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2010/01/11
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カテゴリ:映像
TV映画「愛されるために、ここにいる」ステファヌ・ブリゼ監督

05年仏。
1月1日深夜放映。
粗筋はgooより。
50歳を過ぎたジャン=クロード(パトリック・シェネ)は、父親から継いだ、人情を殺して裁判所の決定を伝える執行官の仕事を長年続け、心身ともに疲れている。彼のオフィスの窓からはタンゴ教室の様子が見え、タンゴのメロディが聞こえてくる。毎週末に彼は老人ホームにいる高齢の父(ジョルジュ・ウィルソン)を訪ねている。しかし気難しい父親からはいつも文句ばかり聞かされている。ある日、医師から何か運動を、と勧められたジャン=クロードは思い切ってタンゴ教室に入ってみた。そこには、数週間後に控えた自身の結婚式でタンゴを踊るためにレッスンを受けに来たフランソワーズ(アンヌ・コンシニ)がいた。偶然ジャン=クロードの車で送ってもらったフランソワーズは、車の中の忘れ物を受取りに彼の家に行く。タンゴのステップをうまく踏めないジャン=クロードは、彼女にレッスンしてもらう。頬と頬が触れ合う程そばで踊るうちに、お互いの気持ちが高揚するのを感じる二人。ある夜タンゴのステージを観た帰り、お別れのキスから抑えられない熱いキスを交わすのだった。しかし偶然から、ジャン=クローズは彼女の結婚のことを知る。彼女は彼に何も話していなかった。事実を知ったジャン=クロードは彼女の説明も聞かず去る。数日後フランソワーズは、ジャン=クロードのオフィスを訪れ、結婚することを黙っていたことを詫びた。自分はマリッジ・ブルーなのだと説明し、友達でいようと言うも、ジャン=クロードは彼女を冷たく拒絶。各々に空しい日々を過ごす二人。ジャン=クロードは、ある日、秘書の女性(アンヌ・ブノワ)から、彼女が言ったことは本心ではないと助言され、驚くのだった。

人生に疲れ果てた男とどこか満たされない女が、タンゴのペアを組んだことから、二人の人生が交差するラブ・ストーリー。監督・脚本は、1999年に「Le bleu des villes」(未)でカンヌ映画祭『監督週間』部門に選出されたステファヌ・ブリゼ。出演は「読書する女」のパトリック・シェネ、「灯台守の恋」のアンヌ・コンシニ、「かくも長き不在」のジョルジュ・ウィルソン。

洋画はハリウッド一辺倒で、昨今は欧州映画が日本で紹介される機会が極端に少なくなっている。したがって、良質な作品に出会う確率も低くなっているのだが、欧州に良質な映画が存在しなくなったわけではないので、たまには思いがけないところで、こうして出会うこともある。
パトリス・ル・コントに続いて、フランスの良心を発見した気分。





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Last updated  2010/01/11 05:41:32 PM
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