|
カテゴリ:映像
TV映画「極道めし」前田哲監督
11年。 1月2日深夜放映。 粗筋はgooより。 とある刑務所の204房に新しい仲間が加わった。傷害罪で懲役3年のチンピラ、栗原健太、通称・新入り(永岡佑)。ほかには、友人に騙されたうえにチクられた的屋の南(勝村政信)、客の取り合いでケンカになり傷害罪で逮捕されたホストの相田(落合モトキ)、好きな女を助けるために喧嘩をして夢破れた元力士の覆面レスラーのチャンコ(ぎたろー)、大泥棒の八戸(麿赤兒)、この5名が204房で生活を共にしている。世間から隔離された小さな雑居房で暮らす彼らにとって食事は特別な存在だ。だが刑務所めし初対面の新入りにとって麦飯、サバ塩焼き、マカロニサラダ、味付けぜんまい、オクラと油あげの味噌汁、お茶というメニューは期待はずれ。「こんな犬の食いもん喰えるかよ」と、ぼそりとつぶやいたその言葉を待ってましたとばかりに、4人が代わりにペロリと平らげる。唖然とする新入りだったが、翌日は空腹を満たすかのように刑務所めしをがむしゃらに食べていた。毎日、メニューに変化はあるものの、刑務所めしはやっぱり地味。だが年に一度、正月のおせち料理だけは胸躍るめしだった。そこで年末が近くなると204房では、おせち料理争奪戦が繰り広げられる。今まで生きてきていちばん旨いと思った食いモノの話を各々が語り、聞き手が喉をゴクリと鳴らしたら1点獲得。最も点数の多い人が、皆から1品ずつおせち料理をもらうことができるというゲームだ。トップバッターは相田。刑事に追われながら行き着いたのは田舎の母のもと。何も言わずに作ってくれた母の料理は懐かしさと優しさに溢れ、ホカホカご飯の上にバターと産みたてほやほやの卵ともぎたてのトウモロコシの実を乗せた黄金めしの旨そうなこと。南はゴクリと唾を飲み、チャンコは泣き、5人それぞれがお袋の味を回想するのだった。そして、新入り。「メシにいい想い出なんかねえから、話すことねぇよ」と言っていた彼にも、思い出の味があった、思い出の人がいた。それは、幼い頃に自分を置いて出て行った母が最後に作ってくれたホットケーキ、自分を愛した女性が作ってくれたラーメン。旨い料理を語れば語るほど、愛したあの人を思い出す。果たして、おせち争奪戦の優勝は誰の手に……。 刑務所の雑居房で暮らす5人の受刑者が、年に一度の“おせち料理”を賭けて、思い出の“めし自慢”バトルを展開するさまを描く、笑って泣けるヒューマン・コメディ。土山しげるの人気同名グルメ漫画を『ブタがいた教室』の前田哲監督により映画化。スキヤキやホットケーキなど庶民的なメニューが並ぶグルメ映像は生唾もの。 刑務所内が舞台だというだけで、子供の頃に見た「あしたのジョー」の記憶が甦って嫌な気分になる。痩せ狼のような矢吹丈が目を血走らせていた、鑑別所と少年院の不健全な世界は、ある種トラウマになっているので、そんなところでコメディーをやられても、とてもじゃないが笑えない。 肝心の食い物も美味そうに感じられなかったし、仁侠映画にありがちな悲恋話も新鮮味がなく泣けなかったが、ヒロインの木村文乃の魅力だけは大いに伝わった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2014/01/16 12:26:05 AM
コメント(0) | コメントを書く
[映像] カテゴリの最新記事
|