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マックス爺のエッセイ風日記

2017年04月24日
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カテゴリ:東日本大震災
<荒浜(深沼)の復興と海>

  

 これが「北貞山運河(貞山堀)」の災害復旧工事の概要図。工期は今年の10月末くらいまでだと記憶している。東日本大震災の津波で貞山堀に近接する集落は全て壊滅した。その教訓から次の災害に向けて、内陸側の護岸をかなり高めに築くようだ。


   

 むろん工事現場には、関係者以外は立ち入り禁止。私が訪れたのは日曜日だったせいか、周囲には工事の人も全く見当たらなかった。


  

 そしてこれが復興工事の現状。まだ工事の途中なので、実に殺伐としたもの。右手が内陸部だが、まだ護岸は最大値にまでは達してないようだ。それにしても防風林の疎らなことには驚く。それにも増して、一軒の家も見当たらないことにもっと驚かされる。


         

 これが橋にはめ込まれていた銘板。左は貞山堀で、「運河」となっているのは新しい表記だ。右は橋の銘板で「深沼橋」とある。「荒浜」と「深沼」の二通りの呼び方があるが、どちらが古くてどちらが新しいかまでは分からない。


    

 左は新しく築かれた防波堤。高さが何mあるかは不明だが、最低でも8mはあるはずだ。右は注意書きを記した看板。ここは元々海水浴場があった。仙台市内で唯一の海水浴場だった。だがここもご多分に漏れず、海水浴場としての機能は回復されていない。浜辺の直ぐ傍が津波にさらわれて急に深くなっている可能性があるのかも知れない。ただ男女別のトイレだけは設置してあった。トイレ


            

 新防波堤を乗り越えると、目の前にこんな風景が展開する。広い砂浜に流木が見える。その向こうが太平洋。直接荒波が打ち寄せるため、少し沖合に波消しブロックが積んである。かつての海水浴場は、波消しブロックの内側だ。


       

 目をやると、波打ち際で遊ぶ親子の姿。あれだけ大きな災害があったのに、そして巨大な津波に襲われて集落全体が壊滅したと言うのに、わずか6年が過ぎただけでこんな平和な光景が目の前に展開する。まるで何事も無かったように、静かな波が押し寄せているではないか。


  

     砂浜に誰かが描いた「荒浜💛リメンバー」の文字が見えた。


        

 恐らくは元の住民が描いたのではないだろうか。永遠に住むことが出来なくなった荒浜集落。だが、海岸は昔のように穏やかだ。そのギャップがとてつもなく虚しく、そして哀しい。


     

 空はその哀しみを知っている。海もその哀しみを知っている。そして浜辺もそうなのだ。


    

 まさかとは思うけど、あの流木って津波が運んで来た瓦礫じゃないだろうね。いや、それは違うと思うよ。瓦礫はほとんど取り除いたはずだからね。新しい防波堤の上では、ムール貝が1個太陽に照らされて干からびていた。


           

 これが新しい防波堤の上。まるで広い道路ではないか。思わずマウンテンバイクをここまで運んで、防波堤の上を走ってみたくなったのさ。だが私は思い直したんだよね。何故って、「防波堤はバイクなどの車両の通行禁止」と書かれた注意書きがあったことを思い出したのさ。道路交通法では自転車だって「車両」にはいるんだよね。


       

 「さ~て、そろそろ帰るとするか」。私は浜辺に別れを告げた。良かったね。気になっていた被災地を訪ねることが出来て。それは本当のことだ。この日は名取市閖上地区を先ず訪れ、それから北上して仙台市若林区へ入り、新しくなったサイクリングロードを約半分だけマウンテンバイクで走り、さらに七北田川にぶつかるまで北行し、そこから自宅へと戻って来た。だが、そこから新たな苦しみが私を待っていた。<続く>





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最終更新日  2017年04月24日 04時30分03秒
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