フランスのすみっこに暮らす

週末、先週の悪天候が嘘のようないい天気でした。
が、相変わらずけっこう寒い日が続いています。

日曜日は日仏ハーフの友人のシンディーと久々におしゃべりしよう！と約束して
シャトー（お城）の中の公園で会うことに。
寒ーい中、象印マホービンにアツアツの玄米茶を入れて
ベンチで1時間ほどおしゃべり。





シンディーは、私が東京で仕事をしていた時
住んでいたマンションの隣の部屋に住んでいて、ある日クロネコヤマトの不在票を握りしめて
私の部屋のドアを叩いた日からのお付き合い。

彼女はパリ生まれのパリ育ち。
ハーフだけれど育った家庭では殆どがフランス語で話していたようで
出会った当時はまだ日本語がスムーズとはなかなかいかない時期だった。

そんなシンディーが困ったのはクロネコヤマトの不在票。

再配達の電話をかけたものの、会話が通じずに困ってしまい
隣の部屋の私を訪ねてきたのだった。

当時は、今のようにネットでさっと再配達、、、
みたいなシステムはなかった上に、彼女の日本名は本当に古風な純和風な名前で
多分、電話で荷物番号と名前は伝えたものの
純日本人の違和感のない名前と、外国人アクセントのあまりない日本語に
電話相手のヤマトさんは、何も気が付かずにばーーーーーっとしゃべったのだと思う。

不在票を握りしめて、携帯電話を私に差し出して

ごめんなさい、電話わからないの！

と。

日常会話はなんとかいけても、電話となると外国語で話して理解して伝えるのは
本当に難しい。
私もこの苦労は本当によくわかる。

それ以降、色々話すようになって、友達になって
役所の手続き等々、少し難しい内容の時は都合のつく限り手助けしたりしていた。

それから数年後。

仕事ばっかりの日々に少し疲れた私が、ちょっと長期休暇取りたいなーと
フランスに帰国した彼女とスカイプで話してたら、

じゃぁフランスにおいでよーと。

ほんならいこうかな。と軽い気持ちで来たフランス。

言葉も殆どしゃべれずに右も左もわからない私に、手取り足取り
文句言わずに全ての手続きに付き合ってくれた彼女。
ビザの手続き、学校の入学手続き、銀行の口座開設、、、、本当に面倒だと思うのに、

昔のおかえしだからー！

その言葉一つを繰り返し手伝ってくれた彼女には感謝しかない。

あれから10年、こんなフランスのすみっこで
またこうやって気が向けば会える距離にお互い住めるとは。

縁とは不思議なものだなーと思う今日後の頃。