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マックス爺のエッセイ風日記

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2021.05.05
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テーマ:★人生論★(325)
カテゴリ:文化論
~エロス・諸行無常~

     歓喜仏

  愛欲の業火仏も人もまた    *ごうか
  まぐわひて人生まれける道理かな
 
 チベット仏教の仏像などには性〇為そのものと思われる形のものがある。大抵は「歓喜仏」(かんきぶつ)と呼ばれ、今も厚い信仰の対象である。その真意は到底凡人には理解し得ないが、あるいは生命の起源が真理につながるとの考えかも知れない。

           

        クメールの女神の笑みに惑ひつつ <アンコールワット彫像>

 東南アジアの女神たちもチベット仏教の秘仏に劣らず妖艶そのもの。アンコールワットの壁面一杯に浮き彫りされた女神像はいずれも豊満な肉体を有し、隠微な印象はどこにもない。実におおらかで、これを「祇園精舎」と考えたのであれば、日本人の感性とは異なるようにも思うが、多分そうではないのだろう。

    

   縄文の石棒      道祖神        梵天祭り

 縄文時代の石棒も日本古来の信仰である道祖神も、形は男〇器そのもの。梵天祭りの「梵天」もその代理で、子宮に見立てた社に梵天を突入させるのが祭りの本旨。形を変えた性〇為と見なすことが出来よう。これらに共通するのは種族の繁栄と長命の願い。ヒンズー教の「リンガ」も男〇器を模したと言われるので、長命と種族の繁栄は民族や時代を超えた希求なのだろう。

       そそり立つ魔羅につながる人類史   *まら(仏教用語で男〇器)

    天の岩戸の前で踊るアメノウズメ

    ほと出して鈿女踊れる大岩戸    *うずめ
    エロスとは生そのものと見つけたり

 弟スサノオノミコトの乱暴に怒って姉の天照大神が天岩戸に隠れて以来、世の中は真暗になって人々は困っていた。そこでアメノウズメノミコトが大岩戸の前に進み出、踊りを踊った。皆は喜んでやんやとはやし立て笑った。外が賑やかなことに驚いた天照大神が戸を開いて覗いた途端、タヂカラオノミコトが一気に戸を開き、天照を外に引き出した。すると世の中はたちまち明るくなったと言う日本の神話。

 この時、アメノウズメは「腰のもの」を外して「ほと」を露わにし、ストリップの発祥とも言われる。ほとは聖なるもので、呪術性を秘めていたと言われる。単なるエロスとは異なり、沖縄にも似たような話がある。

      殷の紂王と妲己

 さて、「酒池肉林」と聞いたら何を思い出すだろうか。男なら「ムフフ」なことと答えるかも知れない。だがこれは殷の紂王(ちゅうおう)の妃だった妲己(だっき)の行いに対しての譬え。彼女は贅沢を好み、毎晩のように宴を催し、池に酒を注ぎ、子豚の丸焼きを林のように立てて豪遊した由。挙句は裸の男女に鬼ごっこさせた由。その殷が周に攻められ、妲己は周王に殺害された。天下の悪女を成敗した積りだったのだろう。

      四字熟語残し悪女は殺されぬ

        イヌイットの氷の家    

 北極圏に住むイヌイット(かつてのエスキモー)は氷の家を作る。昔は電気もストーブもない。おまけに近隣には家もない。だから遠来の旅人が訪れた際は、主人は妻を客に提供した由。心身の暖房のため。客は主人の配慮に感謝し、喜んで受け入れるのが礼儀だった由。また貧しい地域では兄弟が妻を共有することもあった。それもまた文化。文化に高低はない。あるのはその土地に応じた暮らしと人の生き方なのだ。

                      妻与え客をもてなすイヌイット

   

 オーストラリアの僻地に、集団で暮らす一族がいたそうだ。研究者が彼らの血統に関心を持って調査したしたら、彼らは4代から5代に亘って近親結婚を繰り返していたことが判明。その結果、身体的な障害のみならず、精神的な障害が数多く見られた由。あまりにも近い血族で何世代にも亘って婚姻したため、劣性の遺伝子が影響したのだろう。これは本当にあった話。きっとメンデルもビックリだろう。

          メンデルもエンドウ豆なら分かったが

 話はまだ続くのだが、こんな内容の話は書く方も草臥れるのでねえ。バイバイしょんぼり <一応続く予定>





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Last updated  2021.05.05 10:33:17
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