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カテゴリ:漫画(感想
![]() 豪華版は10日前に発売でしたが、そこまで”豪華”なものにこだわりはないので、ぶっちゃけお金ないしね!!、毎度550円の通常版をお買い上げです。 謎が謎を呼び、一冊だけの感想としては書き辛いのは否めません ![]() でも”感想日記”なブログだからやるんだけどさ...。 人を殺さないのがロボットだと信じて、 自分をも信じていたゲジヒトが、ハースの言葉から、殺人の記憶が戻りました。 ””ロボット””というものの気持ちを理解しようとは思いませんが、 知能を持った以上は感情すらも人間に近づくのはもっともなんじゃないでしょうか。 だから、ゲジヒトだって憎悪を抱いてしまった。 人間が完璧でないように、高性能だからこそのロボットも、憎悪を蝕んでいく。 「私が恐れていたのは、憎しみを持ってしまった、自分自身なんです」 人間らしい言葉を、ロボットのゲジヒトが言いました。 ここまでに作り上げられたロボットと、クズな兄でも仇をとろうとしたハースの憎しみとの違いは目に見えません。 ロボットを作品の重点に置く作品というものは、きっとそういう人間との線引きをどこでするのかということも重きテーマに持ってきているもんだと私は思ってしまいます。 アトムの死で悲しみにくれ、夕陽を見つめてキレイネと思う友達を見るウランちゃんの気持ちもそれらの象徴的なものなんじゃないかと思ってしまったり。 21世紀前半の地球の技術力からは想像できないようなお話を、それよりも更にウン十年も前に手塚先生がまとめあげていたのが素晴らしいと思えます(『地上最大のロボット』の内容は知りませんが、それがベースになってるんでしょ?)。 当時読んでいた方は、そのロボットの話に、どんだけの幻想を抱かれていたことでしょう ![]() 最近の浦沢作品は、謎ばかりが先行してますが、 本作ももちろんそれですから、結論付けることが中々難すぃ(;´д` ) ひたすら、〔これは何だろう?、○○なのかな?〕と思わざるを得ません。 伏線張りすぎなんですよね。ある意味褒め言葉なんですけど(笑) そんな伏線もボチボチ明らかになってきたのが、”PLUTO”の謎。 次巻で、”闘い”となっておりましたが、 人型ではなくてロボット相手にしているのも、ラスト1コマと照らし合わせて既に謎です ![]() 花畑がいくつか描写されてはいましたが、恐るべきものと感じていたPLUTOという存在が、笑顔な人とは思いませんでした。 天馬博士が事故で死んでしまった息子・飛雄を生き返らせようとロボットを作ったけども、やはりそれは科学力であり、精神的に癒されることはなかったようです。 その科学力をもってしても、 アトムというロボットを蘇らせることができなかったのは何とも皮肉でしかないように思えます。 ![]() ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年08月01日 12時46分33秒
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