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マックス爺のエッセイ風日記

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2020.12.17
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~居酒屋「赤とんぼ」の話~

  

 ホテルを出てからかなり経った。5km程度の裏町探訪。今度は真逆の方向へ向かった。広い通りに店が幾つか。地元の方に「居酒屋赤とんぼ」の場所を聞くと、国道58号線から直ぐの場所だった。外観も素敵だが、中へ入ると凝ったインテリア。「うちなー」の雰囲気がそこかしこに漂っている。これは良い店と直感。店員がカウンター席へ案内してくれた。

             

 ここも、でーじ(大変)良い感じ。早速メニューを確かめ、数種類の料理を注文。大根の煮物がお勧めだそうだが、そんなのは家でも食える。沖縄へ来たらやっぱり沖縄料理を戴くのが「筋」だろう。沖縄らしさを求めてこの店に来たのだから。なお大根は現地の言葉で「でーくに」だったかな。

  

 「お通し」も美味しかったが、先ずはゴーヤチャンプルー(左)。沖縄料理の定番だ。写真は全部ネットからの「借り物」だが、実際はもっとゴーヤが多く、食感がシャキシャキだった。右はてびち。つまり豚足だ。それを5時間茹でて脂分を落とし、薄く塩で味付けしたもの。コラーゲンたっぷりで、とても美味しかった。多分肌はツルツルになったはず。なお、沖縄では「ブタは鳴き声以外は食べられる」と言われている。ブヒーン。ぶたダブルハート

     

 もずくは沖縄が国内最大の生産地。本島北部の古宇利(こうり)島で栽培してるのを、ランニングしながら見たことがある、対岸の今帰仁村ではモズク用のネットが干されていた。右は超レアの「豆腐よう」。豆腐を発酵させたもので。恐らく製法は中国から伝わったと思う。味はチーズ臭が濃く、お酒のつまみにはピッタリだ。箸ではなく「爪楊枝」で少しずつ食べるのが作法。ぺろり

             

 飲み物は「島酒」。つまり30度の泡盛をオンザロックで。強いが泡盛本来の味が楽しめる。右側の「久米仙」は久米島産で味は淡白。水は堂井(どーがー)の湧水(わちみず)を使用。左の「菊の露」は宮古島産。独特の味わいで、最初は戸惑うはず。5年以上寝かせた泡盛は古酒(くーすー)と呼ばれ、度数以上に豊潤さが増す。毎年若い泡盛を少し継ぎ足して、古酒の全体量と豊潤さを維持する。

 

 店長のSさんは宮古島出身で、宮古島のことをかなりゆんたく(おしゃべり)した。宮古島へは2度行った。最初は仕事で、翌日は早朝に狩俣方面向かって走った。2度目は「宮古島ワイドーマラソン」100kmに参加。1月の4時スタートで、2時間半は真っ暗状態。橋を渡った栗間島も入江湾も見えず不気味だった。右は池間大橋。橋の上は西風が強くて寒かったが、東北人の私はランニングシャツでもOK。13時間の走り旅を楽しんだ。

       

 左上は宮古島特産の「宮古上布」(みやこじょうふ)。超高級品で、琉球王朝時代はこの宮古上布が税金代わりに納められた。布の素材はカラムシ(右上)。シソ科の植物で、丈夫な繊維が採れる。カラムシは縄文時代から内地でも栽培され、布として織られた歴史がある。古代名は「苧麻」(ちょま)。私は100kmレースの途中で、カラムシを専門に栽培している植物園も見学した。マラソン足跡

   
  <上空から見た多良間島>      <多良間のサトウキビ刈>

 Sさんの母上は多良間島出身なので、多良間島を少しだけ紹介したい。多良間は宮古島と石垣島の中間に位置する離島。主な産業はサトウキビとのこと。キビ刈りは結構重労働だ。1600年代初頭、琉球は薩摩藩に侵略されその支配下に置かれた。サトウキビは薩摩藩にとって一番の換金作物。そのため出来る限りの農地にサトウキビを栽培させた。そのため飢饉の際、ソテツの実を毒抜せずに食べて死んだ農民が多かったと聞く。

 沖縄の島民が餓死せずに済むようになったのは、儀間真常(ぎま・しんじょう)が中国から「からいも」(サツマイモ)の苗を持ち帰って以降。それが薩摩を経て青木昆陽が全国に広めたため、「サツマイモ」と呼ばれるようになった。

    

 Sさんがスマフォで国重要無形文化財の「八月踊り」の画像を見せてくれた。ウィキペディアによれば、組踊などの踊りを3つの集落で踊る由。組踊(くみおどり)は琉球王朝時代、「踊り奉行」の玉城朝薫が、江戸の歌舞伎と琉球舞踊を組み合わせて創作した芸術。浦添市に「国立組踊劇場」が建設されている。また那覇市の沖縄県立芸術大学には、沖縄の伝統芸術、伝統芸能を学ぶコースがある。

            ソーメンチャンプルー

 話は尽きないが、「締め」のソーメンチャンプルーを食べて私は「赤とんぼ」を出た。全くの偶然から入ったお店。まさかここに3晩連続で通うことになるとは。それだけ不思議な縁だった。あまり興奮し過ぎたせいか、夕食後の薬の服用を忘れた。地域クーポンがここでも使えて良かった。さて、明日はどこへ行こうか。天気予報は雨だが、どうしたものか。雨ショック <続く>





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Last updated  2020.12.17 00:36:40
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