悩み・不安の多かった10代の頃、自分を変える気力もなく漠然と死を思うことがありました。
自分が生きている意味、将来への夢・希望もない中で、もし私が消えたとしても、親の悲しみも
そう長くは続かないだろうと考えていました。
でも、大人になってしみじみ思います。
どんなに喧嘩しても、どんなに苦労させられても、
「この子が消えてくれたら楽になる」なんて思う親はいないと。
思いがけぬ事故で高校生の子どもさんを亡くしたおかあさんが声をしぼって言われました。
「もっと心配させてほしかった」
NHK SPECIAL「若者たちに死を選ばせない」(2021年6月13日放送、見逃し配信中)では、
中学生の子ども失った父親、母親、親友が、数年たった今も、
「なぜ?」を繰り返し、救えなかった自分を責め続ける様子が映されていました。
後になって、さまざまな子どもの様子や場面が思い出される。
「あのときに、なぜ、声をかけてあげられなかったのか」
「ほんの少しの時間をなぜ惜しんだのか」
・・・延々と問い続けながら、こころの整理がつかない。着地点がない苦しさ。
思い悩んで死を選ぶ辛さはよほどでしょう。
でも、そのことが、あなたの大事な人たちを一生苦しめ続けるとしたら・・・
あるいは、いつかあなたの人生に「生きていてよかった」と思えるときがきっとくるとしたら・・・
どうか、「奇跡の命」である、あなたの人生を大事にしてください。
番組の最後に、死を思いとどまり、いまは、悩む人とカウンセラーをつなぐ仕組み作りをしている
若い女性が、こう話していました。
「いま、ちょっとしんどいんじゃない?」と言葉をかけてもらうことで、
自分のしんどさに気付く時がある。
「大丈夫?」と聞かれると「大丈夫」と答えてしまうから
「休もう!」と、声をかけてあげてほしい、と。
「休んでもいい」
「立ち止まってもいい」
そんなひと言が誰かの命を救うかもしれない。
あなたの身近な人が生きることを選べるように。 (番組ナレーション)