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2015/07/11
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カテゴリ:活字
古書価格が1万円前後で推移している、マドンナ文庫「追憶の真夜中日記 24年間の記録」の親本的存在。こちらは千円もせずに入手できた。
親本ではなく親本的と書いたのは、2005年発行の文庫版が1981年から2004年まで、25歳から48歳までの自慰記録であるのに対し、こちらの単行本は1998年発行であり、1997年までの記録でしかないから。

本著の前半は4歳から42歳までの自伝小説。後半が問題の、「恍惚千一夜」と題された自慰記録。
正直、読んで気持ち悪くなった。著者の究極の性的願望は「女性に食べられたい」なのだ。食べられた自分が女性の内臓に包まれていることを想像することで、最大の性的興奮を得るというのだから、気持ち悪くならない方がおかしい。
女性を食べたいという願望の変態の方が、まだその気持ちがわかるような気もする。睦月は佐川君をも超えてしまった。
「食べられたい」の次が「吐息を嗅ぎたい」らしく、これもわからん。

レコードダイエットで一世を風靡した“オタキング”こと岡田斗司夫が、主に自分の大学の女生徒をターゲットに片っ端から手を出して、それを詳細に記録して変名でネットにアップしていたらしいことが、数ヶ月前に暴露されたが、睦月の自慰記録にはこの事件が連想される。
しかし、相手の性器の形状や行為をランキングする点で極めて異常ではあっても、岡田の記録があくまで性交であったのに対し、睦月の記録の大半は自慰である。変態度で岡田を圧倒する。
また、どうやら40代までは細君しか知らなかった岡田が、編集者におっぱいパブに連れられて行ったのを契機に、性交に狂ってしまったのに対し、睦月の自慰は10代の頃から途切れずに続いているので、年季が違う。
しかも、睦月の自慰の回数は、全盛期の20代の頃は年間400回以上、40代になっても年間300回前後をキープしている。ある意味、絶倫。

高校の同級生で、秘かに周囲から「最強の変態」と囁かれていた男がいた。実際、この男を超える変態をいまだに知らない。
カニバリズムの佐川君をも、レコードセックスの岡田斗司夫をも凌駕する睦月ではあるが、それでもこの男には太刀打ちできまい。
「最強の変態」からは、仰天するエピソードをいくつか聞かされたが、残念ながらそれらは活字には出来ない。そして、やつの真に恐ろしいのは、到底活字には出来ないそれらのエピソードは、やつにとっては他人に話しても問題ないことだと判断されている点である。
他人に話せるエピソードがこれであるならば、やつが他人には話せないと判断している自己のエピソードはどれだけ凄まじいものか。もはや想像すらできない。
そういえば、「最強の変態」の一時期のお気に入りは伊藤つかさであった。睦月の自慰記録に登場する芸能人で最も多いのは、おそらく伊藤つかさだろう。変態は好みも似るのであろうか。





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Last updated  2015/07/11 05:40:03 PM
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