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カテゴリ:司法試験
お久しぶりです。 弁護士になって戻って参りました。 今日は、弁護士になるための最後の関門、二回試験(司法研修所卒業試験)についてお話しします。 現在、弁護士になるためには、法科大学院入試に合格し、新司法試験に合格し、二回試験mに合格するのが一般的なルートです。 そして、世間一般では、司法試験が弁護士になるための一番の山であるように思われていますし、実際、一番合格しづらいのは司法試験です。 しかし、二回試験も辛い試験でありました。 まず、試験時間が長いです。 1科目当たり、10時20分から17時50分まであり、それが5日間あります。 つまり、7.5時間×5=37.5時間という超長丁場の試験です。 試験内容は、具体的には書けませんが、100頁弱の記録を元に、手書きで書面を作成します。手書きなので、肉体的な疲労もあります。 さらに、不合格になったときのリスクは大きいです。 なまじ合格率が高いため、普通は二回試験の合格前に就職活動をして内定をもらうのが一般的です。しかし、もし二回試験に落ちれば弁護士にはなれないため、内定は取り消されることが多いのです。 仮に、内定が取り消されなくても、次の二回試験までは無給ということになります。 そして、精神的プレッシャーはかなり大きいです。 内定取消・長期間無給のリスクを負いながらの試験は緊張します。 大学生の方で言えば、大学4年の3月に卒業試験があって、卒業試験に合格しないと、それまでどんなに優秀な成績でも、卒業不可になるようなものなのです。 それに、合格率97%といえば、普通にやっていれば落ちない試験なのですが、書いたら一発で不合格となる事項や、逆に絶対書いていないと一発で不合格になる事項が有ると言われており、試験中、自分がそのような重大なミスをやらかしていないかという不安を抱えながら受験します。しかも、1科目でも不合格だと、他の科目がどんなに良くても救済されないので、そのプレッシャーは科目ごとにかかってきます。 あと、試験時間が7時間30分あることから想像していただけますように、答案用紙はA4で、30~50枚くらいになります。なので、答案完成後、試験時間中に紐で綴らないとやはり一発不合格になります。 このプレッシャーも結構きついです。 このように、二回試験もなかなか大変な試験です。 もちろん、プロとして仕事に就くための試験である以上、肉体的にも精神的にも大変な試験でなければならないというご意見もあるでしょうし、私もそう思います。 あくまで、二回試験というものがどういうものかを知って頂きたくて、この文章を作成しました。 応援していただける方は、下記のバナーをクリックしてください。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年12月17日 01時28分06秒
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