マックス爺のエッセイ風日記

2014/03/30(日)08:08

今年最初のお花見♪

生活雑記(1036)

 先日の金曜日。妻が仕事に行ってる間に私は弁当を作っていた。梅干し入りの小さなお握りが2個。そして妻の手作りパン。おかずはブタ肉のショウガ焼き、キュウリのぬか漬け、そして厚揚げとニンジンの煮もの。それを小さなタッパーに入れた。飲みものは、ウーロン茶とコーヒー牛乳を、それぞれミニサイズのペットボトルへ。おやつは、塩辛い煎餅2枚と、餡子が入った蒸しパン。座るためのビニールもリュックに入れた。  だが、妻が帰宅したのは午後の1時過ぎ。それから歩いてお花見の場所へ行き、お弁当を食べるには遅過ぎると判断。準備した弁当をテーブルに出して一緒に食べた。妻の仕事はホームヘルパー。その日は昼食を作って来たそうだ。腹ペコの妻も喜んで食べた。行き先は2kmほど先の高校。そこで大寒桜が咲いていると、テレビのニュースで聞いていた。そうだ、少し早いけど花見に行くのも悪くない。そこで弁当を作って妻の帰りを待っていたわけだ。  場所の見当はついている。歩けば30分ほどの距離のはず。だが、そこは小高い丘の上にある高校のキャンパス。元は郵政省の研修施設で、それを買い取った私立高校がスポーツ専攻のコースを置いたのだ。元は女子高だが、現在は今はやりの男女共学。学校名が入ったジャージを着た生徒が走る姿を何度か見かけた。「元女子高の野球選手」は、とても不思議な感じがしたものだ。  何と高い斜面の上にその桜はあった。多分校庭にも入れるだろうが、内側に全く花はない。たくさんの枝が崖にせり出し、そこに満開の桜が咲いている。これは法面をよじ登るしかない。弁当を食べながらの花見は、無理だったようだ。それにしても凄いロケーション。ずるずると滑り落ちるのを防ぎながら、必死で斜面を登る私と妻。                            これが「携帯」で写真を撮る妻の様子。傾斜がきついため、滑り落ちないよう足を踏ん張っている。それに垂れ下がる枝が目の前にあるため、写真はどれもが同じように写るのが難点。似たような写真ばかりだが、我慢して見てほしい。これが仙台市内で一足早いお花見。崖に登って必死に写真を撮る姿は、滑稽そのものだ。                    ダイカンザクラ(大寒桜:オオカンザクラとも言うらしい)は、オオシマザクラ(大島桜)とカンザクラ(寒桜)が自然交配した品種のようだ。どちらも早咲きだが、オオシマサクラの花は白っぽいのが特徴で、伊豆七島が原産地。私も数年前の「伊豆大島ウルトラランニング(100km)」を走った時に、白っぽい色のこの桜を見たことがあった。元々は薪として植えられ、「タキギザクラ」の異名があるようだ。  一方カンザクラの方は濃いピンク。これらが混じったダイカンザクラは、咲き始めはやはり白っぽいのだとか。それが咲くに従って、徐々にピンクの色が濃くなって来るようだ。地元の方にキャンパスの場所を聞いたのだが、このダイカンザクラのことは知らず、何本かあるソメイヨシノが道路から見えると教えてくれた。           帰りは逆方向の道を通った。その時校門付近に数本の桜が見えた。樹高は20m以上、樹齢は60年を超しているだろう。堂々たるソメイヨシノだが、まだ花は咲いてない。今年の仙台の開花は4月13日とか。このダイカンザクラとは、1カ月ほど時期がずれているのだ。             妻と私は、慎重に崖を降りた。私は滑りながらも前向きに降りたのだが、怖がった妻は後ろ向きに斜面を滑りながら下りた。その格好が愉快だった。携帯で桜を撮った妻は、道路に下りてから上手く撮れたかを確認している。携帯で写真を撮ったのは、今回が初めてだった由。         こうして今年最初のお花見は終わった。また来年も観たいかと聞かれたら、きっと返事はし難いだろう。あの急な崖をまた登って見るのはどうもねえ。「崖の上のポニョ」ならぬ「崖の上のダイカンザクラ」観桜記は以上のとおりである。老夫婦には結構運動になった、春のお散歩だった。

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