ユン・ウネは人気の青春スターだった。歌手から演技者へと転身した後は順風満帆に歩み、ドラマの視聴率も好調だった。流行を導くトレンド発信者であり、ファッショニスタでもあった。しかし演技力の面では、それほど好評価を得ることができなかったことも事実。
最近放送終了したMBC『会いたい(ポゴシッタ)』でのユン・ウネは違った。ユン・ウネの再発見という好評価があふれた。
ユン・ウネは今作品を通じて演技の幅を広げたとの評価を得た。『宮~Love in Palace』でデビューした後は『ぶどう畑のあの男』『コーヒープリンス1号店』『お嬢さんをお願い
などラブコメディを中心に出演してきた。確かに『会いたい』では新たな変身を披露したが、ユン・ウネは「以前の作品でもキャラクターの変化を試みてきた」と残念そうな表情を浮かべた。大衆の評価から自由になれないことは演技者ユン・ウネを締め付けた。
「少しずつ変化しながら違う姿をお見せしたいが、全て同じキャラクターだと考えられてしまう。どれも、ただ明るいキャラクターに映る。『コーヒープリンス1号店』で男装する女性を演じた後は、頭からつま先までの変身が必要だったので、次に選んだのが『お嬢さんをお願い』だった。ファッションが話題になった。それ以降はどんな女性像を演じても無理がなかった。どの作品に出演しても得るものはある。常に自分の選択を後悔しないようにしている」
ユン・ウネは『会いたい』を通じて自信を得て、演技に対するプレッシャーからも解放されたと話した。今後も変わらずに演技をしていこうと考えたという。
「以前は評価されることが嫌だった。今までは負担やプレッシャーを感じて演技が上手でなかったと考えるならば、今は自分でそういった束縛から抜けだしたように感じる。負担が減ればチャンスも増えると思う。自分でチャンスを作りたいと考える。誰よりも演技をしたいと願っているのは私だと思う。女優として常に努力する姿を見せたい」
今年で30歳になったユン・ウネは「女性としてどんな30代なのかは分からないが、女優としての30代はとても好調。幼く見えるというイメージによって演じられなかった役柄も演じられると思う。女優として歩む30代が楽しみ」と目を輝かせて話した