5月連休を過ぎた頃から、退学・転入のご相談が増えてきます。
高校では、出席数が厳密であるため、欠席数が限界に近付くと、方向転換(退学、転校)か、休学の選択をしなければなりません。
親子で冷静にしっかり話し合うことはなかなか難しいと思いますが、
次の点を確認してみてはどうでしょう。
1.その学校や友だちへの心残りは?
2.休学するとすれば、
来春、この学校で、年下の子たちと机を並べる可能性(覚悟)はあるか。
3.同級生と同じ年度で卒業、進学したいのか。
4.高校卒業資格へのこだわりはあるか。
少し説明してみます。
1.「行けない」けれど、その学校や友達へ執着がある人もいます。
やめる決心がつかないときに、時間をかせぐ方法は休学です。
ただ、休学=留年ですから、来春から、1年下の子たちと一緒に学ぶ
ということになります。
案外それをイメージできていない場合があります。
↓
つまり、2を確認すると、「絶対いやだ」という返事が割とあります。
「この学校で!という願望」 と 「プライド」 を天びんにかけて、
春に踏み出せる可能性があるのかないのか、
自分に問いかけてみる必要があります。
*自分で考えるのが大事です。
親が「どうせ、できんでしょ」と判定するのは×
(一般的には、プライドや不安感をぬぐえず、復学できない割合が多いようです。)
3. 卒業や進学時期を「同級生と同じに」という人もいます。
転校を前提に、次の段階で同列に並びたいという希望・目標です。
最近は、高卒認定試験を受けて大学へ、という人が増えてきました。
また、
学期途中でも転入できる通信制高校は多数あります。
留年が決まる(つまり欠席数が限界になる)前に、転入手続き
をとると、同じ学年で継続できます。
できるだけ早い決断がネックです。
*決断がつかない場合も、早めに情報を!
各校、さまざまな特徴・個性があり、ご本人との相性があります。
気楽に相談・問い合わせをして、
できれば、見学してみるのをお勧めします。
具体的なイメージがつかめると、道が開けてくる気がします。
逆に、卒業時期・年度にこだわらないのなら、
時間をかけてゆっくり考えるのもひとつの道です。
4 「高校だけは出たい」のか「別に出なくていい」のか、自信がないだけなのか。
・・・
中卒で立派に自立し、目標をもって生きている若者はたくさんいます。
ただ、
単に「出なくていい」と思っている場合、
興味のある職種や進学先、資格を調べてみると、高卒資格が必要だった、
ということは多々あります。
具体的に調べ、、目標と道筋が見えてくれば、
「踏み切っていいのか」「踏ん張るべきなのか」を判断して
クラスへ戻っていく生徒もいます。
「やりたいことが見つからない」のもフツウのことです。
ただ、それが見つかった時のために、
自分に力をつけておく、高校を卒業するということも、
大きな目標になるのです。
いずれにしろ、
「退学」によって、その人の成長の道が途絶えてしまうわけではありません。
見ようとすれば見えてきます。
いろんな道があり、人がおり、居場所があります。
今つまずいているように見えても、これが、きっとチャンスです。
若い人たちにも、親御さんにも、
ぜひ、希望をもって前へ踏み出していただきたいと願っています。
<写真 sky_bl Fuzzyさんより>