キッチン水没
我が家、築60年くらいのふるーいアパルトマンなのだけど古いだけに、あちこちガタガタ。フランス、これくらいの古いアパルトマンは普通で滅に珍しくもないけど、古ければ古いほど代々の住人が手を入れ修理して、、、としているので電気の配線や水道の配管等は、専門家が見てもなんでこんなんにしたんかミステリーみたいなことがよくあって、、、、我が家の場合、配管関係がたぶん建築当初の古いままでここまで来ていてよく水漏れの対処に追われていたのだけど、今回、キッチンの蛇口のハンドルが壊れて水が止まらなくなったのを機に配管も少し弄って修理してもらうことにした。旦那従姉の再婚相手が水道屋なので、彼にお願いしてイースターのバカンス中に工事開始。工事といっても、今回はキッチンの配管水漏れと風呂場シャワーの水漏れ対応のみ。キッチンはもう数年前から漏れては止まりを繰り返してきたシロモノでここにきて漏れが進んだから、痛みかけてる部分はもう全部変えてしまうらしい。シャワーの方は、蛇口の水を止めるハンドルが壊れてしまい、どんだけキツくハンドルを捻っても、水が少し流れ続ける、、、、という症状。修理に来てくれた従姉の新パートナーは簡単やし、すぐできるからーと言っていたものの、まずは、アパルトマンの水を止める元栓を閉めるところからうまくいかずなんとか冷水は止めることができたものの、お湯は止める元栓が見つからなかった。。。。仕方なく、旦那が管理会社に電話するとあら、ムッシュー水道の元栓閉めは15日以上前にランデブー(予約)を取ってもらわなきゃならないのよーこんな今日急に言われても無理よー。また再度スケジュール組みなおして連絡してくださいな。あ、ちなみに元栓を閉める為に派遣する技術者は有料やからーと返事があったそうな。急にお湯が出なくなったら困るから15日前アナウンスルールは、まぁ、それは言い分として分かる。でも、わざわざ元栓を閉める(捻る)だけの作業に有料で技術者派遣?場所だけ教えてくれたら水道屋が責任もってしたらええやん。。。管理会社には連絡してなかったけど、アパルトマンの入口には2週間前から水道の工事する張り紙したし、我が家の上階は普段海の近くの別荘で過ごしてて週末にしか帰宅しないし、下は売り出し中で未入居やし、一番上階の若い夫婦には事前に声をかけたし一番下の銀行員お兄さんはバカンスで南フランス満喫中やし水を切って困る世帯は我が家しかあらへんのやから、かまわんやん。。。。。しかも、管理会社側のあんたらは、いっつも好きな時に、勝手に、突然、水切って点検やなんだかんだやってんのに、、、、、、今回は事前に計画しての工事やけども、急に水道管破裂して家の中水浸し!みたいな緊急事態はじゃーどーすんねん!!と言ってみるもその時はエマージェンシーだものーと聞く耳は持ってもらえず。。。。仕方なく、旦那従姉のパートナーはできるだけやってみるわ、このままで。と作業開始。『できるだけ、このままで』の意味が私はその時良くわかってなかったんやけど作業が進むにつれて、どうやら、お湯の水栓を閉めんままで排水管付け替えるらしいと理解した。閉めんまま、付け替える。。。。。。と言うことは、水がばーーーーーっと道端でアスファルトの割れ目から噴き出してるようなあんな感じに、家の中でなるってこと、、、、?冗談やと思ってたら、旦那従姉のパートナーは着々とその他の準備を整えたうえで、私や旦那を呼びよせてせーのでこの部品外すから。外したらお湯飛び出てくるから。1人は桶で天井までお湯が上らんように被せて1人は、僕に部品を渡して。そんな熱くないはずやけど、一応お湯やから、ゴム手袋してなーと言いバキっと豪快に外してしまった。もうそこからは、思った以上の水圧とお湯の噴水にパニックで半笑い。。。さすがに手馴れてるから、ホンマに一瞬で旦那従姉パートナーは部品を付け替えてお湯の噴水も収まったけど、三人で全身ズブ濡れでキッチンの床は洪水。幸いにも、キッチンはタイルやし、念のためにと事前にタオルで他の部屋への浸水対策でドア下の隙間にタオル敷き詰めたからキッチン以外は被害はなかったけど、家の中で、まさか一面の海ができるとは思わんかった。。。その後はキッチンをひっくり返して水を掻きだし吸い取り、もう悲惨やったから、これをお風呂場でも繰り返す元気はないわとその日は作業を終了。お茶請けのシュガーパイでコーヒー休憩した頃にはもう日が暮れていた。ホンマにホンマにホンマに大変やったけど、キッチンの床をキレイに掃除するいい機会やったと思えば少しは救われるし、日本に居たならばできなかったであろうこれも貴重な体験や!とそう言い聞かせることにする。