「スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け」
TV映画「スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け」J・J・エイブラムス監督19年米。2月26日放映。粗筋は映画.comより。「スター・ウォーズ」の新たな3部作としてスタートした「スター・ウォーズ フォースの覚醒」(2015)、「スター・ウォーズ 最後のジェダイ」(17)に続く3部作の3作目。「スター・ウォーズ」サーガのエピソード9にあたり、1977年のシリーズ1作目から計9作品を通して語られてきたスカイウォーカー家の物語が完結する。ファースト・オーダーの最高指導者となったカイロ・レンは銀河各地に勢力を広げていき、その中で銀河の未知の領域にある惑星エクセゴルにたどり着く。そこでカイロ・レンは、かつての銀河帝国皇帝であり、死んだと思われていたパルパティーンの秘密を目の当たりにする。一方、レジスタンスのレイア・オーガナ将軍の下でジェダイとして修行を積んでいたレイは、スパイからもたらされた「パルパティーンが生きている」という情報の真偽を探るため、フィンとポー・ダメロン、チューバッカら仲間とともに砂漠の惑星パサーナへと向かうが……。「フォースの覚醒」を手がけたJ・J・エイブラムスが再びメガホンをとり、主人公のレイを演じるデイジー・リドリーほか、ジョン・ボイエガ、アダム・ドライバー、オスカー・アイザックら3部作の主要キャラクターを演じてきたキャストが集結。初期3部作の「スター・ウォーズ 帝国の逆襲」(80)、「スター・ウォーズ ジェダイの帰還」(83)に登場した、ビリー・ディー・ウィリアムズ演じるランド・カルリジアンが再登場するほか、シリーズを通して重要な役割を担ってきた、16年12月に急逝したキャリー・フィッシャー演じるレイア・オーガナも、「フォースの覚醒」製作時に撮影されていたものの未使用だった映像を用いて登場する。出演はデイジー・リドリー、ジョン・ボイエガ、アダム・ドライバー、オスカー・アイザック、ルピタ・ニョンゴ、ドーナル・グリーソン、ケリー・マリー・トラン、ケリー・ラッセル、リチャード・E・グラント、ビリー・ディー・ウィリアムズ、マーク・ハミル、イアン・マクディアミッドら。レイは皇帝パルパティーンの孫だったということで、大映テレビの赤いシリーズかよと内心で突っ込んでしまったが、いや、赤いシリーズよりも北斗の拳の方が当たっているか。気のインフレで、もはや拳をまったく使わずに戦っていたケンシロウとラオウが、フォースのインフレで、いっさい触れることなく輸送船を互いに引き合っていたレイとレンに重なる。フォースで傷を治療するシーンもあり、フォースがあればなんでも出来る状態。それはともかく、監督が代わって評判の悪かった前作から一転、前々作の監督、エイブラムスを戻してよく軌道修正した。きれいに終わらせてくれた。小倉中央会館の大スクリーンで第1作(エピソード4)を2回続けて観て以来、42年を経てシリーズが完結。当時の中学生が還暦にカウントダウンする年齢にもなろうというもの。感慨深いものがある。