法律なんて怖くない!

2011/03/20(日)01:01

チェーンメールの恐怖

震災法律相談(7)

ある日、こんなメールが来たらどうしますか? 「【拡散希望】私の友人の医者に相談したところ、放射能の予防には、海藻やイソジンではなく、シ○○化カリウムが有効とのこと。シ○○化カリウムは、放射性物質と反応して、放射性物質を体外に排出する効果があるそうです。」 つい、うっかりご友人に転送してしまう方はいらっしゃいませんか? もし、これを転送したら、あなたは犯罪者になってしまうかも知れません。 化学に詳しい方はもうお気づきだと思いますが、シ○○化カリウムとは、いわゆる青酸カリのことです。つまり、このメールを転送すると言うことは、「青酸カリを飲んで下さい」と広めるのと同義であります。万一、このメールの内容を信じて、シ○○化カリウムを飲んだ人が亡くなってしまった場合、良くて過失致死罪、最悪殺人罪で処罰される可能性すらあります。 ですから、上記の内容も絶対に転送しないで下さい。 これは極端な例ですが、結局、チェーンメールを、何の検証もなしに転送するということは、多かれ少なかれ、他人に迷惑をかける恐れがあるということです。 たとえば、少し前に「放射能にはうがい薬を飲むと良い」というチェーンメールが流れていました。 しかし、うがい薬は、飲むことを想定して作られておらず、飲んだ場合の安全性は確認されていないとのことです。 ですから、万一、「放射能にはうがい薬を飲むと良い」という内容のチェーンメールを転送して、結果、うがい薬を飲んだ人に健康被害がでた場合、過失傷害罪に問われる可能性があります。 また、固有名詞が入ったチェーンメールも、犯罪になりかねません。 たとえば、「3月21日午前10時からA駅で救援物資を募ります」などというチェーンメールの場合、それを信じて多くの人が集まれば、A駅の業務を妨害しかねませんので、威力業務妨害罪に問われる可能性があるでしょう。 特に、この手のチェーンメールは、ミクシィ等でわざわざトピックにして流していることもあり、要注意です。 賢明な皆様は、当然、自らチェーンメールを流すことはされないと思いますが、万一お知り合いからチェーンメールが流れてきた場合、そのお知り合いに、「下手をすると犯罪になるよ」と教えてあげて下さい。 応援していただける方は、下記のバナーをクリックしてください。

続きを読む

このブログでよく読まれている記事

もっと見る

総合記事ランキング

もっと見る