「イーグル・アイ」
TV映画「イーグル・アイ」D・J・カルーソ監督08年米。6月18日放映。粗筋はgooより。シカゴで働くジェリー(シャイア・ラブーフ)のもとに届いた連絡、それは空軍に勤める双子の兄の死を告げるものだった。優秀な兄へのコンプレックスから、大学卒業後も放浪生活を続けていたジェリーは大きなショックを受ける。葬儀に出席して帰宅する途中から、ジェリーの身辺には異変が起こる。銀行口座には75万ドルが振り込まれ、自室には組立式の軍事兵器が山のように届く。そして、携帯電話による謎の女の声から命令を受ける。事態を理解できないジェリーは、駆けつけたFBIによって逮捕された。取調室でジェリーは、テロ犯の容疑をかけるモーガン(ビリー・ボブ・ソーントン)に対して無罪を主張する。そこに、また例の女から電話があり、その指示に従うことで逃亡に成功する。彼を待っていたポルシェには、シングルマザーのレイチェル(ミシェル・モナハン)が乗っていた。彼女もまた息子の生命と引き換えに謎の女から脅迫され、操られていた。街中のあらゆるディスプレイ映像を使って、謎の女はジェリーとモーガンに指示を出してくる。そして、二人が導かれるようにたどり着いたのは、米国の国防総省だった。その地下の通称イーグル・アイには、あらゆるネットワークに通じたハイパー・コンピューター「アリア」があった。米軍によって開発されたアリアは自らの意志を持ち、不適切な判断によってアフガニスタンで爆撃を行った大統領らを抹殺する「ギロチン作戦」を企てていた。それを察知して音声ロックを掛けたのがジェリーの兄であり、彼に代わってロック解除のためジェリーを呼び寄せたのだ。兄を殺したのがアリアだと知ったジェリーは怒り、その本体を破壊する。アリアによって実行されようとしていた「ギロチン作戦」も未然に防ぐジェリー。それから半年後。数々の危機をともにしたジェリーとレイチェルの間では、新たな関係が始まっていた。予想不可能な展開を繰り広げる未曾有のアクションシーンの連続。二転三転する人間の心の葛藤とストーリー展開。本作は“守るべき大切なもの”のために、命を懸けて立ち向かう男と女の姿を描くアクションドラマ。監督は、スリリングな演出に定評のあるD.J.カルーソ。主人公のジェリーを演じるのは、世界最高のヒットメーカー、スティーヴン・スピルバーグの秘蔵っ子シャイア・ラブーフ。(作品資料より)現代のネットワーク社会から起こるサスペンスを描いた社会派アクション。製作総指揮を務めるスピルバーグが長年にわたって温めていたという企画が、D・J・カルーソー監督とシャイア・ラブーフという「ディスタービア」のコンビによって実現した。他の出演者には、「近距離恋愛」のミシュル・モナハン、「庭から昇ったロケット雲」のビリー・ボブ・ソーントンなど。全編にわたって、D・J・カルーソー監督によるヒッチコックへの21世紀バージョンのオマージュが横溢する。大型エンターテインメントでありながらテクノロジー社会と、アメリカ政府を批判するポリティカルさも内包している。誰が見ても、「2001年」の劣化コピーと思うだろう。コンピューター、アリアが馬鹿すぎて、大したスリルも味わえない。HALはこんな馬鹿じゃなかった。