マックス爺のエッセイ風日記

2008/05/22(木)16:58

木漏れ日を浴びながら(仙台鉄人会10時間走完走記)その4

ウルトラマラソン(未)完走記(265)

<走友達>  3周目辺りから速いランナーに抜かれ始めた。まずは仙台明走会のT中さんが来た。彼女は全国各地のレースで上位入賞や年代別優勝などを果たしている実績のあるランナーだ。「相変わらず速いねえ」と言うと、「最初のうちだけよ」と言いながら颯爽と追い抜いて行った。あの調子だとかなりの距離を走るだろう。結局彼女は若い男子ランナーにトップを譲ったものの30周して90kmを走破した。私より1歳下のようだが、スピードと衰えを知らないパワーには恐れ入る。  次に来たのが同じ走友会所属のS氏。彼は5月の連休に「萩往還」の250kmの部に出場したはず。青いロングタイツ姿の彼が追い抜くのに気づき、「お早う!」と声を掛ける。次がS氏の奥さんのKさん。スタート時にちらっと見えた水色のTシャツはどうやら彼女だったようだ。この大会で様々な記録を作っている彼女は相変わらず元気そう。  次に会ったのが同じ走友会所属のY広さん。一緒に走りながら話すと、彼女もスタート時間に遅れての参加だった由。道理で偶然みたいな出会い方になった訳だ。「良く10時間走に出る気になったね」と言うと、「去年も出て51kmで止めた」とか。この厳しいコースで10時間を走り抜くのは容易ではなく、私も今まで敬遠していたくらいなのだ。  レース参加じゃない走友にも会えた。まず「秋田内陸」で何度か一緒に走ったH景氏は練習のためにここへ来たとか。先日の「仙台国際ハーフ」の時はインフルエンザ感染後で体調が悪く、完走はしたもののビリから3番目だった由。同じ走友会のK山さんは会長をしている「鉄人制作研究会」の練習会で来たとか。72歳になるはずだが、相変わらず元気そうで頼もしい。きっと今年も外国のレースに参加されるはず。  「仙台SMC」の駅伝大会も同じ場所であるようで、走友会の長老の1人K塚さんの姿も見えた。コースを試走している同会のK田さんにも会えた。彼女とは3年前の「鳥海登山マラソン」以来の再会だが、後姿が少し歳を取ったように見えた。フルマラソンの部に出場のH口さんには東屋とコース上で会えた。彼女とは去年の「エンジョグinみちのく」以来の再会か。膝を傷めているようで、確か39kmで走るのを止めたようだ。  5時間走の部に出場のE名さんとも少し話せたがコースでは1度も会えなかった。今年1月の「宮古島遠足」でウルトラデビューした彼女だが、6月の「しまなみ海道」に向けて調整中とのこと。参加者名簿には名前がないので当日受付したのかも。ここは当日参加も認めてくれる国内では珍しい大会なのだ。  さて、仲間で唯一顔を見てなかったのがT脇さん。スピードのある彼女に何時抜かれるかと思っていたのだが一度も抜かれない。これはお互い同じようなペースで走っているのだろうと考え、17周目に逆周りをして見た。ここでは気分転換にコースの逆周りも許されている。反対側に走って行くと、果たして色んなランナーに出会えた。  T脇さんも私と同様「何時抜かれるか」とばかり思っていたようだ。私が「まだ脚の調子が悪いんだよ」と言っても本気にしてくれない。彼女もまだまだ練習不足と言っていた。私も不安一杯のレースだったがここまで走れたのは予想外。私の膝を心配してくれたY広さんが前方からやって来たのを見て思わずハイタッチ。やはり仲間は有難い。  Kさんには4回ほど抜かれたと思うのだが、そのうち1回は併走しながら暫く話すことが出来た。今月末の「エンジョグinみちのく」の話。「立山登山マラニック」の話。「秋田内陸」の宿泊予約の話などいろいろ。「Aさん、調子が出て来たんじゃないの~」。そう言い残して彼女は走り去った。今回スピードを上げたのは結局その時だけで、終始同じくらいのペースでしか走れなかったのだが、実は逆にそれが良かったのだと後で気づいた。<続く>

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