マックス爺のエッセイ風日記

2014/02/06(木)08:22

遥かなる道 その3

ウルトラマラソン(145)

≪ 宮城UMCの文集から ≫  宮城UMC文集  深夜の2時36分に、やや大きめの地震があった。足元は冷たいし、トイレに起きたら眠れなくなった。とうとう起き出してブログを書いている。2月1日の土曜日。ウルトラマラソン仲間の新年会があった。30人近く集まった中に、宮城UMCの三婆ことK村さん、H多さん、K藤さんの姿が見えなかったのが残念だった。今日は当日配られた今年の文集を紹介しよう。                            会長のM仙人は、昨年100kmレース4回、フルマラソン3回、ハーフマラソン5回、山岳レース3回出場したとある。とても73歳とは思えない活躍ぶりだ。それでも参加レース数は、一頃の半分になったと嘆く仙人。昭和39年の東京オリンピックの思い出を書かれている。国立競技場内で円谷選手が2位になったヒートリー選手に抜かれた姿を目にした由。私は君原選手の講話を聞いたことがあるが、自殺した円谷選手の話になると、とても辛そうな表情になったことを思い出す。    今年喜寿を迎えるO原さんは、宮城UMCの最長老。さすがにウルトラマラソンは走らないが、未だにマスターズ陸上の現役選手。県の常任理事として25年勤める傍ら、ハードル競技や競歩に打ち込んでいる由。去年は11年間務めた町内会長やNPOの理事を辞めて競技の強化を図ろうとした途端、全治1カ月の骨折をしたそうだ。目下、東京オリンピックの前哨戦となる「世界マスターズ陸上」を目指して、猛練習中のようだ。                                O川さんのは、昨年の4月30日から5月5日までに行われた「川の道520km」の完走記。これは東京の葛西臨海公園をスタートして荒川の源流まで遡り、埼玉県と長野県の県境にある三国峠を越え、今度は筑摩川の源流から信濃川河口のある新潟県まで6日間で走る日本横断レース。  前回彼は、目の前でランナーが交通事故死するのを目撃している。大会は直ぐに中止されたが、亡くなったランナーの奥様の要望で、レースは翌年再開され、彼は見事に走友の無念を晴らしたのだ。文章は淡々とレースの模様を綴る。道に迷ったこと、睡眠不足と疲労による錯覚。どれだけ苦しんだか分からないのに、とても爽やかな文体は彼の人柄そのものだ。  K合さんも同じく「川の道」の完走記。彼も2度の途中棄権の後、昨年のレースで見事リベンジを果たした。こちらはたくさんの写真や地図まで入ったレポート。O川さんと同様にレース中で道に迷ってタイムをロスしたことや、疲労と睡眠不足による幻覚症状を記している。朦朧とした意識の中で、群馬から応援に駆け付けた走友の伴走で、何とか乗り切った場面もあった由。  宮城UMCの走友が、2人揃って完走したのは初めての快挙。O川さん、K合さん共に、今年も再び520kmの長丁場にチャレンジすると、先日の新年会で決意表明があった。私は昨年長野県の蓼科高原へ旅した際、このコースのほんの一部を確認した。「ああ、この道を彼らは苦労しながら走ったんだな」と、感慨深いものがあった。                            A山さんのは昨年参加した「コペンハーゲンマラソン」とノルウェーの旅。74歳の彼は、これまでも何度か国外のレースを走っている。心臓の手術をして暫くランニングを休止していたにも関わらず、この驚異的な復活に驚く。レース記、旅行記の楽しさもさることながら、昨年はフルマラソンを10回完走し、今年は20回完走が目標と語る彼の衰えぬ闘志に拍手を送りたい。  秋田支部のDさんは、昨年出場した12レースを簡潔に記している。そして、今年はマンネリを打破するため、新たに練習コースを開拓し、色んな練習会に参加したいと結んでいる。奥様のKさんは、昨年走った「小江戸大江戸203kmフットレース」の参戦記。忙しい仕事の合間に、所属走友会と宮城UMCの事務局を引き受けている彼女の頑張りそのものの、粘り強い内容だ。    古川支部のT田さんのは、今回も26ページに亘る大著。昨年参加したウルトラマラソン9大会、フルマラソン8大会、その他8大会、合計25大会の模様を丹念に綴る。その模様は既に「宮城UMC」の掲示板で見ており、彼が毎回送ってくれる大量の写真で知っているが、そのエネルギーには驚かされる。巻末の人物交流記がまた面白いのだ。                       さて、連日の寒波襲来で、仙台でも寒い日が続いている。昨日の最高気温はマイナス1度以下だった由。寒風が吹き付ける真冬日の昨日、私はいつもの公園に行った。この日は走らず、足首に1kgずつ重りを着けての競歩。これで坂道をグルグル廻った。  100km以上のレースに出る走友達が、この時期にも30kmほどの練習をしてることを先日の新年会で知った。もうすっかり忘れていたが、私も昨年のこの頃は、ウルトラレース復活を目指して、たまに30km近く走っていたのだ。それが今は12、3kmで満足している。無理が利かなくなったし、疲労が残るようになった。それに今年は寒さがかなり厳しい。  今はじっくり、怪我のないようにトレーニングしたいと思う。暖かくなる春までは、じっと辛抱。冬景色の淋しい公園が、今の私の訓練の場だ。さて、最近妻の態度が変わった。以前よりもちょっぴり優しくなり、時々お茶やコーヒーを淹れてくれる。それにタブレット端末にも挑戦中の彼女。今年は色んなことに挑戦したいそうだ。ふ~む。それじゃあ私も負けてられないねえ。<完>

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