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  森野由み「おしゃれに♪コンサート ～晴雅彦さんを迎えて～」西日本工業倶楽部

  森野由み「おしゃれに♪コンサート ～晴雅彦さんを迎えて～」西日本工業倶楽部支援する会の第5回コンサート。西日本工業倶楽部（旧松本邸）でのそれは、2009年6月の第1回以来。あれから約4年半が経過したことになる。第1部：草川信「ゆりかごの歌」山田耕筰「あわて床屋」中田喜直「六つの子供の歌」よりコープランド「アメリカの古い歌」第2部：オペラ「魔笛」より ～パパゲーノの小さな旅 IN 小倉～第3部：ラ・マンチャの男慕情ムーンリバーエリザベートリトルマーメイド美女と野獣ソプラノ：森野由みバリトン：晴雅彦ピアノ伴奏：吉松理恵第1回のときは早めに着いて会場の敷地内に駐車できたが、今回は敷地内はすでに満車。会場から目と鼻の先にある駐車場へ。席もすでに概ね埋まっていた。伴奏の吉松氏が尽力して、チケットは完売だったそうだ。第1回ではピアノ伴奏を務めていたミカさんは、今回は譜めくり。ゲストの晴氏は強烈なキャラクターで、一瞬で客を虜にした。パンフの写真はかなり前に撮影されたものなのだろう、頭髪はずいぶんと薄くなっている。由みさんとは神戸で何度か一緒に演っているそうで、息もぴったり合っていた。「魔笛」の「IN 小倉」は、実は誤っている。西日本工業倶楽部は小倉北区でも小倉南区でもなく、戸畑区にあるのだ。このプログラムでは、「エリザベート」が良かった。コンサート終了後は、第1回のときと同じく立食パーティーとなるが、これは失敗だったと言わざるを得ない。おばさんたちが殺到して、あっという間にすべての料理がなくなっていた。補充もぜんぜん間に合っていない。第1回のときは普通にゆっくり歓談できていたはずなのに、今回はなぜこんな状態なのだろうと不思議に思っていたのだが、よくよく考えてみると、第1回は6月開催。気候の良い時節で、テラスのテーブルで食べる人が多かった。今回は寒気に覆われた11月で、全員が狭い室内に閉じこもっていたため、ごった返していたわけだ。結局、ウーロン茶を一杯飲んだきりで、何も食べずに会場を後にした。

  2013/11/29

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  ポール・マッカートニー「アウト・ゼアー・ジャパン・ツアー」福岡ヤフオクドーム

  ポール・マッカートニー「アウト・ゼアー・ジャパン・ツアー」福岡ヤフオクドーム福岡公演に追加席が出たので、行くことになった。そもそも、大阪公演に行ったのも、それに伴って関西を観光したのも、福岡公演を買いそびれたのが発端だった。その福岡公演に行くことになるとは、世の中わからないものだ。福岡のチケットを買っていれば、福岡公演を観てそれで終わりだったものが、大阪と福岡のふたつの公演を観て、高取城等の城や京都の寺社を巡る旅がついてきた。19時開演なので、17時10分前くらいに事務所を出て、高速で福岡へ。九州道は普段より少し多いくらいの交通量でスムーズに行ったが、都市高速に入るとすぐに大渋滞。東浜出口の構造上の問題で、いつもここは渋滞するが、今日は特にひどい。東浜を過ぎるとすいすい進んで、ドームの駐車場に着いたのは18時半にもなっていなかったろう。大阪ではとても買える状態ではなかったパンフを購入。3,000円。腹は減ってないので水分補給だけでいいと思い、ペットボトルのお茶を買ったが、250円もした。追加席はバックネット裏で、ネットが邪魔になってステージとモニターが見えにくいということで、当初は開放していなかったのだろう。特に見えにくいとも感じなかったし、正面に位置するので音もいい。といっても、ドームは元々音が悲惨だが。定刻から20分遅れで開演。終演はきっかり22時だったので、演奏時間は2時間40分。記憶が正しければ、セットリストは曲順も含めて大阪と同じ。MCに方言（もちろんここでは博多弁）を交えるあたりも、大阪と同じ。「ヘイ・ジュード」で観客に合唱させたり、セカンド・アンコールを終えて幕間に引こうとしたポールを、テクが引き止めてもっと演れと促す等の演出も、大阪と寸分違わず。違っていたのは、ポールの上着の色と、ポールが四股を踏むポーズを何度もやっていたことくらいか。前日に九州場所を観戦して、横綱土俵入りに興味津々だったそうだ。行けるものなら、東京公演にも行きたい。無理だが。

  2013/11/15

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  11/11（月）ポール・マッカートニー「アウト・ゼアー・ジャパン・ツアー」大阪京セラドーム

  11/11（月）ポール・マッカートニー「アウト・ゼアー・ジャパン・ツアー」大阪京セラドーム大阪駅で環状線を待っていると、人身事故で環状線の運行を停止とのアナウンスがあった。地下鉄に変更するが、御堂筋線はともかく、心斎橋で長堀鶴見緑地線に乗り換えるところから難儀なことになる。京セラドームに行く人たちで超満員。通勤ラッシュのような様相を呈している。駅に着いてからも、人、人、人。駅のコンビニも行列。ドームの入場も行列。座席にたどり着くまでも行列。トイレも行列。朝食べたきりでここまで何も食べていなかったので、ドーム内でパンを買おうとしたら売り切れ。ラスクだけしかなかったが、何もないよりはいいだろうと買って、ばりばり食べた。19時の定刻から10分程度遅れて開演。「エイト・デイズ・ア・ウィーク」で始まった。いきなりビートルズ・ナンバー。ポールは声も衰えていなければ、ベース、ギター、ピアノもミスしている様子もなく、とても70歳を超えていると思えない。おそらくはローマ字で書いているのであろうカンペを見ながらの日本語も、堂に入ったものだった。ジョージのためにと前置きして歌った「サムシング」では、思わず涙ぐんでしまった。ポールの「ジョージ、いい曲を作ってくれてありがとう」の一言も効いた。アンコールの「イエスタデー」では涙ぐむを通り越して、涙が頬を伝った。かと思うと、セカンド・アンコールでは「ヘルター・スケルター」を演って盛り上げるのだから、やはり千両役者は違う。ポールのMCを時間差で翻訳してモニターに映す仕掛けは、不要だったように思う。終演後もグッズを販売していたが、もう並ぶ気力もなかったし、明日も京都行きで早起きしなければならず、買わずにドームを後にした。帰りの地下鉄も大混雑。

  2013/11/13

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  ナイロン100℃ 40th SESSION 「わが闇」北九州芸術劇場中劇場

  ナイロン100℃ 40th SESSION 「わが闇」北九州芸術劇場中劇場結成20周年を迎えるナイロン100℃。“文句なしの最高傑作”と評された「わが闇」が5年ぶり待望の再演！結成20周年のラストを飾るのは、2008年に上演され、“文句なしの最高傑作”と圧倒的好評を博した「わが闇」。田舎の日本家屋を舞台に、三姉妹の愛と孤独を描くケラリーノ・サンドロヴィッチ版「三人姉妹」。オリジナルキャストで待望の再演です。（北九州芸術劇場HPより）作・演出：ケラリーノ・サンドロヴィッチ出演：犬山イヌコ、峯村リエ、みのすけ、三宅弘城、大倉孝二、松永玲子　　　長田奈麻、廣川三憲、喜安浩平、吉増裕士、皆戸麻衣／　　　岡田義徳、坂井真紀、長谷川朝晴初演と同じく、2日間3公演。初演と同じく、初日マチネで観劇。初演と同じく、ぎりぎりの時間に入場。初演と同じく、パンフ購入。初演と異なり1,500円。初演は2,000円。初演と同じく、満席。ただし、初演より年配客の割合が増していた。5年経って年配になったというわけでもないだろうが。2008年1月26日の初演の自分の感想を読むと絶賛に近い内容で、なるほど、後に「文句なしの最高傑作」と謳われるようになるのも肯なるかな。キャストも同じ、本もほぼ同じ、岡田の滑舌が初演時より悪くなっているのを除けばクオリティーも同じか、若干向上していると言っていい。坂井の安定感が増している。latest峯村は4月20日、同じく中劇場での松尾スズキ「マシーン日記」で、あのパンキッシュな峯村と、ここでの「耐える大女」の落差の激しいこと、激しいこと。どちらの峯村にも惚れ惚れする。本当は明日も観に行きたいくらい。

  2013/07/27

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  ハイバイ 10周年記念ツアー「て」北九州芸術劇場小劇場

  ハイバイ 10周年記念ツアー「て」北九州芸術劇場小劇場軽妙な台詞で描く、“壮絶”スーパー家族劇。引きこもりだった主宰・岩井秀人のシリアスで個人的な体験と、敏感すぎる自意識を、“生々しいけど笑えるコメディ”に変換し人気を博している劇団ハイバイ。今年、岩井秀人が「ある女」で第57回岸田國士戯曲賞を受賞。勢いに乗る彼らが、10周年記念全国ツアーと銘打ち、昨年の「ポンポン お前の自意識に小刻みに振りたくなるんだポンポン」に続き、再び北九州芸術劇場に登場します。あらすじ多摩地区のある一家。粗暴な父、忍耐強く耐える母、父から理不尽な暴力を受けて育った4人の兄弟。経済的に自立した長男、次男、長女は実家を離れ、ばらばらに暮らしている。離れに住む祖母の認知症が進んだある日、崩壊している家族は長女の提案で一同に会するが、お互いの溝は全く埋まらず、大喧嘩が始まる。大喧嘩のさなか、祖母は息を引き取り、集まることがかえってよくなかったと長男は長女を非難する。火葬場でもまとまりのない人々。家族間コミュニケーションの乖離をハイバイらしい笑いでまとめた、岩井の自伝的作品。（北九州芸術劇場HPより）作・演出：岩井秀人出演：岩井秀人、上田遥、永井若葉、平原テツ　　　青野竜平、奥田洋平、佐久間麻由、高橋周平、富川一人、用松亮　　　小熊ヒデジ、猪股俊明19時開演ぎりぎりに会場に着いた。平日の公演はタイト。整理番号は比較的若い番号だったのだが、ぎりぎりに着いたのでは意味がない。初演を観ていないので、比較は出来ない。通常とは異なり舞台を中央に配し、観客は双方向から観る形。360度ではなく、あくまで双方向。同じシナリオを一度目は次男の視点、二度目は母親の視点で、立ち位置を扇を返すかのように逆にして二度演じる。おもしろい趣向。舞台が中央にあって、役者が声を向ける方向が一定ではないこともあってか、台詞が聴き取りにくい箇所があった。ドアノブに棒を付けて、それをどこにでも自在に床に刺してドアと壁を表現する手法は、水沼健の壁ノ花団で見たことがある。アフタートークは、前回の公演と同じく終演後に5分の休憩を設けてその間に客に質問を書かせて、岩井がそれに答えながら雑談をする方式。自分の質問は敢えて猛烈にくだらないものにしたので、多分スルーされた。セットの四柱がいずれも途中で切れているのは、壁が嫌いな岩井本人の希望でそうしているのだが、焦げているのは美術の発案。もともとは、岩井が壁が嫌いなだけの理由だったのが、どこかの会場で観客の方から「あれは棺を表している」という意見が出て、それ以来、岩井はそう答えるようにしているそうだ。

  2013/06/11

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  イキウメ「獣の柱 まとめ＊図書館的人生（下）」北九州芸術劇場中劇場

  イキウメ「獣の柱 まとめ＊図書館的人生（下）」北九州芸術劇場中劇場日常の裏側に潜むパラレルワールド。前川知大が描く不思議な世界。今作は、見る者に何とも言えない幸福感をもたらす奇妙な隕石の破片を拾った少年の話「瞬きさせない宇宙の幸福」(2008)をエピソードの1つに含む、長編SF年代記。出演は、様々な演出家からの信頼も厚く、多くの作品で印象的な演技を見せる池田成志を客演に迎え、上巻とは別アプローチでの作品をお送りします。昨年のイキウメ公演「ミッション」、北九州芸術劇場でも上演した「The Library of Life まとめ*図書館的人生（上）」の演技で、第47回紀伊國屋演劇賞・個人賞を受賞したばかりの劇団員・浜田信也ら、進化を続ける役者陣にもご注目ください。【あらすじ】ある日、アマチュア天文家の二階堂は、小さな隕石を拾います。その隕石は、見る者に恐ろしいほどの幸福感をもたらしました。夢中にし、思考を奪い、自分で目をそらすことはできません。一人で見たら最後、死んでしまうまで見続けることになるのです。そして、隕石が落ちた後、空からは巨大な柱が降り注ぎました。それは人々にあきれるほどの祝福を与え、静寂のうちに人々を支配しました。世界は大きく変わりました。柱は人間に何を課し、何から解放したのか。（北九州芸術劇場HPより） 作・演出：前川知大出演：浜田信也、盛隆二、岩本幸子、伊勢佳世、森下創、大窪人衛、加茂杏子、安井順平／池田成志下巻ではあるが、上巻を観ておく必要はまったくない。下手よりの通路側最前列だったので、快適に観劇できた。それはいいのだが、日曜のマチネのみの1公演でありながら、客席が埋まってないのは寂しい限り。上巻のときはもっと人が入っていたような気がする。上巻が難解だったので敬遠されたのだろうか。下巻はこんなにわかり易い内容なのに、上巻を観て下巻を観なかった人はもったいないことをした。客演の池田はさすがの存在感。

  2013/06/09

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• 「イタリアン・プログレッシヴ・ロック・フェスティヴァル 最終楽章 2013 第三日 MAURO PAGANI / AREA」クラブ・チッタ川崎

  「イタリアン・プログレッシヴ・ロック・フェスティヴァル 最終楽章 2013 第三日 MAURO PAGANI / AREA」クラブ・チッタ川崎早起きして渋谷に行くつもりだったのに、起きたら11時近くになっていた。2時に待ち合わせだったので、遠出は出来ない中途半端な時間。ホテル周辺をぶらつくことにした。商店街を抜けて市役所方面へ。川崎球場の隣が競輪場で、すぐ近くに競馬場がある。何から何まで北九州にそっくりな都市だ、川崎。ビックカメラの電子ピアノ売場に行って、ひととおり練習。数日鍵盤に触れてないと、指が動くなくなるのではないかと不安になるのだ。知人と落ち合ってアロマ・マッサージ。気持ち良くなって、このままホテルに戻って寝てしまいたい気分だったが、5時からライブがあるのでそうはいかない。パガーニはキーボードとドラムスを従えた、スリーピースの自前のバンドで登場。どうせならベースもいればよかったのに。前半はPFMの曲を1曲演った以外は聴いたことのない曲ばかりで、これで1時間半はつらいと感じたが、後半はPFMの曲はもちろん、1stソロからも演って盛り上がった。アレアはトファーニの坊さんで幕開け。客の度肝を抜いた。故デメトリオのフレーズは、ファリセッリかトファーニのどちらかが弾く。故カピオッツォの後任ドラマーはカピオッツォと同タイプで、タボラッツィとの相性も悪くない。それでも、デメトリオ不在はこのバンドにとって致命的だと感じる。アンコールではパガーニがバイオリンで参加。これは最大のファンサービス。終演後は宴会。

  2013/04/28

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• 「イタリアン・プログレッシヴ・ロック・フェスティヴァル 最終楽章 2013 第二日 IL ROVESCIO DELLA MEDAGLIA / FORMULA 3」クラブ・チッタ川崎

  「イタリアン・プログレッシヴ・ロック・フェスティヴァル 最終楽章 2013 第二日 IL ROVESCIO DELLA MEDAGLIA / FORMULA 3」クラブ・チッタ川崎新宿から川崎に戻ってホテルでもたもたしていると、開演の17時ぎりぎりの入場になってしまった。前から4列目の下手より。前後左右ほぼ中央だった昨日よりも音は劣るが、演者の表情が余裕で識別できる至近距離。RDMは弦楽奏団付きで「汚染された世界」全曲を演奏。フォルムラ3は、事実上ラディウスのソロ・プロジェクト。とにかく弾きまくる。キーボードは2人もいるが、2人とも大したことはやっていない。チコが死んでも、フォルムラ3のベースレスの編成で演っているのだが、イル・ヴォーロの曲も演るのだから、ベーシストは入れた方がよかったのではないか。ロビーでスターレス高嶋と難波弘之を何度も目撃した。終演後は昨日と同じ店で宴会。

  2013/04/27

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• 「イタリアン・プログレッシヴ・ロック・フェスティヴァル 最終楽章 2013 第一日 MAXOPHONE / MUSEO ROSENBACH」クラブ・チッタ川崎

  「イタリアン・プログレッシヴ・ロック・フェスティヴァル 最終楽章 2013 第一日 MAXOPHONE / MUSEO ROSENBACH」クラブ・チッタ川崎連休の前日を休んで、川崎へ。今年は城攻めをしないので、連休の合間は通常通り出勤する。ホテルにチェックインして、先行販売でグッズを購入する為すぐにチッタへ。行列が出来ていて、時間前にも関わらず自分のところで締め切りになった。危ないところだった。直後に来たおっさんが、時間前なんだから入れろとしつこくごねていたが、結局拒否された。このおっさん、仕事を切り上げてこの時間に来たんだからとかなんとか言っていたが、こっちはわざわざ仕事を休んで新幹線に5時間近く乗って来てるんだぜ。ぜんぜん同情できないね。パンフとTシャツ×4を購入。いったんホテルに戻って荷物を置いて、吉野家で腹ごしらえしてからライブに臨む。もしかしたら、よれよれの老人バンドになっているのではないかと危惧していたマクソフォーネは、見た目はよれよれの老人だったものの、予想を裏切って元気いっぱい。コーラスワークもよくこなしていたし、ホーン不在はサンプリングで違和感なし。驚いたのは、バイオリンを弾いていたのはドラマーだった。ムゼオ・ローゼンバッハ（本人はムゼオ・ローゼンバックと発音していた）はさらに元気いっぱいで、ツァラツストラの変拍子も軽々とこなしていた。なめてました。失礼しました。終演後は旧知の友人と食事。

  2013/04/26

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  「マシーン日記」北九州芸術劇場中劇場

  「マシーン日記」北九州芸術劇場中劇場北九州出身の松尾スズキが描く、恋愛カタストロフィの決定版。劇作家、演出家、俳優、小説家、映画監督としてマルチに活躍し、時代と人間の移ろい、また不変性を冷静に見つめ、観る者に鮮烈で深い印象を与えるクリエイター松尾スズキ。初演から16年経った今なお、不変的な愛のかたちを描いた代表作を、自身の演出で12年ぶりに再演。登場人物は4人。小さな町工場を営む兄と、ある理由から兄によって監禁されている弟、兄の妻、彼女の元・担任で工場にパートとしてやってきた女。社会から弾き落とされた、あるいは自ら背を向けた彼らの発熱する愛憎は、やがて町全体へと広がっていく・・・。愛がベルトコンベアを動かし、憎しみがスイッチを入れる。松尾スズキが描く、恋愛カタストロフィの決定版を新キャストで上演。（北九州芸術劇場HPより）作・演出：松尾スズキ出演：鈴木杏、少路勇介、オクイシュージ、峯村リエ2階席まではわからないが、1階席は満席。パンフはなかった。その代わりに、松尾のサイン入り戯曲が販売されていた。やや下手よりの前から4列目で絶好の席かと思われたが、目線が舞台の高さとほぼ同じで意外と観難かった。傾斜がきつくなる、もう2～3列後ろの方がよかっただろう。初演時のキャストは、宝生舞、阿部サダヲ、松尾スズキ、片桐はいり。これを見ただけで、どの役が誰かすぐにわかってしまう。それくらい初演時のキャストがはまっているので、再演キャストの面々は、さぞやり難かったことだろう。そもそも、松尾が演劇制作会社の社長から片桐はいりで1本書いてくれという依頼を受けて書いたものだから、はじめから完全にアテガキだったわけで、その片桐の役を演った峯村リエは、特にやり難かったのではなかろうか。しかし、そこは練達の士、峯村リエ、片桐はいりとはまた違った気味の悪さを十分醸し出していた。ナイロンのときよりも出番が多い分、こちらとしても峯村リエを堪能できた。生乳も含めて。カーテンコールでは松尾も舞台に出て来て少し挨拶したが、その口上は「久しぶりにわが町、北九州に戻ってきました。普通の市街地でロケットランチャーが見つかる町で、この程度の刺激で満足できるかどうか」云々。実際、劇場から帰宅する途次も、パトカーや赤色灯をつけた車両を何台も見かけた。危ないわが町、北九州なのだ。

  2013/04/20

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  MONO第40回公演「うぶな雲は空で迷う」北九州芸術劇場小劇場

  MONO第40回公演「うぶな雲は空で迷う」北九州芸術劇場小劇場MONO 第40回目の公演はダンディな会話劇！いつの時代かはわからない。とにかく、そこには窃盗団を名乗る男たちがいた。世界に爪痕を残そうと、次々と悪事を繰り返す。しかし、手応えがないのだ。うぶな彼らは今日も空をさまよう。MONO第40回公演はメンバー5人でお贈りするダンディーな舞台！（北九州芸術劇場HPより）作・演出：土田英生出演：水沼健、奥村泰彦、尾方宣久、金替康博、土田英生パンフは500円。購入。「地獄でございます」以来の劇団員のみによる本公演。女性陣が一斉退団して男のみの劇団になってからは、実は、誰が客演で来てくれるのか毎回楽しみだったりもするのだが、たまには男5人の芝居もいいものだ。ただし、今回、出来としては「地獄」に劣る。最前列の席は望み通りではあったのだが、この演目に限っては、舞台全体を見渡すことができるもう少し後ろの席の方がよかった。終演後は、団員全員（といっても5人だが）によるアフタートーク。記念すべき節目の第40回公演ということで、旗揚げから今日までを振り返る。一応、土田が進行役をつとめてはいるのだが、案の定他の団員たちが好き勝手に茶々を入れて、なかなか進行しない。特に金替は劇中の役そのままのお気楽ぶりで、すっとぼけている。土田の戯曲は、全部あて書きなのではなかろうか。

  2013/03/16

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• 「ヨーロピアン・ロック・フェス 2013 北欧神話降臨“時は満ちたり”」川崎クラブ・チッタ #2

  「ヨーロピアン・ロック・フェス 2013 北欧神話降臨“時は満ちたり”」川崎クラブ・チッタ #2ムーン・サファリ (Moon Safari)トレッティオアリガ・クリゲット (Trettioariga Kriget)フラワー・キングス (The Flower Kings)前日から楽しみにしていた、ホテルの1階にあるマッサージ店は予約でいっぱい。当てが外れて途方に暮れたわれわれは、ホテル周辺をうろうろして、結局タイ式マッサージ店に入った。朝からマッサージなんて、生まれて初めて。チッタに行くと、ムーン・サファリとクリゲットのTシャツが加わっていたので購入。サイン色紙抽選券をゲット。外れたけど。ムーン・サファリ、クリゲット、ともにまったく予習をせずに臨んだが、こんなにいいバンドだったとは！感動した！終演後はクリゲットのメンバーがロビーでサイン会を始めて、なかなか会場から出られない。そうこうしていると、クリゲットと交代する形でムーン・サファリのメンバーが登場。サインに撮影に大忙し。さらに、前日出演のアネクドテンまでロビーに姿を現して大賑わい。北欧祭終了。

  2013/01/12

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• 「ヨーロピアン・ロック・フェス 2013 北欧神話降臨“時は満ちたり”」川崎クラブ・チッタ

  「ヨーロピアン・ロック・フェス 2013 北欧神話降臨“時は満ちたり”」川崎クラブ・チッタアネクドテンフラワー・キングス仕事を休んで、新幹線で東京へ。川崎に行くのだから品川で降りればいいのに、改装後の東京駅を見物するために、わざわざ東京まで行った。進行方向に向かって左の窓側の席だったので、富士山を見ることができた。久しぶりの富士山は、やはり美しい。京浜東北で川崎へ。ホテルにチェックインして、チッタの先行グッズ販売で知人に頼まれていた分も含めてTシャツを購入。軽く腹ごしらえしてチッタに戻る。アネクドテンの演奏は約80分。おそらく厚見麗から借りたと思われる本物のメロトロンは、ステージで一際光っていた。フラワー・キングスは2時間くらい演っただろうか。2時間では物足りない。やはり単独ライブが求められる。グッズ5千円につき1枚配布されるサイン色紙抽選券で、アネクドテン、フラワー・キングス両方の色紙が当たった。明日もチッタ。

  2013/01/11

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  「クリスマスディナーコンサート」PJワインセラー

  「クリスマスディナーコンサート」PJワインセラー 海の見える癒しの館（欧州館3F）出演：森野由み（ソプラノ）、藤田卓也（テノール）、吉松理恵（ピアノ）第一部メリークリスマス 桑田佳祐：白い恋人達バーリー：ホワイトクリスマスクリスマスソング第二部ワインを片手に‥ 「ヴェネチアの一夜」より：ほろ酔いの歌「微笑みの国」より：君は我が心の全て「メリーウィドウ」より：ああ我が祖国よ「チャールダッシュの女王」より：踊って、喜びの歌をあげて会場は公共交通機関では行けない場所にあるので、タクシーで。終演後、小倉駅からの送迎バスがあったことを知らされたが。年末の金曜夕方、しかも雨天ともなると、道路は凄い渋滞。開演時間に少し遅れたが、まだ始まっていなかった。第一部と第二部の間がディナータイム。いつも由みさんの独唱なので、ソプラノとテノールの掛け合いは新鮮だった。会場はレストランでステージがあるわけでもなく、それを逆手にとってか、両者とも会場の端から端に移動しながら歌ったり、かなり自由度が高いステージング。ワインセラーのコンセプトに合わせて、由みさんはコケティッシュな動きを連発。ミカさんは司会や接応で忙しそうにしていた。写真は上から順に…パンフお品書きワインセラー座席からピアノ方向食いかけの料理

  2012/12/21

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  イキウメ「The Library of Life まとめ * 図書館的人生（上）」北九州芸術劇場中劇場

  イキウメ「The Library of Life まとめ * 図書館的人生（上）」北九州芸術劇場中劇場 イキウメ結成10年を締める公演は、短篇シリーズ「図書館的人生」選り抜き作品の“まとめ”上巻今年結成10周年を迎えたイキウメの公演は、2005～2010年までに3作品、13本の短篇集を上演し、好評を博した「図書館的人生」の傑作選に新作を織り交ぜて上演します。過去現在未来に存在するあらゆる人生が書籍として蔵される無限の図書館、という「図書館的人生」のコンセプトの中で、六篇の短篇が溶け合い、一つの長篇となりました。2012年第19回読売演劇大賞最優秀演出家賞でグランプリを受賞した前川知大氏、一年ぶりの演出作にご期待ください！（北九州芸術劇場HPより）作・演出：前川知大出演：浜田信也、盛隆二、岩本幸子、伊勢佳世、森下創、大窪人衛、加茂杏子、安井順平／菊池明明、西山聖了「散歩する侵略者」に続く北九州公演は、タイトル通り、これまで上演された「図書館的人生」をひとつにまとめたもの。それぞれの短篇は次のとおり。青の記憶輪廻TMゴッド・セーブ・ザ・クイーン賽の河原で踊りまくる「亡霊」東の海の笑わない「帝王」いずれ誰もがコソ泥だ、後は野となれ山となれ観終わってみると、実に巧みにまとめていると感心することしきりなのだが、事前情報なしに観始めたので、途中までは頻繁に演者が入れ替わる展開について行けなかった。それでも、2時間20分の上演時間があっという間に過ぎるほどのおもしろさ。安井順平の上手さが際立つ。伊勢さんは当然お美しい。「亡霊」シーケンスの奪衣婆の可愛さといったらもう…。

  2012/12/16

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  「東日本大震災復興支援 ソプラノ歌手 森野由み コンサート ウィーンからの贈り物」戸畑市民会館中ホール

  「東日本大震災復興支援 ソプラノ歌手 森野由み コンサート ウィーンからの贈り物」戸畑市民会館中ホール森野由みコンサート　ウィーンからの贈り物 北九州市での自主公演です。ウィーンにまつわる曲をお届けする予定です。皆さまのご来場を心からお待ちしております。なお、収益金は東日本大震災復興支援の寄付金といたします。ピアノ伴奏は志茂貴子さんです。日時：11月16日（金曜日）、19時00分開演（18時30分開場）会場：戸畑市民会館中ホール入場料：2,000円プログラム（予定） モーツァルト：クローエに・魔術師ブラームス：甲斐なきセレナーデ・永遠の愛Ｒ・シュトラウス：セレナーデ・子守歌・悪い天気オペラ「コシ・ファン・トゥッテ]より：フィオルディリージのアリア「岩のごとく」オペレッタ「白馬亭にて」より：「ワルツこそ私の愛の歌」オペレッタ「ジュディッタ」より：「私の熱い接吻」（森野由みオフィシャルHPより）写真は上からパンフ、エレベーターホールから中ホールへ続く通路から見た戸畑祇園大山笠、ステージ。ユミさんの衣装は、二着ともこれまで見たことのないものだった。新調したのだろうか。いつものように、ミカさんは譜めくり。ピアノの志茂貴子さんはスザンヌに似ていた。このハコは初めてだったが、多目的ホールなので音はやはり響ホールの方がいい。客席奥から歌いながらステージに向かって歩いて行ったり、ユミさんはのびのびしていたように感じられた。

  2012/11/16

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  劇団、本谷有希子 第16回公演「遭難、」北九州芸術劇場中劇場

  劇団、本谷有希子 第16回公演「遭難、」北九州芸術劇場中劇場本谷有希子、待望の北九州公演は第10回鶴屋南北戯曲賞受賞作！第10回鶴屋南北戯曲賞を受賞した、本谷有希子の代表作のひとつ「遭難、」が待望の再演。全く新しいキャストで蘇る本谷流シリアスコメディが北九州芸術劇場で上演されます！劇団、本谷有希子の公演は2009年の「来来来来来」以来、3年ぶりの登場です。放課後の職員室に乗り込んできたのは自殺未遂の生徒の母親。学校の責任だと決めつける母親、泣き出す担任……。人格者と評判の女教師がその場をおさめるが、実は彼女こそ、誰にも知られてはならない秘密を隠しているのだった -----「トラウマ」を武器に縦横無尽に立ち回る、世にも性悪な女、ふたたび！（北九州芸術劇場HPより）作・演出：本谷有希子出演：菅原永二／美波／佐津川愛美／松井周／片桐はいり前回の「来来来来来」がイマイチだったこともあり、チケットは会員先行販売ではなく一般販売で購入。当然、いい席は取れず2階席だったのだが、入口で演出の都合上2階席の客は1階席に移動してもらっていると告げられ、1階席となった。どうせ最後尾なのだろうと思っていたら、なんと下手側最前列。ラッキー。職員室を模した舞台は、掟破りとも言える客席側の壁を設けており、確かにこれでは2階席からは見えにくいかもしれないが、この壁は開幕後しばらくして上がるので、実際はそう影響はないはず。もしかしたら、空席が目立つ2階席をいっそのこと全席空席にするためだったのかもしれない。おかげで、怪優、片桐はいりの怪演を目の前で堪能することができて、本当にラッキーだったのだが。稽古中に黒沢あすかが体調不良で降板して、急遽、主演を菅原栄二に変更。役は変更していないので、男が演じる人格破綻女教師となった。ブラックここに極まれり。さすがは鶴屋南北戯曲賞受賞作、見事な戯曲であり、また、キャストもよく演じていた。終演後、感動してパンフを買おうとしたら、売ってなかった！はじめから作製してなかったのか、それとも、北九州公演は最終日だったので売切れてしまっていたのか、どっちだろう。

  2012/11/06

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  ハイバイ「ポンポン お前の自意識に小刻みに振りたくなるんだ ポンポン」北九州芸術劇場小劇場

  ハイバイ「ポンポン お前の自意識に小刻みに振りたくなるんだ ポンポン」北九州芸術劇場小劇場過剰なまでの「自意識」と、そこから生まれる可笑しさや切なさを絶妙なバランスで描き、多くのファンを持つハイバイ。北九州芸術劇場には、2009年の『て』以来、3年ぶりの登場です。主演に荒川良々を迎え、ハイバイ初期の珠玉の名作をお届けします。ファミコン好きの少年（荒川良々）が、恐ろしいファミコン屋（岩井秀人）で騙された（違うカセットをつかまされる）ことから、おしっこをもらしたり兵隊さん達の妄想に襲われたりといった超常体験を経て、家族や友人のありがたみを知る。お母さんは町内新聞の記者として、品川カンパニーという市民劇団に行き、演劇のおそろしさを知る・・・。地味ながらも、ハイバイが「年齢ギミック」「トラウマ遊び」という、一つの方向を見いだした記念碑的作品の再演！（北九州芸術劇場HPより）作・演出：岩井秀人出演：荒川良々、安藤聖、岩井秀人、岩瀬亮、川面千晶、坂口辰平、永井若葉、平原テツ、師岡広明満席。通路に座布団席も拵えて、見切り席も開放。整理番号は50番台だったが、最前列を確保することが出来て満足。パンフは作ってなかったようだ。開演の5分ほど前から良々とテツが舞台に現れ、ファミコンをプレイするあたりは、平田オリザの芝居を髣髴とさせる。勝手にブラックな内容だと思って身構えていたので、意外とほのぼのとしていて肩透かしを食らった気分。しかし、好みのタイプの芝居。粗筋に「品川カンパニー」とあるが、これは橋本市民劇団（だったっけ？）に修正されている。なんでも、このスノッブを絵に描いたような演出家の名前は当初は品川幸雄だったが、岩井が蜷川幸雄に会ったときにこのことに言及されて、慌てて橋本に変更したそうだ。アフタートークで岩井自身が話していた。怪優、荒川良々を至近距離で観察することが出来たのも大変な収穫だったが、それより何より、キュートな安藤聖を間近で見られたのが最大の収穫。ハイキングウォーキング松田は毎日、安藤聖を間近で見ているのか。羨ましい限り。

  2012/08/12

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  「若松高校100周年・若戸大橋開通50周年記念 チャリティーコンサート」若松市民会館大ホール

  「若松高校100周年・若戸大橋開通50周年記念 チャリティーコンサート」若松市民会館大ホール出演：森野由み（ソプラノ）、佐野正一（バリトン）、高木由雅（ピアノ）　　　若松高等学校音楽部、童謡唱歌を楽しむ会、若松男声合唱団第1部：若松高等学校校歌若松高等女学校校歌若松中学校校歌火野葦平をたたえる歌「風邪と光に」若戸大橋音頭明日へ続く道合唱のためのコンポジション第7番マンモスの墓より「第1楽章」えべすけどんどん第2部：ビゼー「スペインのセレナーデ」ブラームス「甲斐なきセレナーデ」モーツァルト「ファンタジー」カールマン「さかずきを高くかかげて」北原白秋・山田耕筰「あわて床屋」クルティス「忘れな草」コルンゴルド「ピエロの歌」レオンカヴァッロ「ネッダとシルヴィオの愛の二重唱」アンコール：メリーウィドウ

  2012/07/28

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  「宮本満栄トリオ」オレンジハート

  「宮本満栄トリオ」オレンジハート大雨の中、知人のライブに行って来た。駐車場がなかったりで、30分ほど遅れて到着。スタンダード、オリジナル取り混ぜて、前後半あわせて約2時間のステージ。ジャズにアレンジされたロジャース＝バーンスタインやボズ・スキャッグスがおもしろい。スティービー・ワンダーの「サンシャイン・オブ・マイ・ライフ」で終幕。アンコールでガーシュインの「サマータイム」。

  2012/06/24

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  土田英生セレクションvol.2「燕のいる駅」北九州芸術劇場中劇場

  土田英生セレクションvol.2「燕のいる駅」北九州芸術劇場中劇場1997年、京都での初演以来、その脚本が持つ時代を超えた普遍性が高く評価され、幾多の団体によって上演され続けてきた『燕のいる駅』が、土田英生自身が厚い信頼を寄せるキャストと共に、2012年、切なく愛しく生まれ変わります。社会と人間関係の闇の部分を自然な会話の中に落とし込む筆致に定評のある土田英生が、現在の情勢を踏まえて改訂、自らの演出で贈る決定版！（北九州芸術劇場HPより）作・演出：土田英生出演：酒井美紀、内田滋、千葉雅子、土屋裕一（*pnish*）、尾方宣久（MONO）／中島ひろ子／久ヶ沢徹土田英生なので、劇場に着くまで小劇場だと思い込んでいた。よく考えると、主演が酒井美紀で小劇場はないだろう。1階席はほぼ埋まっていたが、2階席の様子はわからなかった。パンフは800円。購入。下手よりの前から6列目で、絶好の席。酒井美紀は時折台詞が聴き取りにくかったが、まずまずの出来。他はみなさん達者で、なんの問題もなし。驚いたことに、中島ひろ子はこれが初めての舞台だったそうで、とてもそうは見えなかった。堂々たる舞台女優ぶり。終演後のアフタートークは、当初の予定では土田、久ヶ沢、千葉の3人によるはずだったが、結局出演者全員が参加。名古屋公演中に50歳になったという千葉は、来年が市制50周年の北九州市と同じ年だと訴えていた。中島のたっての希望で、最後に客席を含めての記念撮影。ブログにアップするそうだ。

  2012/06/17

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  NODA・MAP 番外公演「THE BEE」北九州芸術劇場中劇場

  NODA・MAP 番外公演「THE BEE」北九州芸術劇場中劇場野田秀樹「THE BEE」9.11から10年後の世界と対峙するあの「THE BEE」が世界と日本を駆け巡る！2012年1月～6月にワールド&ジャパンツアー決定！9.11、アメリカでの同時多発テロ事件に野田秀樹が受けた衝撃から誕生した「THE BEE」。2006年ロンドンで初演、続く2007年東京でロンドンバージョンと同時に新演出で日本バージョンを上演するやいなや、センセーションを巻き起こしました。高密度でスリリングな展開、現代を鋭く切り取った作品内容、そして言語と文化を横断する実験的な創造手法が高く評価され、その年の演劇賞を総なめにした傑作が北九州に上陸。今、もっとも見逃せないテーマが散りばめられた来春最大の演劇的事件にご注目ください。（北九州芸術劇場HPより）原作：筒井康隆「毟りあい」脚本：野田秀樹 ＆ Colin Teevan出演：宮沢りえ、池田成志、近藤良平、野田秀樹パンフは700円。購入。満席。仕事帰りに行くと途中で寝てしまう恐れが多分にあり、平日の観劇は避けたかったのだが、この日しか取れなかった。チケットを入手した時期が遅かったので、席も1階のかなり後ろで、上手よりの端に近いところ。それでも特に見難いわけでもなく、その点は支障がなかったのだが、案の定、開幕後すぐに睡魔に襲われた。ほんの数分のことだったのだろうが、気づいたら野田秀樹は加害者の妻子を人質にとっており、すでに被害者から加害者に変貌していた。それはともかく、野田以外の3人の滑舌の悪さには閉口した。何を言っているのかわからない箇所が多すぎる。近藤はもともと台詞が少ないので、あまり実害を発生させていない。そして、宮沢はある程度大目に見るしかないとしても、巧者のはずの池田の、このテイタラクはどうしたことだ。野田もかつてのキレは失われており、役者の錬度の低さが、脚本と演出の良さを殺してしまっている。カーテンコールは4～5回にも及び、観客の半分近くはスタンディング・オベーションであったが、それほどのものではなかったように思う。とはいえ、これがそのへんの劇団の舞台なら、スタンディング・オベーションものなのかもしれない。野田秀樹だからこそ、求められるものも高くなる。

  2012/06/08

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  ナイロン100℃ 38th SESSION「百年の秘密」北九州芸術劇場中劇場

  ナイロン100℃ 38th SESSION「百年の秘密」北九州芸術劇場中劇場複雑でデリケートな女同士の人間関係二人の女性の半生を描くつもりだ。彼女と彼女は青春時代に出会い、友人関係を築く。とは言え、ずっと一緒にいるわけではなく、人生の局面で幾度か再会し、やがて別々に死ぬ。そんな話。これが男性同士であれば、いわゆる「友情物語」になるのかもしれない。そうなるのを慎重に避けるべく、女性の物語にしたとも言える。「女性同士に真の友情なぞ成立し得ない」などというつもりは毛頭ないが、そして私は男性であるから本当のところは判らないが、やはりどうもしっくりこないのは、「生涯に渡り続く友情」はもはやロマンの領域だからだ。女性の場合、概ね「生活」が「ロマン」を凌駕するのではないか。「友情」などという言葉ではとても語り尽くせぬ、複雑でデリケートな関係を描ければと思う。そんなドラマでこそ、二人の間の秘密、二人をとりまく秘密は深淵さを帯びるだろう。昨年(2011年)のナイロン100℃は、映画の為に書かれた台本を脚色したモノと再演だったから、劇団への純書き下ろしとしては、一昨年の「2番目、或いは3番目」以来となる。今回はシリアス度もシニカル度も高め。覚悟して頂きたい。全力を尽くす。 作・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ（チラシコメントより）出演：犬山イヌコ、峯村リエ　　　みのすけ、大倉孝二、松永玲子、村岡希美、長田奈麻、廣川三憲、安澤千草、藤田秀世　　　水野小論、猪俣三四郎、小園茉奈、木乃江祐希、伊与勢我無　　　萩原聖人、近藤フク、田島ゆみか、山西惇パンフは1,900円。購入。いつも美麗で奇抜な版型のパンフだが、今回は持ち歩くのに不便なほどの大判で、正方形。当然のように満席。F-30（上手より、前から6番目）という絶好の席に恵まれたはずが、隣席の客が最悪だったため、不運の席となってしまった。このF-31の糞客は、開演後すぐに大鼾をかき始め、起きるとガサゴソと動いてうるさく、途中からはケータイのバイブ音が頻繁に鳴って、しかも電源を切るそぶりもない。モジャモジャの長髪を後ろで括った不細工な男だったが、この者に観劇する資格はない。二度と劇場に来るな。三代にわたる大河ロマンを舞台で見せるのは、やはり困難を極める。ただでさえ人間関係が入り組んでわかり難いのに、時系列をばらして過去と未来を往来するため、油断しているといつの話なのかわからなくなりそうだ。しかも、なぜか洋物に仕立てて名前を覚え難くしている。それをひとりが何役もこなして演じているのだから、劇団のことをよく知らない人が見ると、誰が誰だかわからなくなるかもしれない。桜庭一樹の「赤朽葉家」を思い起こさせる、このスケールの大きな構造を堪能するには、それなりの“ドラマ・リタラシー”を要求されるだろう。ナイロンならではのハイセンスな舞台効果も、さらにスケールアップしている。そういえば、なんかいつもと感じが違うと思ったら、三宅弘城が不在だった。その所為か、みのすけの出番が極端に少なく、いつもと感じが違う原因はその辺にもあったかもしれない。

  2012/06/03

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  MONO第39回公演「少しはみ出て殴られた」北九州芸術劇場小劇場

  MONO第39回公演「少しはみ出て殴られた」北九州芸術劇場小劇場「線」にまつわる男たちの話。『線から出たらダメだからね』彼は笑って言う。わざと線から出てやった。彼は笑いながら押し返した。……どれくらい経っただろう？再び線から出てしまった私。突然、彼は殴り掛かって来た。一切の笑顔を消して。（北九州芸術劇場HPより）作・土田英生出演：水沼健、奥村泰彦、尾方宣久、金替康博、土田英生　　　岡嶋秀昭、諏訪雅（ヨーロッパ企画）、中川晴樹（ヨーロッパ企画）超満員で、通路に座布団席が用意された。パンフは500円。購入。抜群の安定感を誇るMONO、今回も概ね満足。ここ数作は複数の女性をゲストに迎えて彩を添えていたが、今回のゲストは岡嶋、諏訪、中川の男三人で、再び男だらけの舞台となった。岡嶋が劇団衛星の出身であることを考えると、MONO、ヨーロッパ企画、劇団衛星と、京都を活動の拠点としている劇団が一堂に会したと云える。それぞれ立命館大、同志社大、京都大の演劇サークルが母体となっていることを考えると、京都を代表する三大学の演劇サークルが融合した意味合いもあるか。いや、そんな大層なことではないか。中川はヨーロッパ企画の団員でありながら、MONOの母体である立命館大出身であるし、岡嶋は京都大の出身かどうかもわからない。MONOとヨーロッパ企画では、かなり芸風が異っており、観る前は諏訪と中川が浮きはしないかと危惧したが、そのようなことはなかった。しかし、キャスティングは不満が残るもので、特に諏訪の役は、あれでは持ち味が活かされない。MONOの団員はいつも通り、如何にもそれらしい役を与えられて生き生きと演じていたので、余計に諏訪の窮屈な感じが目立った。看守の衣装は、あれはあんなものにする必要があるのだろうか。

  2012/03/04

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• ナイロン100℃ 37th SESSION「ノーアート・ノーライフ」北九州芸術劇場中劇場

  ナイロン100℃ 37th SESSION「ノーアート・ノーライフ」北九州芸術劇場中劇場10年ぶり、待望の再演！パリのカフェに夜な夜な集う「自称芸術家」の日本人たち。ヒモ同然の生活をしながら、あるいは犯罪で生計を立てながら、創作活動を続けんとする男たちの、どうにもならない人間模様。2001年に上演された「才能と世の中の折り合いについて」の、激しく、愚鈍極まりない物語が、10年の時を経て蘇ります。客演には、確かな演技力に定評がありKERAに厚い信頼を置かれる山崎一、独特の個性を発揮し幅広い世代に支持される温水洋一を迎え、10年前とほぼ同じキャストが顔を揃えます。どうぞご期待ください。（北九州芸術劇場HPより）作・演出：ケラリーノ・サンドロヴィッチ出演：みのすけ、三宅弘城、大倉孝二、廣川三憲、吉増裕士、喜安浩平／温水洋一、山崎一またしても遅刻しそうになって、都市高速で急行。なんとか間に合った。当然のように満席。これまで、ナイロンの会員先行予約はぜんぜん電話が繋がらなくて困っていたのだが、今回から、北九州芸術劇場の会員先行予約がネットでも可能になって、自分で席を選ぶこともできるようになった。ということで、前から6列目。パンフは1,800円。購入。かなり凝った作り。再演の「ノーアート・ノーライフ」だが、初演を観ていないので、これが初体験。男だけのキャストは、ややナイロン臭を薄めているように思える。男だけだからというより、犬山イヌコ不在だから、なのかもしれないが。客演の温水は一度、台詞を噛んだ。他のメンバーも、多少台詞が聴き取りにくい箇所があった。常に高品質の舞台を提供し続けるナイロンとしては、平凡な出来。

  2011/12/04

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  エアロスミス「JAPAN TOUR 2011」マリンメッセ福岡

  エアロスミス「JAPAN TOUR 2011」マリンメッセ福岡結成40周年！今なおオリジナル・メンバーで君臨する世界最高峰のロック・バンド、10年ぶりの福岡公演決定！日程：2011年12月2日（金）時間：開場18：00/開演19：00会場：マリンメッセ福岡前売：S席￥10,500（税込）　A席￥9,500（税込）　B席￥8,500（税込）（マリンメッセHPより）バス停から歩いていけるので、新幹線ではなく高速バスを使ったのが逆に仇となって、大幅に遅刻してしまった。都市高速で事故があり、大渋滞。会場に着いたときは、開演予定時刻から30分も過ぎていた。実際に開演したのが何時なのかはわからないが、会場内はすでに大盛り上がり。満員御礼。70年代の曲しかわからないので、残念ながら知らない曲が多かったが、それでも、あれだけスティーブン・タイラーに煽られたら、盛り上がらざるを得ない。金沢では演らなかったらしい「ママ・キン」も演ってくれた。アンコールは、スティーブンが白いピアノで弾き語って始まる。「ドリーム・オン」には涙ちょちょぎれるよ。ジョー・ペリーはピアノに登ってギター弾くし。ケツカッチンだったので、最後の最後は見ていない。せっかくアリーナ席ではなくスタンド席で、それも通路側で見やすい席だったのに、遅刻して30分も見損ねたのは痛恨事だ。初っ端は「ドロー・ザ・ライン」だったようだし。メンバーは皆、確実に年を取っているが、スティーブン、ジョー、トム・ハミルトン、ジョーイ・クレイマーがそれぞれ、昔の面影を保っているのに対し、ひとり、ブラッド・ウィットフォードだけは、言われなければ誰だかわからないくらいに風貌が変わっていた。

  2011/12/02

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• 第3回 森野由みコンサート「東日本大震災チャリティーコンサート」響ホール

  第3回 森野由みコンサート「東日本大震災チャリティーコンサート」響ホール今回で3回目を向かえる出身地・北九州での自主コンサートは、東日本大震災のチャリティーとして行うことになりました。北九州にお住まいの方とお目にかかることを楽しみにしています。(森野由みHPより)ソプラノ：森野由みピアノ：吉富淳子共演：西南女学院大学短期大学部ハンデベルクワイヤー第1部リヒャルト・シュトラウス「献呈」「万霊節」「あなたの瞳が私の瞳を見つめてから」「セレナード」シャルル・グノーオペラ「ファウスト」より、マルガレーテのアリア「まあ、こんなにたくさんの宝石が！」アントニン・レオポルト・ドヴォルザークオペラ「ルサルカ」より、ルサルカのアリア「空に輝く白銀の月よ」ピエトロ・マスカーニオペラ「ｋダバレリア・ルスティカーナ」より「間奏曲」（ハンドベル）ルッジーロ・レオンカヴァッロオペラ「道化師」より、ネッダのアリア「大空で小鳥たちは」第2部アーノルド・シャーマン「グラツィオーソ～恵み豊かに～」（ハンドベル）ガブリエル・フォーレレクイエム#48より、第四曲「ピエ・イエズ」シンシア・ドブリンスキー「鐘のキャロル～ウクライナ民謡によるファンタジー～」（ハンドベル）フテファン・アダムス「HOLY CITY ～聖なる都～」（ハンドベル共演）ハロルド・アーレン「虹のかなたに」（ピアノ・ソロ）リチャード・ウィリスクリスマス曲「あめなる神にはみさかえあれ」（ハンドベル）武満徹「小さな空」リチャード・ロジャース＆オスカー・ハマースタイン2世ミュージカル「回転木馬」より、「ユール・ネヴァー・ウォーク・アローン」（ハンドベル共演）チャリティーなので、入場料千円。ミカさんは譜めくり。ハンドベルを生で見るのは初めてだったが、振って鳴らすだけではなく、マレットで叩いたりと、けっこう奏法にバリエーションがあることがわかった。

  2011/11/26

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  上原ひろみ「ザ・トリオ・プロジェクト feat.アンソニー・ジャクソン＆サイモン・フィリップス」 福岡国際会議場メインホール

  上原ひろみ「ザ・トリオ・プロジェクト feat.アンソニー・ジャクソン＆サイモン・フィリップス」 福岡国際会議場メインホールトリオ・プロジェクトとして制作された上原ひろみの最新アルバム「VOICE」を携えての日本ツアー。研修を途中退席して、ホテルでだらだらしていたら、あっという間に開演時間が近づいてきた。でも大丈夫、会場は目の前にある。福岡国際会議場は、地震で中止になった、阿佐ヶ谷スパイダースの公演以来。その時はもちろん、ホールには入っていないので、メインホール初体験。会議場なだけに、客席は横長で、傾斜はきつい。上手からサイモン、アンソニー、上原の配置。サイモン・フィリップスのタマのキットは、PSPのときと同じ感じ。客入れBGMは、何故かツェッペリンの「聖なる館」で、ぜんぜんジャズの雰囲気ではない。10分の休憩を挟んで、前後半併せて2時間半くらいか。曲紹介は一切なく、上原のMCは始めと終わりのみ。徹底的に音楽を聴かせるスタイル。この日は、ソフトバンク・ホークスが日本シリーズで優勝した翌日だったので、公演前日に福岡で食事をしたアンソニー・ジャクソンは、街中でひっきりなしに流れるホークス応援歌が不思議でならなかったらしい。知人のジャズ・ベーシストに云わせると、上原ひろみクラスのジャズ・ピアニストは米国にはごろごろ居て、今は人気絶頂でも5年後くらいには消えているということなのだが、そうは思えないなあ。今日も大満足だったし。

  2011/11/21

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• RETURN TO FOREVER “Returns to Japan Tour 2011” 福岡サンパレス

  RETURN TO FOREVERReturns to Japan Tour 2011福岡サンパレス チック・コリア、スタンリー・クラーク率いるリターン・トゥ・フォーエヴァー、福岡公演 ジャズ史に燦然と輝く伝説のフュージョンバンド、約３０年ぶりに奇跡の来日！ 米国の伝説的フュージョン・バンド、「リターン・トゥ・フォーエヴァー（RTF）」1972年彼らの登場は、ジャズ・ロック・インストゥルメンタルファンをアッと言わせ、 あらゆるジャンルの音楽を一のみにし、それまで体験したことがないフュージョン音楽が、 その後世界を席巻しました。 そのRTFが、1983年の福岡公演以来、約30年ぶりに福岡にやってきます。 メンバー全員が一流プロデユ－サーであり、トッププレーヤーです。 超絶テクニックと高い音楽性が時には聴衆に息を潜ませ、 時には興奮の極みへと押し上げます。福岡公演にぜひご期待下さい。 メンバー：キーボード／チック・コリア　（グラミー賞１６回受賞。今なおジャズ界のトップに君臨） ベース／スタンリー・クラーク　（上原ひろみをゲストに迎えたアルバムが今年、グラミー賞を受賞 ベースをギターのように奏でる天才）ギター／フランク・ギャンバレ　（流麗な早弾きエコノミーピッキング奏法の元祖）　ドラムス／レニー・ホワイト　（ロックをジャズドラムに融合し他の追随を許さないドラマー）バイオリン／ジャン・リュック・ポンティ　（世界でも指折りのエレクトリック・バイオリン・プレーヤー） （ピクニックHPより）ほぼ満席。当然のことながら、客の年齢層は高い。 グッズは、パンフ（2千円）とキャップ（3千円）を購入。キャップは缶バッジ付。吾が席は11列目のやや下手よりで、ベスト・ポジションに近い。開演時間になると、ステージ上は何の変化もないのに、なぜか客席で歓声が上がった。振り返ると、なんと、メンバー全員が客席の通路を歩いて、客と握手しながらステージに向かってくる。通路から2番目の席に位置する吾は、首尾よく全員と握手することができた。これは幸先がいい。上手からホワイト、ギャンバレ、クラーク、ポンティ、コリアの順。でかいクラッシュ・シンバルが目立つくらいで、比較的シンプルな、ホワイトのドラム・セットは正面向きではなく、下手向き。ギャンバレがモロに轟音を受ける形。コリア、ポンティ、クラーク、ギャンバレ、それぞれ、アコースティックとエレクトリックを巧みに使い分けていた。コリアがエレピの上に載せて、アクセントとして使っていたのは、アープだろうか。ポンティの青いエレクトリック・バイオリンが、ひときわ目を引く。現在のRTFは、コリアとクラークの双頭体制であると思われるが、フロントに立つのはクラークの方で、コントラバスのソロなどは彼の独壇場。コリアは全体をコントロールしている印象。しかし、クラーク以上に目立っていたのがポンティで、文字通り弾きまくっていた。ギャンバレがポンティの陰に隠れて、ちょっと可哀想なくらい。メンバー全員、すでにけっこうな年齢であり、ポンティに至っては、少なくとも見た目は白髪のお爺さんなのだが、まったく年齢を感じさせない、パワフルなプレイを披露してくれた。大満足の、きっかり2時間のステージであった。

  2011/10/06

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• ヨーロッパ企画 第30回公演「ロベルトの操縦」ももちパレス

  ヨーロッパ企画 第30回公演「ロベルトの操縦」ももちパレス上田誠木暮晋也石田剛太、酒井善史角田貴志、諏訪雅土佐和成、中川晴樹永野宗典、西村直子本多力、山脇唯山本真由美中山祐一朗（阿佐ヶ谷スパイダース劇団のワゴンでよく長い距離を移動したりするのですけど、そのたびに、サービスエリアで妙に五平餅なんかを買ってしまったり、走りながら、運転席と助手席で妙に未来のことを語り合ってしまったりするのはなぜだろう、と思ったときに、移動には、なにか人を高揚させる力があるのでは、という気がしました。ロベルトの操縦とそれにともなう高揚を、お目にかけられればと思います。(上田誠)（ヨーロッパ企画HPより）福岡ではこれまで、イムズで公演してきたヨーロッパ企画だが、今回の公演は、イムズより大きなハコのももちパレスとなった。。しかし、ももちパレスのキャパは、彼らにはまだ荷が重いのか、客席は7割程度しか埋まっていなかったようだ。平日でなければ、また違ったのかもしれないが。客席がフラットで舞台が見難いイムズではなく、都心から遠いのが難点とはいえ、当たり前に客席に傾斜があるももちパレスということで、安心して観に行ったら、前から3列目までは傾斜がなかった！したがって、これまで通り、やっぱり見難かったのだった。冒頭では土佐、石田、永野の3人のみだったのが、徐々に登場人物が増えていき、全員が揃うのは最後の最後。角田にいたっては、ホログラフという設定で最後にちょっと出て来るだけ。どうやら重機動砲台（？）らしいロベルトの移動を表現するために、ベルトコンベヤーを用いる等、新機軸を打ち出してきてはいるが、殻を破るまでには至っていない。

  2011/09/30

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• 劇団衛星「コックピット」北九州芸術劇場小劇場

  平成成23年度公共ホール演劇ネットワーク事業「劇団衛星のコックピット」 オレ達は一体、何と戦っているんだ…!?巨大人型ロボットの操縦室が、そのまま劇場になった完全可搬型劇場。一体となった客席は、あたかも遊園地のパビリオンのように、観客自身がコックピット内部に入り込む、究極に凝縮された空間。そんなコックピットの中で繰り広げられる、武骨な理系達の物語とは…！？.あらすじ松戸重工の開発した「装甲魔神ヘラクレス」は、全長27メートルの巨大ヒト型ロボットである。だが、松戸会長の「巨大ロボが作りたい！」という熱き想いのみで作られたため、やるべき作業も戦うべき敵もなく、保管コストばかり浪費する完全な会社のお荷物と化していた。無為な点検と会議に明け暮れる「装甲魔神メンテナンス係」の武骨な理系達は、ある日のインターネットニュースで、とんでもない事件が発生していることを知る……。いつの時代にもあふれかえっている「先行きの見えない不安の中で生きる人々」を、右手に理想を、左手に他人の嫌がりそうなものを掲げながら描く！（北九州芸術劇場HPより）出演はファックジャパン、黒木陽子、紙本明子、首藤慎二、大下眞次、蓮行、坂口修一、浅井浩介（わっしょいハウス）、小林由実（イッパイアンテナ） ほか開場時に座席券を配ることは知っていたのだが、まるっきり時間に間に合わず、最後列になってしまった。しかし、なにせ小劇場、距離の問題はなし。しかも、最後列だけは座布団ではなくパイプ椅子で、一段高くなっているので、かえって見やすかったかもしれない。パンフはなし。ステージを取っ払った疑似法廷劇、大陪審や、座敷そのものがステージであり客席だった、闘茶の珠光に比べれば、劇団衛星にしてはずいぶんと舞台がましいが、それでも、衛星初体験の人なら十分面食らうような仕掛けではあった。いやはや、毎回、度肝を抜いてくれる、劇団衛星は。

  2011/09/11

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  壁ノ花団第六回公演『ヤングフォーエバー』ぽんプラザホール

  壁ノ花団第六回公演『ヤングフォーエバー』作・演出：水沼健出演：金替康博、岡嶋秀昭、青山哲也、福谷圭祐あるとき王冠を乗せた男が女を連れてやってきた。王様だと言っている。そしてこの女は私の妻だと言っている。王様は言葉を教えてくれ、王国のすばらしい暮らしぶりを教えてくれたので、そのおかえしに仕事を教えてやった。人の数を減らすというのが私の仕事だが、あまりに減らしすぎたのでちょうどやることがなくなっていたのだ。王様はなかなか覚えない。かわりに覚えた女が間違って王様を減らしてしまう。王冠が残る。ちょっと頭に載せてみる。前作『フォーエバーヤング』のテキストをそのままに男性のみで再上演。配役がくるくる入れ替わる不思議な舞台……福岡、初上陸です！！（ぽんプラザホールHPより）整理番号22で、あまりいい席は取れないだろうと思っていたら、開場時には思いのほか若い番号の客が少なく、最前列が取れた。といっても、ごくごく小さな小屋だから、最前列も最後列も大した違いはないのだが。パンフはなし。というか、物販は一切なし。MONOの水沼が戯曲を書いて演出。主演はやはりMONOの金替。ということで、いわばMONOのスピンオフ、と書くと、水沼は怒るだろうか。実際、水沼の戯曲は、土田のそれとはまったく違うテイストで、ほとんどMONOを思い起こさせない。セットは床に敷き詰めた煉瓦と、背景の黒幕のみというシンプルさ。出演者全員が長い木の棒を持っており、それをさながら落語家の扇子の如く、あるときはドア、またあるときは柱という具合に、あらゆる物に見立てて使用する。この小道具は斬新だった。開演時間は1時間15分。終演後のアフタートークは水沼と、地元福岡の劇団、万能グローブガラパゴスダイナモスの川口大樹。この川口は、MONOとは同じ京都の劇団である、ヨーロッパ企画の福岡公演でも、しばしばアフタートークに登場する。

  2011/09/10

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• 阿佐ヶ谷スパイダース「荒野に立つ」イムズ・ホール

  阿佐ヶ谷スパイダース「荒野に立つ」イムズ・ホール団「阿佐ヶ谷スパイダース」の新作公演『荒野に立つ』が、7月14日から東京・三軒茶屋のシアタートラム、8月から大阪のABCホール・福岡のイムズホールで上演される。阿佐ヶ谷スパイダースは、主宰の長塚圭史が作・演出から出演までをこなす演劇プロデュースユニット。前作『アンチクロックワイズ・ワンダーランド』以来、1年半ぶりの新作となる『荒野に立つ』は、訳あって地元に帰ってきた主人公・朝緒と、薄れてしまった高校時代の記憶の中で思い出した美雲との交流を描いた異色の冒険劇だ。これまでの阿佐ヶ谷スパイダースからキャスト、スタッフを一新し、安藤聖、初音映莉子、中村ゆりら舞台以外でも活躍する女優陣から、文学座の横田栄司、演劇集団円の平栗あつみ、転球劇場の福田転球などが初参加。新たな創作活動への意欲を感じる。（CINRA.NETより）5時12分発の電車に乗るべく、仕事を切り上げて5時ちょっと前に事務所を出たのだが、どうやら電車は遅れていたようで、結局、当初乗るつもりだった新幹線には乗れず、1本遅れ。それでも余裕で会場に着いた。席はDだったので、前から4列目だとばかり思っていたら、ほぼ正方形の舞台を客席が三方から囲むという特殊な構造のため、上手よりの一番前だった。役者が正方形の角に来ると、小劇場並みに間近でその姿を拝むことが出来る。長塚は、賛否両論を呼んだ前作をも裏切るように、さらに作風を変えてきた。かつて平井和正がSFで試みた解体と構築を、彼は演劇でやろうとしているのかもしれない。三次元を二次元で表現したピカソの顰に倣い、異なる時間軸、空間を並列させた長塚は、四次元を三次元で表現したいのだろうか。彼の今後に注目したい。パンフは1,200円。購入。豪華な女優陣は眼福。間近で見る初音映莉子は、信じられないくらいに細い。あのウエストに、本当に内臓がすべて収まっているのだろうか。

  2011/08/12

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• 南河内万歳一座 内藤裕敬プロデュース「七人の部長」北九州芸術劇場小劇場

  南河内万歳一座 内藤裕敬プロデュース「七人の部長」北九州芸術劇場小劇場高校演劇の定番作品に新たな解釈を提示する、南河内万歳一座・内藤裕敬プロデュース公演！私立ヤツシマ女子高校の生徒会室に集まった七人の部長。部活動予算会議が始まるが・・・。高校演劇コンクールで必ずどこかの演劇部が挑戦すると言われる、高校演劇界では定番となったこの作品に、関西小劇場界屈指のおっさん俳優たちが、女子高校生役を大まじめに演じます。（北九州芸術劇場HPより）作：越智優演出：内藤裕敬出演：や乃えいじ（PM／飛ぶ教室）、上瀧昇一郎（空晴）、坂口修一、北村守（スクエア）　　　吉井希（いちびり一家）、和田亞弓／内藤裕敬（南河内万歳一座）全席自由。開演ぎりぎりに着いたので、後ろから二列目に着座することになったが、小劇場だから支障なし。通路まで椅子を出して、超満員の盛況。高校演劇の定番作品ということで、わざとなのかもしれないが、全篇コテコテの舞台演技。すべての所作が大きい。わかりやすいといえばわかりやすいのだが、ここまでくると時代がかかって見える。おっさん俳優たちがセーラー服を着て女子高生を演じる趣向は…ない方がいいかも。普通に女優が演じればよかった。開演中、後ろの席のやつがカチカチ音をさせて、気になって困ったのだが、閉幕後に見ると老夫婦だった。やっぱり、年寄りは観劇マナーがなってない。

  2011/07/30

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• 松原勝也＆渡辺香津美 デュオ・バトル「バッハ・インプロバイズ BACH IMPROVISE!～即興音楽の世界」響ホール

  松原勝也＆渡辺香津美 デュオ・バトル「バッハ・インプロバイズ BACH IMPROVISE!～即興音楽の世界」響ホール響ホールフェスティヴァル2011 松原勝也プロデュース「J.S.バッハと共に～」響ホールから創造と発信をテーマに贈る響ホールフェスティヴァル。今回は、ヴァイオリニスト松原勝也プロデュースで、グレン･グールド（ピアノ）の演奏でも有名なバッハの「ゴルトベルク変奏曲」を共通のテーマ曲に、ジャズギターの名手・渡辺香津美とのクロスオーバー（即興）から弦楽器の俊英たちによる究極の室内楽アンサンブル（弦楽合奏版）まで、次代につなぐクラシックの可能性を追求します。（響ホールHPより）第一部は、ピアソラやジャンゴ・ラインハルトの曲を織り交ぜ、香津美のオリジナルを中心に、第二部は、この企画のテーマであるバッハのゴルドベルクを中心に、チック・コリア、エンニオ・モリコーネ、ベートーベン、それに香津美のオリジナルと、バラエティーに富んだ構成。バッハはもちろんのこと、香津美の「遠州つばめ返し」等、オリジナルも強力。香津美は「パッシーホーム」で12弦オベイションを使用した以外は、すべて6弦アコギ。バイオリンとの相性は頗る良い。しかも、場所が音響には定評のある響ホールときているので、贅沢なひとときとなった。

  2011/07/06

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• イキウメ「散歩する侵略者」北九州芸術劇場中劇場

  イキウメ「散歩する侵略者」北九州芸術劇場中劇場 演劇界で異彩を放ち、今もっとも話題の劇団“イキウメ”が北九州に初登場！SF的な仕掛けを使い、市民生活の裏側に潜むセンス・オブ・ワンダーを描くのは作・演出の前川知大。大掛かりなビジュアルに頼ることなく、観客の想像力を喚起することで社会の盲点を突き、彼岸から現実を逆照射していくのがイキウメ流です。今回はそんなイキウメのエッセンスが詰った「散歩する侵略者」（2005年初演）を上演いたします。一度体感するとやみつきになる、イキウメワールドにご期待ください。日本海に面した小さな港町。大陸に近いこの町には同盟国の大規模な基地がある。この国にとって戦略的に重要な土地だ。加瀬真治は、地元の夏祭が終わると性格が一変していた。今までの記憶を失くし、町の徘徊を始める真治。夫を介護しなければならなくなった妻の鳴海は、新しい生活に戸惑う。町に事件が起きる。それは老婆が息子一家を刺殺した後、自殺するという凄惨なものだった。同じ頃、海岸線では町の人々が奇妙な光を見る。それが隣国のミサイル誤射であることをテレビのニュースは伝える。凄惨な事件と、軍事的な緊張とが相まって、町には不穏な空気が流れていた。そして、真治は鳴海に告白をする…。作・演出：前川知大出演：浜田信也、盛隆二、岩本幸子、伊勢佳世、森下創、窪田道聡、大窪人衛、加茂杏子、安井順平（北九州芸術劇場HPより）中劇場で大丈夫なのか、小劇場が妥当なのではないかと、入場するまで心配だったが、まずは杞憂に終わった。二階席は知らず、一階席は七割方埋まっていたようだ。年配客が少ないので、館内は静寂に包まれている。こと演劇に関しては、年寄りほど観劇マナーが悪い。モチーフが好み（タイトルは、明らかにウルトラセブンからきている）であることを度外視しても、よく出来た戯曲だと思う。最後は、はからずも涙ぐんでしまった。異なる場所を舞台上で同時に演じるあたりは、平田オリザの手法をさらに推し進めたようでもあるが、これが演出上効果があったのかどうかは、わからない。ほかにも、映像でいえばオーバーラップの手法を取り入れていたり、その意欲は買う。役者陣は、丸尾と長谷部（ともに役名）の二人の台詞が若干聴き取り難かったくらいで、ほぼ安定していた。終演後、戯曲を購入。千円なり。パンフはなし。

  2011/06/12

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  「第2回 森野由み ジョイントコンサート」門司赤煉瓦プレイス

  「第2回 森野由み ジョイントコンサート」門司赤煉瓦プレイス「森野由みさんを支援する会」による、地元コンサートの第2回。指揮：完戸真人ピアノ：吉冨淳子、花岡未佳子合唱：西南女学院高等学校音楽部、西南女学院高等学校音楽部OG会、西南女学院高等学校音楽部母の会「ドルチェ」、北九州メモリアル女声合唱団開演前のステージ。客席側。楽屋見舞いで贈った花を、ステージに飾ってくれていた。第1部はソロ。歌で巡る世界の旅。劇場への誘い。第2部はジョイント。ミュージカル「赤毛のアン」より。クリスマス・ソング。

  2010/12/10

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• MONO第38回公演「トナカイを数えたら眠れない」北九州芸術劇場小劇場

  MONO第38回公演「トナカイを数えたら眠れない」北九州芸術劇場小劇場作・演出：土田英生出演：水沼健、奥村泰彦、尾方宣久、金替康博、土田英生、　　　亀井妙子（兵庫県立ピッコロ劇団）、　　　山本麻貴（WANDERING PARTY）1989年に京都で結成され、テレビドラマや映画の脚本を手がけるなど、多方面で活躍する土田英生率いる劇団、MONO。今回は、1995年に上演した『Holy Night』の題材を用いて、新たな形で発表します。可笑しみや哀しさを軽快なテンポで見せる、“MONO”でやってこその会話劇をお見逃しなく！ある年の12月24日の夜、小さなペンションのダイニングルーム。今やレストラン、ホテルのほとんどはカップルやグループでなければ受け入れられないような状態だ。この現象を疑う者は少なく、この状況について行けない人は自室でじっと時が過ぎるのを待つしかなかった。しかしこのペンションではそんな状況に反発し、まったくクリスマスを祝わない。するといつの間にか24日になるとクリスマスに反対する人々が集まるようになっていた。そんな中、この特異性を知らずにある男がやってくる。男の手にはクリスマスケーキ。このケーキを食べるかどうかの論争劇が始まり、その果てに話はすり替わり、論争は発展していく……。（北九州芸術劇場HPより）コンスタントに北九州公演を打ってくれるMONOだが、前回は福岡のPON劇場での公演だったので、ここでは久しぶり。ほぼ満席。われわれより少し遅れて、右隣の席に気持ち悪い男がやってきた。相方を左に座らせておいて正解だった。あの男の隣の席では、あまりに彼女が可哀想。いつものように、平穏に見えていた人間関係が、些細なことをきっかけに一挙に崩壊する。土田節全開。抜群の安定感で心安く観ていられるが、それだけに、そろそろマンネリの気味も…。観客とは我儘なものよ。終演後は劇団員がグッズ売場に立って、手ずから販売。金替氏からパンフを購入。500円なり。

  2010/11/21

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• 「バッド・カンパニー来日公演」ZEPP福岡

  「バッド・カンパニー来日公演」ZEPP福岡18時開場、19時開演。整理番号88番。バッド・カンパニーとしては35年ぶりの来日だそうだが、ポール・ロジャースはクイーンとのコラボで数年前に来日しており、その雄姿を目撃済み。関東在住のある人物が、間違って福岡公演のチケットを購入して救済を求めてきたので、行く気はぜんぜんなかったのに行くことになったもの。スタンディングはもう無理。何時間も立ってられない。非常に辛かった。それでも、ギグそのものは最高だった。ミック・ラルフスが体調不良のため急遽来日できなくなり、すでに死亡しているボズは当然居ないとして、オリジナル・メンバーはポール・ロジャースとサイモン・カークの二人のみ。しかし、なにしろ衰え知らずのポールとサイモンのパフォーマンスは強烈で、ミック不在の穴は特に感じられなかった。開場待ちで並んでいるとき、「これじゃあ、バッド・カンパニーじゃなくてフリーの方が近いだろ」なんて声もちらほら聞こえてきたが、そんなことを云っていた人たちも、このパフォーマンスを観た後では、自らの発言を恥じたのではないか。オープニング・アクトは、ポールの息子のスティーブ・ロジャース。19時きっかりにステージに出て来て、アコギ一本で歌い始める。顔も声も父親によく似ており、例の独特のコブシ回しまでそっくり。彼はマチ夫人の子ということになるのだろうか。彼は20分ほどで袖に引っ込み、19時半くらいからバッド・カンパニー登場。親子対決は、父の圧勝。まったく貫禄が違う。21時にギグは終了。代表曲はすべて網羅で、大満足の90分だった。終演後、黒のTシャツを購入。3,500円なり。

  2010/10/18

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• 谷村有美おでかけツアー 2010「ありがとう！」大宮ソニックシティ 小ホール

  谷村有美おでかけツアー 2010「ありがとう！」大宮ソニックシティ 小ホール16時30分開場、17時開演。16時40分くらいに着くと、ちょうど入場待ちの行列が動き始めるところだった。ソニックシティの大ホールではクラシック系のなにかが、ほかにも、客の主力が中高生のなにかのイベントがあっているらしく、最初はどれがタニムラさんの行列なのかわからなかった。グッズ売場に以前のような人だかりはなく、すんなり買えたのはいいが、最終日だからなのか、もともとそうなのか、品数が少ないのには参った。黒のTシャツ、タオル、トートを購入。さらに相方にトートを買ってあげたので、はっきり覚えてないけど、トータル1万円くらい。定刻より5分程度遅れて開演。ほぼ満席。われわれは3列目の下手よりだったので、タニムラさんの指と足の動きがばっちり見えた。あんなに頻繁にペダルを踏んでいたのか。対照的に、福田さんの動きはほとんど見えなかった。まあ、あちら立てればこちら立たずで、仕方ない。セットリストは、こんな感じ。曲順はほとんど覚えていないし、漏れている曲もあるかもしれない。01) Instrumental part102) 笑顔03) 恋に落ちた（途中まで）マイクの調子が悪く（声を拾ったり拾わなかったり）、「この曲は後回しにする」と宣言して、途中で止めた。ピアノから離れて、ステージ中央へ。04) 一緒に暮らそう05) 6月の雨リクエスト・メールを読み始める。以下、順不同。06) ようこそ愛する気持ち、あるいは、黄昏のシルエット（どっちだったか覚えてない）07) フリージアと後悔08) ずっと忘れない09) 今が好き10) 生まれ変わる気持ち（イントロのみ）11) ハノン1番（冒頭部分のみ）12) インベンション（福田氏により、さわりのみ）13) ダニー・ボーイ（福田氏により、さわりのみ）14) 信じるものに救われる15) いちばん大好きだった16) 最後のKISS17) 恋に落ちた（再演）18) 名前のないうたアンコール19) DESTINATION20) FEEL ME21) ありがとう21) Tonight最後の挨拶22) 幸せ探して（BGMに合わせて口ぱくで、出だし部分のみ）終演予定時刻は19時30分と表示されていたが、あのタニムラさんが、17時という早い時間に開始して2時間半で止めるわけがない。当然、3時間演った。今回の目玉は、なんといっても「フリージアと後悔」。これはライブで初めて聴いた。前回公演にあたる千葉でも、福田さんはこの「フリージアと後悔」を用意していたのに、タニムラさんの方は「フリージア」のつもりでいたので、実際には「フリージア」を演奏。結局、福田アレンジ版の「フリージアと後悔」はお蔵入りになった。それが大宮で急遽演るようになって、お蔵入りになったと思っていた福田さんは、譜面が残っているかどうかわからずに慌てたそうだが、たまたま鞄に、前回用意した譜面を入れたままにしていたので、ここにめでたく日の目を見ることになった。そこから発展して、この曲のもともとのアレンジャーである清水信之氏の話になって、いわく、彼は全部自分でやってしまうので譜面を書かない、買い物リストのようなメモしか残っていない、あんなメモから曲が完成するのが不思議でならない、等々。「ずっと忘れない」も嬉しかった。胸に沁みた。実際にはがんがん使用しているのに、去年はまだ開発中ということで極秘扱いだったYAMAHA CP-1が、今年は晴れて堂々とお目見え。YAMAHAのロゴが光る下りで盛り上がる。開発者の一員である福田さんは、自分だったらただ光るだけじゃなくて点滅させるのにと話していた。その福田さんは、毎回恒例のハッピーバースデーのコーナーで、他ならぬタニムラさんに対して、誕生日ケーキと壁にハッピーバースデーの照明を贈り、サプライズ演出。タニムラさんの誕生日は10月17日なのだ。10から14まで、変に細かく書いているのは、自分のリクエスト・メールに応えてくれたものだから。横でミカさんは、「あたしはあんな風に云ってない」とオカンムリだったけど、あんたあの時、確かにそう云ったってば。それに、会場であんなにうけたんだから、いいじゃん。そんな彼女も終演後は、タニムラさんは顔も声もきれいで可愛いし、すらっと背が高くてカッコいいし、話はおもしろいし、楽しかったと喜んでいた。リクエストは、いつものように「眠れぬ夜の恋人達」だったのだが、いつものように採用されず、タニムラ・ナンバーで比較的簡単な曲はなにかのところを福田さんが拾って、「信じるものに救われる」に化けてしまった。実は、タニムラさんはメールの後半を割愛して読んでいるのよ。この日のタニムラさんは声もよく出ていた（最初の「笑顔」と「恋に落ちた」くらいまでは怪しかったが）し、ミスタッチも少なかったし、状態はよかったように思う。歌詞間違いは相変わらずだが、比較的少なかった方だろう。手首と指にテーピングを施しているのは、なにしろ細いので補強しているのだそうだ。それにしても、あのテーピングでギターを弾けるのは不思議。左の指先の感覚、大丈夫なのかしら。

  2010/10/11

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• 表現・さわやか第7回公演「アラン！ドロン！」北九州芸術劇場小劇場

  ツドエ meets 北九州 vol.4表現・さわやか第7回公演「アラン！ドロン！」北九州芸術劇場小劇場小劇場での新しい出会いを生み出すべく始まった、ツドエmeets北九州。今年度の1発目は、東京より、「表現・さわやか」が登場！劇団「猫のホテル」の若手劇団員を中心に結成されたコントユニットで、主宰は、舞台、テレビ、コラム執筆、そして脚本や演出など多岐にわたって活躍中の池田鉄洋。テンポの良い構成や、役者の魅力を極限まで引き出す作風に加え、お笑いとも演劇とも取れる絶妙なスタイルも見どころのひとつ。気取らない、くだらない、大人げない。そんな「さわやかワールド」をぜひご体感ください！あらすじ世界各地で女性を虜にしまくっている男前達が謎の死を遂げる。ちょびひげの探偵（佐藤真弓）がその怪事件を追う。やがて現れる美女（出口結美子）の影。その謎の女の足跡を追ううちに、探偵は倒錯の世界に迷い込んでいく。不思議な美女の七変化に翻弄される彼は、果たして事件を解決出来るのか……（すべて予定）。作・演出：池田鉄洋出演：佐藤真弓、いけだしん、村上航、岩本靖輝、菅原永二、池田鉄洋、伊藤明賢、佐藤貴史、出口結美子（北九州芸術劇場HPより）パンフはイケテツの巨大ポスター付き（そんなの要らないというのは、云いっこなし）で、1,000円。購入。イケテツ特性ホラーTシャツも欲しかったが、節約、節約。ほぼ満席。追加で桟敷席が設けられていた。客層は、やはりアラサー、アラフォー女性がメインか。舞台セットは、わざとなのだろうが、恐ろしく貧相。セットにもパンフにも"Alan Doron"と書いているが、これも多分わざとなのだろう、かのアラン・ドロンは"Alain Delon"だもの。劇場HPにある粗筋は、ぜんぜん粗筋になっていない。というより、予定とはぜんぜん違う話になってしまっている。とにかく、イケテツ一座のやりたい放題。やりたい放題なのに、そのやりたい放題部分を挟んで冒頭部分と最後の部分がきちんと繋がっており、サンドイッチ構造をとっている。参った。延々と繰り広げられる、いけだしんの神主のギャグは、佐藤貴史の怪しいプロデューサーも含めて絶妙だった。出口さん、こんなのに出ていいの？今後の演劇人生に支障を来たさないかしら。

  2010/09/26

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  ヨーロッパ企画第29回公演「サーフィンUSB」ももちパレス

  ヨーロッパ企画第29回公演「サーフィンUSB」ももちパレス「波」、とくに海の波にたいへん興味がありまして、それは決まった形を持たず、いうなれば海面の「うねり」であり、上下運動の「伝わり」であり、二度と起こらない「現象」であるという、とてもオボロゲな物事であるにも関わらず、サーファーの世界においては、逐一それらに「チューブ」とか「グーフィーブレイク」とかご大層な名前が付いており、さらには「チューブの中に入ると周りの音が聞こえなくなって、まるで時間が止まったような、母親の胎内に戻ったような気分になるんだ」みたいな物語まで纏っており、あまつさえ、そうした物語に魅了されて一生を捧げる人までいる、というのは、ちょっとただ事ではないな、と。オボロゲなものに人生のけっこうな体重を預けるというサーファーの生き方は、それこそサーフィンそのものに負けず劣らずスポーティーなことだな、と感じると同時に、このオボロゲなくせに人を惹きつけてやまない「波」というものの正体を、芝居を通じて突き止めてやりたいな、と思いました。本来ならばサーフィンを通じて暴くのが理想なのですが、いかんせんサーフィンできないので今年の夏はこんな風です。（ヨーロッパ企画HPより）作・演出：上田誠出演：石田剛太、酒井善史、諏訪雅、角田貴志、土佐和成、中川晴樹、永野宗典、西村直子、本多力、山脇唯　下を通ってのんびり行こうと思っていたら、例によって、いつの間にか到底間に合わない時間になって、仕方なく高速で。福岡インターまで30分、愛宕ランプまで10分、ももちパレスまで5分で、1時15分には会場に着いて、2時の開演に余裕で間に合った、はずが、駐車場が満車で入れない。しばらく並んで待っていたが、ぜんぜん進まないので諦めて、近くのコインパーキングを探す。なんとか見つけて、開演に間に合った。 それだけの労力を費やして会場入りしたにも関わらず、今作はひどかった。ヨーロッパ企画のこれまで観た公演では、間違いなく過去最低の出来。序盤でハンバーガーのくだらない食べ方を延々とやっていた時に、嫌な予感はしたのだが、それが的中。最後まで盛り上がりも笑いもなく、1時間20分程度の短い公演時間を終えた。カーテンコールもなし。観客の「えっ、これで終わり？」という心の声が、客席に鳴り響いていた。少なくとも、私にはそれが聞こえた。下手よりの端とはいえ、せっかく前から二列目の席だったというのに、内容がこれでは意味がない。イムズホールより一回り大きいハコのももちパレスに進出して、彼らの決意の程が問われた公演であったはずだが、結果は惨憺たるものであった。次回もこの会場だったら、もう行かない。西鉄ホールなら考える。

  2010/08/29

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• ナイロン100℃ 35th SESSION 「2番目、或いは3番目」北九州芸術劇場中劇場

  ナイロン100℃ 35th SESSION 「2番目、或いは3番目」北九州芸術劇場中劇場犬山イヌコ、みのすけ、三宅弘城、峯村リエ大倉孝二、松永玲子、村岡希美、藤田秀世、長田奈麻、喜安浩平白石遥、伊与顕二、斉木茉奈小出恵介、谷村美月、緒川たまき、マギー今さら記念もなにもあったもんじゃないけれど、気がつけば今年2010年は、ナイロン100℃の前身の「健康」という劇団の旗揚げから数えて25年めの年になる。なんとうっかり四半世紀も演劇をやってしまったわけだ、私としたことが。もはや怖いものなんぞ何もないのだった。やりたいことをブレずにやり続けて死ぬだけだ。強いて言えば「やり残すこと」だけが怖いのであり、だとしたら、これまで「面倒臭いことになるのは面倒臭いから」というまったく以って正当な理由から手をつけずにいたこんな題材を取りあげてみるのも、この際アリなチョイスだろうと思った。差別や偏見の問題を鳥瞰しながら、いつの間にか、もっとずっと遠くに立っている、そんな物語になるのではないか。もちろん「差別はいけない事」だとか、そんな短絡的なテーマは皆無。私ゃ社会派とかそういうあれではないし。毎度のことではあるけれど、今回も、観逃してしまうと、もう二度と体験できない肌合いの作品になるだろう。劇場でお待ちしている。 主宰：ケラリーノ・サンドロヴィッチ『神様とその他の変種』『世田谷カフカ』と意欲的な作品を発表し好評を得ているナイロン100℃が、2010年夏も新作公演に挑みます。小出恵介、谷村美月ら、話題性豊かな客演陣を迎えてお贈りする、「劇団」という集団でしか創造できない、独特のKERAワールドにご期待下さい。（北九州芸術劇場HPより）美術館に行ってから観劇に赴くつもりが、中途半端な時間になったので美術館は断念。代わりにピアノの練習をして、シャワーを浴びて劇場へ。余裕をもって外出準備していたはずが、いつものことながら、結局ぎりぎりの時間に会場入り。パンフは1,800円。購入。会員先行予約を忘れてイープラスでチケットをとったので、座席は1階の最後尾に近い方だった。2階席の張り出しの下の位置で、2階席の様子を窺い知ることはできなかったが、どうせ1階も2階も満席だったはず。いつものように、3時間を超える上演時間。しかし、前回公演くらいからだろうか、間に休憩を15分ほど挟むようになった。自身の加齢もあって、ケラがトイレ休憩のことを考慮し出したのだろうか。劇団の経年変化で、観客の年齢層が上がってきているのも確か。廃墟が舞台ということで、セットは比較的シンプル。その分、レーザーを使用する等、照明に凝っていた。緒川たまきは、こんなに滑舌がよかったのか。見直したぜ。

  2010/07/31

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  「Allan Holdsworth Japan Tour 2010」Gate's 7（福岡）

  「Allan Holdsworth Japan Tour 2010」Gate's 7（福岡）5時ちょい過ぎに事務所を出て、新幹線で駆けつける。6時半開場に余裕で間に合った。Gate'sは中洲川端の駅に直結しているので、新幹線と地下鉄を乗り継ぐのが一番便利だ。いつものように最前列に陣取ったものの、今回は番号が若干大きかったので、最前列ど真ん中ではなく、上手側の端になった。遅れてきた連れに中よりの席を譲って、自分は正真正銘の上手端の席となり、PAが邪魔になってジミー・ジョンソンの姿は殆ど見えなかった。その分、下手側のホールズワースはよく見えて、ペダルを踏むタイミングが丸分かり。しかし、なんでウネウネしながら超高速なのかは、やっぱりよく分からんかったよ。ギターは、黒のスタインバーガー。ホーさんの巨大な手で操られると、ただでさえ小ぶりなスタインバーガーが、実際以上に小さく見える。中央に位置するゲイリー・ハズバンドのセットはパール。バスドラとフロアタムひとつずつにタム二つのシンプルなセットなのに、異常に音数が多い。この日は、当然ホールズワース目当てで会場に足を運んだのだが、ジミー・ジョンソンとゲイリー・ハズバンドの超強力なリズム隊に瞠目させられた。間に休憩を挟んで、後半も大盛り上がり。この休憩が嫌に長くて、30分くらいはとっていただろうか、グッズ売場に人が群がっていた。といっても、小さなキャパの会場なので、10人程度のことだが。休憩中に二枚組CDを買って、終演後にはDVDまで買ってしまった。こんなところで散財してはいかん。終演後、サイン会。購入したCDもDVDも、ホールズワース以外のメンバーはアラン・パスカ、ジミー・ハスリップ、チャド・ワッカーマンで、ジミー・ジョンソンとゲイリー・ハズバンドは参加していない。このCDとDVDに彼らのサインを貰うのは心苦しかったが、手持ちはこれしかないから仕方ない。案の定、二人とも「ここには俺は居ないけど、いいのか？」と訊いてきた。すまん、お二人さん。

  2010/07/07

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  「Corrado Rustici Japan Tour 2010」Gate's 7

  Corrado Rustici Japan Tour 2010CORRADO RUSTICI guitar - STEVE SMITH drums - PETER VETTESE keyboards早めに切り上げて、新幹線で急行。Gate'sは地下鉄の駅に直結しているので、雨でも平気だ。開場時刻である6時半には、十分間に合った。それはいいのだが、開場待ちの客の少ないこと、少ないこと。先日のサイモン・フィリップスの時とは大違い。ほぼ定刻通りに開場。上手寄り最前列に陣取る。スティーブのセットの真ん前。この時の客は10人程度。徐々に客は増えていって、開演時刻が近づいてくる頃には、なんとか形になった。ほぼ定刻通りに開演。中央にコラード、上手にスティーブ、下手にピーター。皆、セットはシンプルで、ピーターのキーボードはヤマハKX1台のみ。スティーブはツーバスではなく、ハイハットのペダルを切り替えてバスドラを打てるようにして、ツーバス効果を狙っていた。また、ほとんどレギュラー・スティック。彼は途中、エレクトリック・コンガでソロをとったり、コラードのリーダー・バンドでありながら主役はスティーブといってもいいくらいの大活躍だった。終演後は、例によって即売とサイン会。コラードのソロとスティーブのベスト盤を購入。おまけでポスターが付いてきた。コラードにはチェルベッロ、ピーターには渡辺香津美、スティーブにはジャン・リュック・ポンティと、それぞれの初期キャリアである参加アルバムを持参して、そちらにもサインしてもらった。コラードは来日できたことが嬉しいようで、終始上機嫌。スティーブは気難しい感じ。気さくなピーターは、渡辺香津美のジャケットに写っている若い頃の自分の写真を見て、吃驚していた。当時、22歳だったそうだ。

  2010/04/22

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  MASA NAKAGAWA TRIO JAZZ LIVE TOUR 2010 ～ 中川正浩 6thアルバム「BLUES DECADE」発売記念

  中川正浩 6thアルバム「BLUES DECADE」発売記念MASA NAKAGAWA TRIO JAZZ LIVE TOUR 2010Fu.門司スタジオg. Masahiro Nakagawaorg. Jared Goldds. Quincy Davis19時開場20時開演中川氏は高校の同級生。当時の綽名はゴリプ。戸畑のお寺の方に行くつもりだったが、門司の入りが悪いらしいので、こちらに。会場の門司赤煉瓦館。リラックスしたライブ。オルガンとドラムスの二人が強力。いや、ゴリプのプレイも、もちろん素晴らしいが。約一名、完全に酔っ払っているおっさんが居て、うるさかった。

  2010/04/03

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  MONO第37回公演「赤い薬」ぽんプラザホール（福岡）

  MONO第37回公演「赤い薬」ぽんプラザホール（福岡）作・演出：土田英生 出演：水沼健、奥村泰彦、尾方宣久、金替康博、土田英生、山本麻貴（WANDERING PARTY）三連休のど真ん中にこれが入ってるもんだから、活動が制約された。この公演がなければ、熊本から島原に行っていたのだが。97年初演の戯曲を大幅に改変して再演。パンフは500円。購入。 ぽんプラザは、北九州芸術劇場の小劇場と同じくらいの大きさ。キャパも同じくらいだろう。満席。いつになくシンプルなセットで、戯曲も演出もシンプル。変にひねってないので、安心して観ていられる。役者陣も安定感たっぷり。奥村の役は被験者のひとりで、お城マニアの城山。最後に、その城山らしき人物が孤独死しているのが発見されたと、尾形の間瀬が語る。熊本城帰りの自分には、なんとも身につまされる話だ。終演後は、MONOのメンバー全員がグッズ売り場に立って、自ら販促。麻貴ちゃんも居てくれたら、DVDを買ったのに。（嘘かも）

  2010/03/21

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  PSP「PSP Japan Tour 2010」Gate's 7

  PSP「PSP Japan Tour 2010」Gate's 7Simon Phillips (Drums) - Philippe Saisse (Piano/Keyboards) - Pino Palladino (Bass)あまりにも素晴らしいトリオが正式に活動開始！PSP…PHILLIPS, SAISSE, PALLADINOアルバム・デビュー・ツアー2010それぞれに華々しい経歴そして実力を持つ3人が意気投合…“PSP”として正式に活動を開始した。2009年11月に大規模なヨーロッパ・ツアーで喝采を浴び、そして今日本へ。8都市9本のツアーでその熱演をたっぷりと皆さまにお届けにまいります。至近距離でPSPを体感、ご堪能下さい！（And Forest HPより）今日は泊まりなので、新幹線。6時半開場、7時半開演のはずが、いつものことながらリハが長引いて開場が遅れ、機材の関係（フィリップのPCの具合が悪かったようだ）で開演が遅れた。しかし、始まってみれば、そんなことはもうどうでもよくなってくる、凄まじいライブ。終演後に撮ったステージ。 暗くてわかりにくい。サイモンのドラム・セット。 これを目の前で堪能できたのだから、至福の時と云わずしてなんとする。来日経験の豊富なサイモンはメモを片手に、けっこう流暢な日本語で挨拶。英語に切り替えても、意識してゆっくり喋ってくれていたので、よく聴き取れた。フィリップも「ちょっと待って」と日本語で云ってヤマハの電飾スイッチを着けたり、茶目っ気たっぷりなところを見せていた。CDを購入すると、メンバー全員によるサイン会に参加できる。当然、購入。2,700円なり。ポスターおまけ。フィリップに「ミニ・モーグ！」と話しかけると、「ミニ・モーグが好きなのか？」と云われたぜ。10時チェックインのはずが、この時点で10時を回っている。急ぎホテルへ。中洲の酔客を縫っての移動は、なかなか骨が折れる。暗くてわかりにくいが、広々としたベッド。 風呂も広い。十分二人で入れる。洗い場も広い。 ドアに隠れて写っていないが、多機能シャワーがおもしろい。

  2010/02/19

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• 阿佐ヶ谷スパイダース「アンチクロックワイズ・ワンダーランド」ももちパレス

  阿佐ヶ谷スパイダースアンチクロックワイズ・ワンダーランドももちパレス作・演出：長塚圭史 出演：池田鉄洋　　　内田亜希子　　　加納幸和　　　小島聖　　　伊達暁　　　中山祐一朗　　　馬渕英俚可　　　光石研　　　村岡希美　　　山内圭哉長塚圭史、待望の新作登場！一年間のイギリス在外研修から帰った劇作家・演出家 長塚圭史による帰国後初の新作公演。劇団公演に加え、パルコプロデュース公演「SISTERS」でも異彩を放った長塚が、一年の充電期間を経て放つ渾身の新作にご期待ください。（阿佐ヶ谷スパイダースHPより）5時10分頃事務所を出て、高速をぶっ飛ばして…のところが、右車線で左車線の車と平行して走るバカ野郎が横行してそれは叶わず、愛宕を降りて会場に着いたのが6時10分くらい。所要1時間。6時半開場、7時開演だから、ちょうどいい時間にはなった。阿佐ヶ谷の舞台は、同じくももちパレスであった「イヌの日」以来で、久しぶり。「悪魔の歌」が地震で公演中止になったのが、かえすがえすも残念でならない。国際会議場での公演が成功していれば、以後の会場をももちパレスにすることもなかったのかもしれない。パンフは1,200円。購入。G、ということは、前から7列目なんだろうから、非常に観やすい席ではあったが、なにせ古い会場で、座席が窮屈。おまけに、隣のおっさんが大股開きで脚を広げているので、さらに窮屈。木曜の公演ということもあってか、満席ではなかった。主力はアラサー女性だが、客層は意外とバラエティーに富んでおり、年配客も多い。気の所為か、アラサー女性は美人が多かったぞ。定刻から5分～10分ほど遅れて開演。きっちり2時間。10分休憩して、阿佐ヶ谷の3人と司会（招聘元）によるアフタートークが10時まであった。そのアフタートークで長塚圭史が語っていた「見事に賛否両論分かれた」ことに、すべてが集約されているような気がする。この内容では賛否両論分かれるはずだ。セットのほとんどない舞台で、時間軸は夢と現の間で錯綜する。場面転換で流れる時計の音も相俟って、大いに「ドグラ・マグラ」が連想されるが、これは意識してそうしたのか、はたまた、結果的にそうなったのか、長塚に尋ねてみたい。英国から帰国して最初の作品の作風が、渡英前とまったく変わっていなかったら、何のために英国に留学したんだ、それも国費でということになりかねないので、あるいはこのようなものになったのかもしれない。この作品はエニワンズ・ドーターにおける「ピクトルの変身」に相当し、次作が「In Blau」になると信ずる。

  2010/02/18

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• ヨーロッパ企画「曲がれ！スプーン」イムズ・ホール

  ヨーロッパ企画「曲がれ！スプーン」イムズ・ホール石田剛太　酒井善史　諏訪雅　角田貴志　　　　土佐和成　中川晴樹　永野宗典　西村直子　　　　本多力　山脇唯上田誠クリスマスイブ。町外れの、うら寂れた喫茶店『カフェ・ド・念力』。集まってきたのは、各種様々な超能力を持ったエスパーたち。今夜はここで、秘密の「エスパーパーティ」が開かれようとしている。普段は能力を隠して暮らしている彼らが、初めてその“力”を、仲間同士で披露しあうのだ。呼びかけ人であるマスターが、少し席を外している間、痩せた男・神田が店に迷い込む。仲間が来たと勘違いしたエスパーたちは、彼をパーティの輪に招き入れる。しかし、やがて神田はエスパーではないことが判明。自分達の秘密を口外されたくないエスパーたちは、あれやこれやと策を練ることに。ところがそこへ、超常現象番組のAD・桜井が、神田を取材にやってきて…。雪は降る、スプーンは、曲がらない。今冬、映画化にもなった注目の舞台。（ヨーロッパ企画HPより）家を出るのが遅れて、13時開演のところを12時27分の新幹線に乗ることになった。小倉駅をこの時間に出て、果たして天神のイムズに間に合うのか。これが間に合ってしまうのだから、のぞみ、畏るべし。博多駅からの地下鉄の連絡が比較的よかったのもあるが、天神も近くなったものよ。開演に間に合ったとはいえ、すでに観客全員が着席している中の入場となって、パンフ等を買う余裕はなかった。いつものように満席。いつものように観客の主力はアラサー女性。そして、いつも通りの上田誠節満載で、大満足。初演と同じなのか、多少なりとも変更を加えているのか、そのへんはどうなのだろう。最後のオチは、序盤で妹にスプーンを曲げさせていた男こそが、実は毒蜘蛛騒動の張本人だったというもので、きれいにオチているのだが、帰り際にエスカレーターの後ろで話していた集団は、これを理解できていなかったようだ。今回は客席に傾斜のないイムズ・ホールでも支障のない演目で、ストレスなく観ることができた。しかし、次回、8月の福岡公演はももちパレスだそうだ。ももちは遠いから、どちらかというとイムズの方がマシなのだが。

  2010/02/13

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