|
カテゴリ:小説感想
校内の更衣室で生徒指導の教師が青酸中毒で死んでいた。
先生を二人だけの旅行に誘う問題児、頭脳明晰の美少女・剣道部の主将、先生をナンパするアーチェリー部の主将―犯人候補は続々登場する。 そして、運動会の仮装行列で第二の殺人が…。乱歩賞受賞の青春推理。 1985年単行本、1988年文庫本、発行。 前島のプライベートの紹介あたりで完璧に感情移入ができなくなってしまった。 妄想入ります(わざわざ移入なんかしなくても別にいいけど、「モテモテじゃーん」なんて思った所、某漫画の次元違いの小説の主人公と同じ職業だからダブって見えたんだから仕方ない~!私みたいな人いっぱいいるんじゃないかなーと思うんだけど...(ノ_・。) 仲間探しでもしようかな(笑)) 結婚してるのに何で堕ろすなんて言うか! そりゃ結婚=子どもじゃないですよ。出来るかもしれないという前提のもと、 そういった行為をするわけだから。 生徒に手を出してるしねっ .....本編とは全く違う所で憤ってしまいました。 二学期が始まり命を狙われているんじゃないかと感じる前島。 密室でひっそり殺された村橋教諭。仮装行列で観覧殺人の様に殺された竹井教諭。 犯人探しに首を突っ込む前島の前には、犯人と思えば違う、を繰り返し、犯人と対峙する。 何でマイナースポーツのアーチェリーを使うのか、の疑問にも答えてくれた犯人探し。 高校生の、しかも女の子にしか有り得ない動機。 動機に成り得ることを確かめる術はないのかもしれないが、動機にはちょっとがっかり。 ただし、「視姦」という動機は”あり”だ。 以前、あるドラマでそれが理由になった話があったのを思い出した。 「どうせなら何かやってくれた方がよかった」(本作以外からの記述) 女にとって男には理解し難い事が、動機にあげられる。 しっかりとした確証があれば動機として成り立ってると思う。 けども、もっと直接的な...レ イ プの方がリアルな作品に仕上がったかも。 それでは学校舞台にした学生も読める作品にしてはR18になっちゃっただろうか。 いやいや、それだと実証があるから訴える事で殺人に至らないかもしれないし... やはりここは本作の動機の方に一票を投じようかな(゜▼゜*) 動機に批判が集まっているのを読んだけど、東野さんももしかしたらそういったものにしたかったのかも。 学校での先生殺害事件と帰宅途中の事件。 女の深層心理の怒りめいたものが共通項として映し出されている様にも思える。 つまりは。 女は怒らせたら怖いということ( ̄  ̄!) 女子高生という、最早固有名詞と化したような生き物の、大人びているようなでも子どもの様な...。 そんな感情をデビュー作で上手く表現してらっしゃるなーと感心。 それでも、動機ばっかり注目してしまった私はまだまだ未熟者だなー。 もっとお話の真髄をちゃんと理解していけたらいいな(⌒∇⌒(⌒∇⌒)⌒∇⌒) 1988年刊行物なのに、東野作品ということで古本屋さんでは新刊=高額扱い。 人気作家なだけあって、面白い作品でした お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年10月28日 12時38分50秒
[小説感想] カテゴリの最新記事
|