まったろさん日記

　ちょうど1年前のばーちゃんのことを書いた日記が出てきたので
ここに記しておこうッ。






《2004.10.10
　　夕方帰宅するとばーちゃん、ズボンを脱いでオムツのまま
　冷たいお風呂に入っていた。
　よく浴槽に入れたね。

　居間はいつもどおり　泥棒に荒らされた風で　テーブルは落ちそうだ。
　
　おむつ交換のときに　足を上げてくれなくて大変。
　日本語通じないのかって思う。
　何度　ﾄｲﾚはここだよって言っても
　わかってもらえない。
　ばーちゃんのﾄｲﾚは玄関じゃないんだよ。
　おかげで　ウチは排泄物の香ばしいにおいがするよ。

　イライラしちゃ駄目だってわかっていても言うとおりにしてくれないと
　怒鳴ってしまう。
　できるだけ優しくしよう。

　ばーちゃんは今何が楽しいんだろう。
　やっぱり食べることかな。だって　茶箪笥にあるお菓子
　すべて食べつくしちゃうもんね。
　お腹いっぱいの信号がないんだよね。
　でも　味はわかってないんだろうな。
　だってうんちも美味しいって言って　食べちゃうもん。
　うんちって　美味しいの？
　お願いだからそれだけはやめてほしい。

　爪の間に挟まったクサイのはなかなか取れないのよ。》


歩けていた頃のばーちゃんは　色々と伝説を作った。
今じゃ笑い話だけど　あの頃はみんな鬱になそうだったな。

今は寝たきりで　食事も排泄も介助だけ。
あの頃に比べると　私たち介護者は楽。

でもばーちゃんは…どうなんだろう。
どんな気持ちなんだろうな。

♪かわいいかわいい　あやこさん
　あ～や～こさ～ん　あや～子～さ～んやッ！