マックス爺のエッセイ風日記

2020/05/29(金)00:00

破竹の勢い

生活雑記(1036)

<緊急事態全面解除にはなったけど・・>     筑波勤務時代の後輩Mさんからメールが届いた。今年の3月で退職した挨拶だった。私が筑波を去ったのは40歳の時だから、あれから35年も経ったのだ。とすると新規採用だった彼は10年後輩と言うことになる。確か都立大の卒業だったはず。寡黙で大人しかったが、信用出来る人物だった。その彼が筑波から埼玉へ移り、その後も転勤を繰り返して65歳で辞めた由。早速返事を書いて送った。                新型コロナウイルス感染症に関する緊急事態の全面解除宣言が出たのは、その夜だった。神奈川と北海道がまだ数値が高いものの、感染ルートが明確との理由で今回の措置になった。だが今後の状況次第では、何らかの制限もあるようだ。感染の第2波第3波が心配される状態では当然のこと。今回の宣言で「無罪放免」、何でも自由自在に行動出来る。そんな風には思ってもいない。     それにしても検査キットの不足や、大型クルーズ船乗客の感染などの困難もあったのに、よくもこれだけの死者数で済んだものだ。クルーズ船の件では、自衛隊員の献身的な活躍と、完璧な対応が感染の拡大を防ぎ、国民の協力が世界が驚く低感染率のまま推移する原因となったのは確か。安倍内閣もマスコミから叩かれながらも何とか面目を保った。だが当分油断はしない。引き続きじっと忍耐の日々を過ごそう。                              2,3日寝付けない日があったものの、朝寝坊と昼寝で睡眠不足を補い、何とか体調を維持することが出来た。さて、そろそろ運動するか。長雨と低温の日々が去って、私もようやく走る気になった。1月の大連旅行から帰国後、約2か月間の断捨離と、それに続くコロナ自粛の日々は、鍛え上げた元ウルトラランナーにとっても、かなり堪えた。良くぞあの辛い日々を乗り切ったものだ。自分で自分を褒めたい。      これを手に持って  9km周回コースの半分くらいまで来た時、土手に何か生えてるのを発見。細い竹のタケノコ。そこは県有地かなんかで採っても怒られはしないはず。そう思って手で折った。これは篠竹(しのだけ)なのか、それとも他の種類か。とも角落とさないようしっかり手に持って、残りの距離を走った。    筍を手にランナーの走り去る             それ走れや走れ。          桐の花      国道近くの下り坂の途中で、道端に落ちている紫の花を発見。それは今年の春に走っている時から探していたものだった。花を拾って匂いを嗅ぐ。なんだか和風の雅な匂いは子供の時から大好きだった。母を知らない私には、それを母の香りの代用にして来たのだ。その桐の花も最近はめっきり少なくなった。かつて仙台では、女児が生まれると庭に桐を植えた。嫁入りの時に切って、桐のタンスを作るためだった。        喜寿近きランナー吾や桐の花        桐の花母知らぬ子も喜寿となり    桐の花が夏の季語       茅の穂  国道まで来ると、道端の茅(チガヤ)の穂が風に揺れていた。小さくてどこにでもある雑草だが、その姿がまるでキツネなどの尻尾のようで面白い。これを俳句に詠んだらどうだろう。そこで       狐狸棲まぬ街の傍に茅の穂  *こり=狐とタヌキ *すむ *かたえ=かたわら       花か穂か狐狸はをらねど花茅  *はなちがや  茅の花が夏の季語        フキの煮物       自宅が近くなる頃、ある場所へ寄ってみた。そこは見事なフキが生える小川の土手。だがここ数年は河岸の整備が進んで、フキの群落が消えてしまった。その日も蕗の葉はどこにも見えない。仕方なく帰宅後裏庭の粗末なフキを何本か切った。とても食用になるような代物ではないのだが、それもまた一興。         皮を剥いた筍    皮を剥いた筍はこんな感じ。青々としてまだ硬い部分もあった。貧弱なフキやニンジンと一緒に圧力鍋で5分ほど煮た。それでも堅い部分があったが、構わず油揚げや竹輪ベーコン、ニンジンなどと一緒に煮た。今時土手で獲ったタケノコを煮て食う人などいないだろう。それも食えるかどうかも分からないのに。ネットで調べたら、どうやら破竹(はちく)みたい。これで俺もきっと破竹の勢いになるはず。         煮ても堅き筍喰ひし寡かな   *やもめ  筍が夏の季語     タマネギの葉のぬた  こちらは畑に植えているタマネギの葉を茹でて「ぬた」(酢味噌和え)にしたもの。野蒜(ノビル)と違って歯ごたえも味も今一だが、食えないことはない。まあ食物繊維として、腹の掃除には役立つはず。そのまま枯れてしまうのはもったいないと思って、今回初めて挑戦したが、葉は枯れるに任せて、大きめの新玉ねぎを掘って食べるのも良いと思い直した。モッコウバラの花を全部箒で落として大掃除した。

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