|
カテゴリ:個人図書館
≪江戸有数の薬種問屋の一粒種・一太郎は、めっぽう体が弱く外出もままならない。ところが目を盗んで出かけた夜に人殺しを目撃。以来、猟奇的殺人事件が続き、一太郎は家族同様の妖怪と解決に乗り出すことに。若だんなの周囲は、なぜか犬神、白沢、鳴家など妖怪だらけなのだ。その矢先、犯人の刃が一太郎を襲う…。愉快で不思議な大江戸人情推理帖。日本ファンタジーノベル大賞優秀賞。 ≫ ●『しゃばけ』 ●畠中恵 ●新潮文庫 ●読了日:2004年4月 ちまたで若い女性に大人気。 ひそかに確実にファンが増えています。 新潮社のHPではしゃばけ倶楽部までできています。 http://221.253.219.164/shabake/index.html 人気振りがうかがえますね。 でも、 私、この作品あまり面白いと思えないのです。 ファンが多いので、こういうのも憚られるのですが、こう、特に「面白すぎて、やめられない~!」という感覚には到底なれないのです。 キャラクター自体はそれぞれ特徴があり、魅力的ではあるのですが、なーんか・・・ 気になるのが人称代名詞の用い方。 主人公の一太郎は若旦那。 佐助と仁吉は実はそれぞれ犬神と白沢(ハクタク)という妖怪なのですが、若旦那をお守りするために、手代に化けて住み込んでいます。 この3人の呼び名が落ち着かないんです。 一太郎なら一太郎でいいのに、いきなり『若旦那』でかかれたりする。 さっきまで「一太郎は」と書いていたのが次の行で「若旦那は」になっている。 後者二人も「佐助は」かと思うと「手代は」になっている。 小説技法としては、ある場面や雰囲気ではこういう書き方も効果があるのですが、この作品では意味もなくごちゃ混ぜになっているので、実に読みにくいです。統一して欲しいです。 イラストが柴田ゆうさんだから買ったものの、もしほかのイラストレーターがてがけていたら、とくに買う気も起きないと思います。 試しに続編の『ぬしさまへ』が文庫化されたので買ってみたら、やっぱり読み進む気がしなくて、ちょっと読んだだけで放っています。 好きな人には申し訳ないですが、なぜあそこまで人気があるのかが、よくわからない。 気軽に楽しめるからかな 唯一好きなキャラクターは屏風のぞきです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006/03/12 09:51:35 AM
コメント(0) | コメントを書く |