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マックス爺のエッセイ風日記

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2016.10.11
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カテゴリ:文化論


 誤解を恐れずに言えば、日本国憲法第9条が受賞しなくて良かったと思う。ノーベル平和賞の話だ。どうも憲法9条が受賞できるよう画策してる人たちがいるみたい。「人」でないものが受賞の対象になるのかは知らない。だが「間違って」受賞したら困ることも生じるだろう。もう自由に改正することが困難になるためだ。憲法や規則は改正の余地を残すのがベスト。私はそう信じて已まないのだが。


            

 同賞を受賞したオバマ大統領。だが彼が逡巡してるうちにロシアはクリミヤ半島を我が物にし、中国は南シナ海を軍事基地化した。そしてパレスチナとイスラエルの戦いは今もなお収束しない。彼らも平和賞受賞者だ。

 「もしここに1本の鉛筆があれば。もしここに1冊の本があれば・・」。銃弾で頭部に重傷を負いながらも、女子教育の必要性を世界に訴えたパキスタンの少女マララさん。彼女の懸命な演説が世界の人々に深い感銘を与えた。世界中の大人たちはもっと恥じるべきだ。


  

 何年か前、私はブログである人から村上春樹の小説が面白いと読書を勧められた。なんでもノーベル文学賞の有力な候補者のようだ。2,3冊読んだがあまり面白くない。同賞受賞者の大江健三郎の小説など、文章が堅苦しくて全く面白くない。ノーベル文学賞は恐らく読んで面白い小説ではなく、人類への寄与が判定の基準なのではないか。私にはそんな風に思えた。


             

 私が好きな作家は司馬遼太郎や吉村昭。特に彼らの歴史小説が私の興味を引く。司馬遼太郎の場合は紀行文も良い。彼らに共通してるのは歴史の本質や人間の本質を良く理解していること。歴史は人によってしか作られないし、それぞれの民族が住む地域によって、色んな制約もあるだろう。文化もまた然り。人と土地の関係は宿命と思うしかないものだ。そして彼らの描く世界から、先人が歩んだ道の険しさをも知ることが出来る。


  

 ノーベル医学・生理学賞、物理学賞、化学賞など自然科学分野の受賞者は、いずれもユニークな性格の研究者が多いようだ。きっとそれがユニークな研究に繋がるのだと思う。もし科学者が皆同じような研究をテーマにしていたら、人類の発展はなかった。色んな分野に興味を持ち、長い間それを研究の対象とするうちに何らかの法則を見出す。そんな研究者たちの姿が脳裏に浮かぶが、偶然そんな場に遭遇する幸運の持ち主も稀にいるのだろう。


                  

 今回ノーベル医学・生理学賞を受賞されることになった東京工業大学栄誉教授の大隅良典博士もユニークな方。お酒が大好きで、70歳を超えた今でも若い学生たちを指導している研究者だ。若い時からへそ曲がりで、人と同じ研究は絶対しなかった由。きっと自分なりの信念と視点を持ち続けていたのだろうね。偉くなる人はどこか違うのだ。白い髭を蓄えた彼は、とてもおおらかで温かい心の持ち主のようだ。


   

 瀬戸内寂聴さんのことで奇異に感じたことが3つある。最初は彼女が小保方晴子さんを励ましたと言う女性週刊誌の話。科学者失格の烙印を押された小保方さんを、94歳と言う高齢で病み上がりの尼僧が励ます気持ちは良く分かる。宗教者としての想いもあったのだと思う。だが、小保方さんが世間からバッシングを受けたのは、人間としてではなく科学者としての資質の問題だったのだが。


               

 2つ目の出来事は、東京都知事選で彼女が鳥越俊太郎氏を支持したこと。誰が誰を応援しようと自由だが、私は何か勘違いしてるなと感じたのだ。著名なジャーナリストで言うこともそれなりにまとも。だが都政に対する何らのビジョンも持ち合わせていなかったし、女性に対するセクハラ行為は許せないものがあった。

 3つ目はつい最近死刑制度反対の弁護士団体に対してビデオメッセージを送り、その中で「まだ殺したがる馬鹿ども」との表現を使ったこと。殺人犯の人権も大切だろうが、何の罪もないのに犠牲者となった方の遺族の気持ちを踏みにじる行為は許されない。高まる抗議に団体は遺族に対して謝罪を表明したそうだ。きっと人には様々な立場があることを、年老いた尼僧は忘れてしまったのだろう。


  

 自分の子供が保育所に入れなかったことでブログに「日本死ね!」と書いた議員もいた。「待機児童」が多いのが入れなかった原因だが、この議員さんの「持ち点」は他の家庭よりも低かったと聞いた。議員なら世の中を動かす他の方法もあっただろうが、何と短絡的な思考の持ち主なのだろう。

 
                

 短絡的と言えば山本太郎国会議員や都知事選に立候補しようとした石田純一氏も、私には同じように思える。最近はTVのワイドショウで面白おかしく政治を報じている。国民の関心も高まって良い一面、問題点を冷静に判断できない弊害もあろう。TVは「視聴率が増えてなんぼ」の世界。「原発」や「米軍基地」問題点なども、自分の頭でもう一度整理し直す必要があると私は思うのだが。


  

 昨日はアメリカの次期大統領候補者による2回目の公開討論会があった。なんでも史上最低の候補者同士と言うのが、彼の国での評判らしい。17年間税金を払わず、さらなる女性蔑視の発言が暴かれたトランプ氏。個人メールを公用で使用したり、中国の要人から多額の献金を受けていたヒラリー女史。共和党議員の中にはトランプ氏を候補者から下すべきとの声も出始めた由。


               

 アメリカの弱体化が世界に及ぼす影響はとても大きそうだ。北朝鮮の「恫喝的行為」も、中国の「異常な強硬策」も、みな弱くなったアメリカの姿を知ってるからなのだろう。きっと日本も今までのようには行かないのではないか。「依存」から「自立」への変容が求められているのだと思う。

 先日珍しい形の風力発電機を見た。これまでの風車型とは全く違った箱型の羽根。風車型は暴風に弱く、台風来襲時には羽根が壊れないよう止めていたそうだが、新しいタイプの発電機は台風でも壊れない頑丈さ。発明したのは日本の中小企業と聞いた。人と違った発想とそれを生かす技術力。今の日本に求められるのは、きっとこのような企業なのだろう。自然エネルギーのさらなる開発に期待したい。





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Last updated  2016.10.11 06:31:36
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