マックス爺のエッセイ風日記

2015/12/10(木)06:41

仙台市営地下鉄「東西線」開通♪

写真(471)

   12月6日日曜日。この日は仙台市地下鉄「東西線」が開通する日。私はこの日に合わせて、「一日フリー乗車券」(500円)を購入していた。             これが路線図。仙台市地下鉄は単純で、これまでにあったのが「縦の線」つまり南北線で、これは30年ほど前に開通している。ところが政令指定都市なのに路線が1本しかないのは「恥」とか言う理由で、新たな路線の計画が持ち上がった。それが「横の線」。つまり今回開通した東西線と言うわけ。  東の荒井駅から西の八木山動物公園駅までの13km余りだが、「八木山」の標高は140m近い。これは日本一標高の高い駅なのだそうだ。川内駅からは急勾配になって車輪が空回りするため、日本の地下鉄では初めて「リニアモーター方式」を採用している。また6か所の急角度地点を通過するため、車輪の間隔を変える機能を備えているのも特徴の一つだ。                            これが「一日フリー乗車券」。東西線の建造には9年を要した。その間にマグニチュード9の「東日本大震災」があった。その日も地下では工事中だったが、崩壊することはなかった。ただし相次ぐ余震のために、工事は3ヶ月間中断された。その後工事を急ぎ、予定通り完成に漕ぎ着けたのだ。当初の一日の乗客予想は13万人。それを徐々に引き下げて最終的な予想は8万人になった。初日と2日目の平均乗客数は約5万人だったとか。まだ出足は良くないようだ。     この日はお寺で法事があった。それが終わると甥の車で、最寄りの「荒井駅」まで送ってもらい、そこから東西線に試乗した。ここは新興住宅地。あの東日本大震災では、2kmほど先まで津波が押し寄せて来ている。                真新しい駅が眩しい。駅前にはバス停が作られていた。ホームもピカピカ状態だ。私は予め「フリー乗車券」を買っていたので、並ばずに済んだ。    これが構内の標示板。我が家はこの路線の終点のほど近く。前日の試乗会では、システムがトラぶって急遽中止になっていた。その後、ソフトを入れ替えて復旧させた由。でも開通のこの日はスムースで、全く問題はなかったようだ。やれやれである。                暗闇の中から電車がやって来た。ほほう、あれがそうか。    これが車両の先頭部。運転席の前に細長い三日月が見える。これは仙台藩祖伊達政宗公の兜(かぶと)の前立(まえだち)の三日月を模したもの。                工事の経費を抑えるため、トンネルの幅はやや狭い。そのために車内のスペースもコンパクトになっている。また各車両には、車椅子を固定するためのスペースが確保されている。揺れがほとんどないのも特徴。そして八木山への急勾配の登りでも時速50km以上のスピードを出せる由。    車内の案内板は日本語、中国語、韓国語(ハングル)、そして英語での表示と変化する。                私が最初に降りた駅。ここで降りたのは旧陸奥国分寺跡を訪ねるため。現在は「薬師堂」と呼ばれる重要文化財のお寺になっている。江戸時代には芭蕉も訪れた場所。彼は弟子の曾良と松島へ旅立つ日、薬師堂の境内で句を詠んでいる。境内の様子などは、改めて紹介したい。            これが仙台市地下鉄の看板。夜空にくっきり光っている。                             東西線と南北線は仙台駅で交差する。後で出来た東西線は、仙台駅では地下のかなり深い部分を通っている。この駅が一番乗降客が多い場所。JR各線ともここで連絡している。また「青葉通り一番町駅」は仙台で一番の繁華街で、ここも乗降客が多い駅だ。私は仙台駅で降り、師走の街を片っ端から撮影した。          実はこの日、12月6日は「仙台光のページェント」が始まる初日でもあった。今年は地下鉄東西線の開通日に合わせたのだ。裸のケヤキの樹に輝く無数の灯り。3時間以上も待ってこの点灯式を間近で見、それから夜の街を歩いた。それらの写真は、私が退院してからシリーズで紹介する予定でいる。さて、手術は無事成功するかな?    先を急ごう。再び地下鉄の話に戻る。ここは広瀬川に架かる地下鉄の橋の上からの眺めで、上流方向を観ている。東西線で地上の景色が見えるのは2か所だが、その1つがここなのだ。「川内駅」を過ぎるといよいよ急勾配の登りが始まるのだが、車内ではそんな風には全く感じずにとても静かだった。                そして地上の景色が見える2つ目の箇所が「青葉山駅」と終点の「八木山動物公園駅」の中間にある「竜の口渓谷」。青葉城(仙台城)付近では50mほどの断崖絶壁だが、かなり奥まったこの辺は深さが10mほどの谷だと思う。ここにも新しい地下鉄用の橋を架けた。窓の外に一瞬、冬の木立が見えた。    「八木山動物公園駅」の構内。ここは東西線の始発であり、終点でもある。各駅までの所要時間が記された標示板があった。                ここから私はバスに乗って帰宅した。東西線の開通によって、市内の路線バスはかなり編成を変えた。新たな路線が出来た一方で廃止された路線も多く、合計で800便以上のバスが無くなった。階段の多い地下鉄は、足の弱った年寄り達には極めて不評。その一方、地下鉄の新路線を利用して通勤、通学する人も増えた由。私達の暮らしも否応なしに変化せざるを得ない。さて今後どこまで私の脚が耐えられるのか、それが問題だねえ。           さて私は今日から入院します。明日は3度目の不整脈手術を受けます。退院は14日(月)の予定です。無事に帰宅したらまたブログを再開しますね。入院中はブログをお休みします。また皆様のところにお邪魔することも出来ません。どうぞよろしくお願いしますね。では、皆様も御機嫌よう。

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