2020/06/10

高木瑞穂「売春島」

カテゴリ:活字
高木瑞穂「売春島」

副題は「『最後の桃源郷』渡鹿野島ルポ」。
平成29年9月第1刷。同年同月第2刷。彩図社。
今年文庫化されて、秘かにベストセラーとなっているらしいが、今回読んだのはその親本。
三重県志摩市東部の入り組んだ的矢湾に浮かぶ、人口わずか200人ほどの離島、渡鹿野島は「売春島」と呼ばれている。芸子置屋からスナック置屋と変遷し、一時は札束がうなるほどの隆盛を誇った、島の売春産業は、デリヘル等風俗産業の多様化により衰退し、島の顔役として君臨する大型ホテル、つたやの女将が、詐欺師、Y藤に入れあげたことで、止めを刺された。
作者の旺盛な取材力には感嘆するものの、その取材力によって得たせっかくの素材を、作者の拙い文章が殺してしまっている。構成にも難あり。





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Last updated  2020/06/10 10:50:24 PM
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