとわかったのは、社会人になって数年目だった。そして、極論だけど、「マーケティング」=「心理学」と言えることがわかったのはつい最近だ。しかも、実は、文学だってマーケティングだ。 大学を卒業して約20年後の今、「マーケティング」「心理学」といった分野のど真ん中で仕事をしている不思議。 しかし、私のキャリアは決して綿密に「計画」したものではない。 周囲の人たちに多大な迷惑もかえりみず、もっぱら、その時々の自分のわがままを優先した結果だ。もっとましな言い方をさせてもらえば、自分の心の叫びに素直に従ったからだ。でも同時に、運命の流れにあえて身をまかせる時期も結構あった。 誰かが、キャリアは波乗りだというメタファーで説明していたのを覚えている。確かに、運命と言う波に上手く合わせて乗りこなし、しばしば、自分の意志で別の波に乗り移ることもある。 波の動き自体は自分でコントロールできない。だからといって、ただ乗っているだけでは、どこに連れて行かれるかわからない。うまくタイミングを見て、時々は自分の意志で、別の波に移ることが必要だ。 うまくいったら、運がよかったのだし、うまくいかなくても、また次の波にのってうまくいくまで続ければいい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005年02月26日 22時20分43秒
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