マックス爺のエッセイ風日記

2007/10/31(水)17:22

蟻とキリギリス(その3)

 今、私が最も情熱を傾けているものは、やはりウルトラマラソンでしょうね。50歳の時に初めて「第1回四万十川」で100kmを走って以来、すっかりその魅力に取り付かれています。ところがこのウルトラマラソンを走るためには幾つかの条件があります。まずは体力的な問題。そして経済的な余裕と時間の余裕。最後に家族の理解も必要です。  100kmもの距離を走り抜くためには、強靭な体力と気力が要ります。ウルトラはどこででも開かれているわけではなく宿泊が伴います。エントリー料も普通のレースの4倍ほどになるし、交通費もかかります。遠くへ行けば仕事を休まなければならず、職場にも影響を及ぼします。また留守にする期間、家族にも負担がかかります。これらの問題をクリヤーして初めてウルトラマラソンのスタート地点に立てるわけです。  昨年から自分が稼いだ分は自由に使えることになり、ずいぶん参加レースが増えました。多分最後のチャンスだと思って、今年は毎月フル以上のレースに出て完走することを目標に掲げました。でも来年もそれを目標にとは考えていませんでした。来年はウルトラのレースを中心にじっくり走る予定でした。その一番目のレースが「宮古島ワイドー」でした。  それを何かで知った妻が激怒したのです。12月にNAHAに行き、翌月が宮古島です。2ヶ月連続で沖縄に行くほど余裕があるのだと考えたようです。実は余裕はありません。10月と11月のレースが近場なので、なんとか遣り繰りすればどうかなと言ったところで、宮古島の分は、ツーリストへ支払いもしてない状態です。  マラソンのレース、特にウルトラ関係ではずいぶん前にエントリーしますから、よほど予算執行計画がしっかりしてないと財布が持ちません。来年はウルトラが多くなる分レースに出ない月を増やそうとしたのはそのためです。我ながら実に厄介な趣味を持ったものです。(笑)  参加レースの対象も一部見直しを始めていました。例えば来年の11月に参加する予定だった「屋久島エコジャーニーラン80km」は、新幹線と飛行機の乗り継ぎにした場合、総額で12万円以上になることが試算で分かり無理だと諦めたし、3月の「伊豆大島100km」も結構高くつくので他のレースにする積りでした。  それにこれまでは家計から出してもらっていたパソコンの更新費用も、何とか自分の小遣いで買うため資金を少しずつ貯める気持でいたし、遠くに住む孫達にも何か送って上げたいと考えていました。自分の趣味の実現が中心かも知れないけど、やはり自由に使えるある程度のお金は必要ですね。  大喧嘩の結果、小遣いがこれまでの半額ではなく、今月は5千円で、来月から毎月1万円の減額で決着したのは確かに痛いけど、どうにも遣り繰りがつかないと言う訳ではないのが救いです。それにしても今はまだ体が元気で、過酷な肉体労働にも耐えられるから良いのですが、果たして何時まで働けるのか。それより何より、何時まで会社が私を雇ってくれるのかが問題でしょうか。その時には、小遣い確保のための新たな闘争が始まるかも知れません。(笑) <続く>

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