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マックス爺のエッセイ風日記

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2018.10.06
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カテゴリ:文化論
~仙台市博物館の特別展から~

  

 このシリーズでは、仙台市博物館で開催された『古代アンデス文明展』を紹介しています。会期は平成30年7月27日から9月30日までで、既に終了しています。私が観に行ったのは終了の1週間前でしたが、大勢の観客で賑わっていました。

 なお、この特別展では特定のものを除き、ほとんどの展示品の撮影が許可され、こうしてブログで公開出来たことに感謝しています。極めて学術的性の高い展示ですが、ご一緒に楽しんでいただけたら幸いです。ダブルハートぽっ



 私達現代人が所属するホモサピエンスは、アフリカ南部で誕生した女性イブを祖先としています。それが世界各地に移動しました。肌の色は異なりますが、全て共通の祖先なのです。やがてアフリカから各地に移動し、その一部は凍結したベーリング海峡を渡って北アメリカ大陸へと進出し、海岸に沿って南アメリカ大陸まで渡ります。その大部分はアジアの民族と親戚で、中には日本人同様に「蒙古斑」を持つ人々も存在します。この南アメリカ大陸に古代文化を興したのも彼らでした。

       

 古代アンデス文明を構成した各文化の名称です。左上から右上、第2段目の左から右、第3段目の左から右の順番で古さが構成されています。

  

 これは各文化の主要遺跡と地理的配置状況を示しています。エクアドル、ペルー、ボリビア、チリにまたがる広範な範囲で各文化が栄えたことが分かります。人類の移動と密接な関係がありそうです。

           

 この特別展の展示構成です。必ずしも年代順(各文化順)とは限らないようですが参考までに。

  

 日本で言えば縄文時代の晩期から弥生時代の前期くらいでしょうか。

            

 未焼成の小型男性人物像。つまり粘土のままで、共にレプリカですが素朴な味わいがありますね。

  
       

 線刻装飾のある骨製の笛(レプリカ)で、芸術的なセンスと音楽を楽しんだ文化の高さを感じます。

  

  次は上とは異なる遺跡です。

  
        案外モダンな表現ですねえ。

  

  チャビン文化は古代アンデスでは2番目に古い文化です。

  

    チャビン・デ・ワンデル遺跡の全容。

  

  上の画像をアップしてみました。巨大でしっかりした石組の遺跡であることが分かります。

               

      上とは別のパネル。2枚の写真ですが、石組の精緻さがとても良く分かります。

  

 古代アンデスの人々は神を信仰していました。そのことで彼らの精神構造が分かります。また神を祭る神殿も建築しました。以下は神殿の壁に組み込まれたジャガー神で、ジャガーが次第に神に変化する姿が刻まれています。

  
    
       

 彼らは森羅万象を神と崇めました。どこか日本人とも共通する心理がありそうですね。また神聖な神への最大の供え物が人間でした。まだ幼い子供を神に近い高山まで連れて行き、そこで生贄(いけにえ)としたのです。そのミイラが現在でも高山で発見されますが、空気が乾燥しているため保存状態は極めて良好です。なお子供が怖がらないよう、弱いアルコールや麻薬を施すのが常でした。<続く>





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Last updated  2018.10.06 00:00:26
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Re:『古代アンデス文明展』その2(10/06)   ローズコーン さん
子どもをいけにえにしたり、成人した娘をいけにえにしたり、そんな話を聞くと人間は結局、同じ人間の中の弱いものをいけににしたのですよね。そんなに考えると、人間は大体、根本的に卑怯でどうしようもない生きもんではないかと思います。他の動物で、そんなことを考え,実行するようなものはいないですよね。

そんなに自分たちの願いが叶うようにしたいのなら、一番上の位にあるものが自ら命を捧げればいいのですよ・・・・

なんて少々違う・・いいえ日ごろ思ってきたことを書かせてもらいました。 (2018.10.06 07:21:06)

Re[1]:『古代アンデス文明展』その2(10/06)   マックス爺 さん
ローズコーンさんへ

お早うございます!!
いつもコメントをありがとうございます。

生贄は穢れのないものを神様に捧げたのですよ。
また生贄になるものは、とても名誉なことと
考えていました。

現代の日本人の感覚とは違いますが、
かつて日本でも同様の考え方がありました。
(2018.10.06 08:35:58)

Re:『古代アンデス文明展』その2(10/06)   田舎のシルビア さん
今日は~~
いい天気よ、暑くなる予報です。庭に出てみようかな・・
ペルー旅ルンルンで行きました者でして・・・・今思うともっと勉強して行けばもっと楽しめたなー、とおもうのですが・・・カラル遺跡も行きました・・アンデス文明の石組み未だに生活の一部に色々な所に残っているのには驚きでした。侵略者達もあまりにも精工な石組み壊せなかったとか・・・
行って感じたのは、乾燥した土地、厳しい環境のよう・・「神頼み」もわかるような気がします。夢の旅蘇りますよ・・ (2018.10.06 10:09:21)

Re[1]:『古代アンデス文明展』その2(10/06)   マックス爺 さん
田舎のシルビアさんへ

今日は~!!
いつもコメントをありがとうございます。

あらまあ。以前行かれたペルーへの旅を
思い出されましたか。

そしてこのカラル遺跡へも行かれたのですね。
それなら思い出されても当然。
かなり精緻な石組に驚きますね。

仙台も良い天気で、朝から洗濯と布団干し。
そして買い物へ行って来ました。
今日はまるでなつのような陽気ですね☀(;^_^A
(2018.10.06 12:50:32)

Re:『古代アンデス文明展』その2(10/06)   こ う さん
こんばんは

これだけの展示会
なかなか撮影できることはないと思いますが
嬉しいことですね
ブログを書くにも思い出せますからね

インカやナスカはわかりますが
それ以外はほとんどわかりませんね(^^ゞ (2018.10.06 21:50:45)

Re:『古代アンデス文明展』その2(10/06)   yorosiku! さん
似たような展示~見たことあります。
今時の赤ちゃんにも「蒙古斑」あるのかしら。 (2018.10.07 00:10:07)

Re[1]:『古代アンデス文明展』その2(10/06)   マックス爺 さん
こ うさんへ

お早うございます!!
いつもコメントをありがとうございます。

行った時は夢中で写真を撮っていました。
だから思い出せないものもあるかもよ。(^_-)-☆
でもこうして残せるのは良いですね。

私は『世界ふしぎ発見!』で幾つかの文化
を知ってましたが、初めて聞くのもおおいですね。(;^_^A
(2018.10.07 07:06:05)

Re[1]:『古代アンデス文明展』その2(10/06)   マックス爺 さん
yorosiku!さんへ

お早うございます!!
いつもコメントをありがとうございます。

あらまあ。そうでしたか。
蒙古斑、あるんじゃないのかなあ。
それが日本民族の特徴なので。😊

もっとも私もここしばらくは赤ちゃん
のお尻を見てないしねえ。(^_-)-☆
(2018.10.07 07:08:56)

Re:『古代アンデス文明展』その2(10/06)   すずめのじゅんじゅん さん
こんにちは!
こちらは朝から蒸し暑いで~す
古代アンデス文明展素晴らしいですね
写真撮るのもお疲れさんです
(2018.10.07 11:43:56)

Re[1]:『古代アンデス文明展』その2(10/06)   マックス爺 さん
すずめのじゅんじゅんさんへ

今日は~!!
いつもコメントをありがとうございます。

台風一過で夏が戻った仙台です。
風はあるけど、気温が高いのですよ。(;^_^A

古代のアンデス文明、凄い文化ですね。
写真撮影可能の展示物が多かったので、
必死にカメラを向けていました。

後で分かるように、「名札」も合わせて撮った
ため、本当に忙しかったですよ。

大根の種蒔き、お疲れ様でしたね。😊
(2018.10.07 11:54:11)

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