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マックス爺のエッセイ風日記

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2021.05.13
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~「世界自然遺産」への登録に向けて~

           南西諸島   

 かなりボケているが、鹿児島(右上)から台湾(左下)まで連なる南西諸島の島々。冒頭にこんな地図を載せたのは、奄美大島、徳之島(鹿児島県)、沖縄本島のやんばる地方、西表島(沖縄県)が近くユネスコの「世界自然遺産」に登録予定なのを知り、これらの島々をブログの話題にしようと考えたのだ。

   

 左の地図は鹿児島県の薩南諸島で、右は屋久島の南西に位置する口永良部島で、煙を上げているのが新岳。有史以前からつい最近まで、ひっきりなしに噴火を繰り返している火山。平成、令和になっても噴火と地震が起きて、時々ニュースになる。地図の左側上部(西側)に続く島々がトカラ列島で、十島村に属している。最近のコロナ騒動で、鹿児島からフェリーでワクチンを運び、7つの島民に無事注射出来たことが話題になったばかり。

 この列島の宝島とその右(東)にある悪石島との間に生物学上の境界線「渡瀬線」がある。ここは海深が千mあり、南西諸島と九州が一度も繋がってないためここを境にして動植物の生態がまったく異なる。津軽海峡の「ブラキストン線」と同様だ。

      

 さて、奄美大島(上)と徳之島にしかいない固有種が右のアマミノクロウサギ。国の天然記念物だが、かつて大陸とつながっていた時代にアジアから渡って来たもの。その後隆起と沈降を繰り返して、島に閉じ込められた「生きた化石」となった。耳、尻尾、手足が他のウサギに比べて極端に短いのが特徴だ。

   

 左上は奄美大島の最高峰である湯湾岳(ゆわんだけ694m)から見える焼内湾の「あまみブルー」。右上は湯湾岳にある神社。沖縄の始祖神はアマミキヨ(アマミク)だが、奄美の始祖神は(アマミコ)。奄美はかつて記紀に「海見(あまみ)」と記された。九州南部の「海部(あま)族」だったのだろう。縄文土器が沖縄に渡来してることも含め、沖縄の神と神話がどこから来たかが窺える。ただし琉球王朝時代の1458年に、奄美諸島は琉球王朝の支配下に入り、その150年後に再び島津藩に奪還される。

   

 沖縄本島北部の山原(やんばる)には豊かな森(左上)があり、琉球王朝時代から戦前までは、薪や木材を山原船で那覇や首里に運んでいた。第二次世界大戦の激しい沖縄戦でも大きなダメージを受けず、今日まで動植物の貴重な固有種が保たれている。右上は良い香りを放つイジュの花。ヤンバルテナガコガネなどの昆虫や、ノグチゲラなどの野鳥が棲む森でもある

    

 天然記念物のヤンバルクイナ(左上)やセマルハコガメ(中央)を守るための道路標識を設置し、道路を動物が潜り抜けるためのトンネル、また落ちても登ることが出来る側溝を作って貴重な動物を保護している。飛べないヤンバルクイナの天敵であるマングース(右上)を捕獲する檻(おり)を設置するなど自然を守る活動を展開して来た。それらの活動が「世界自然遺産」指定に繋がったのだろう。

       

 左上は奄美大島、徳之島、沖縄本島のやんばると共に「世界自然遺産」に指定候補の西表島。右は同島の固有種で天然記念物のイリオモテヤマネコを守るための道路標識。普段は深い森の中にいるが、夜道路に飛び出して車に轢かれる事故が増えている。餌にしているイノシシの子供のウリボウが減ったことも、個体数が増えない理由だ。この島には近畿大学と龍雄大学の研究施設が別個に置かれている。

    

 日本国内でこれまでに「世界自然遺産」に登録されたのは、知床半島、屋久島、白神山地(秋田・青森)、小笠原諸島。私は白神山地は訪れ、知床半島は観光で行って走った。私の国内ランニングの最北端と最東端が知床。北海道は色んな箇所を走り、キタキツネ(上中)やエゾシカ(右上)と出会った。そして国内で走った最西端と最南端が西表島だった。ここでは水牛や蝶々のアサギマダラと出会った。

         沖縄本島


 奄美大島は行ってないが、上空から何度か見た。沖縄に勤務し、旅したお陰で南西諸島の上空を70回は飛んだだろう。地図も好きだしフライトマップ(航路図)も見るので、島の形を見れば大体どの島か見当がついた。そしてブログを書くためにネットで検索し、その地の歴史や文化を改めて知る。楽しみにもなり有難いことだ。なお走った最東端はシドニーで、最南端はメルボルン。出張の際ランニングシューズを持参したのだ。各地で走った思い出が増え、走破距離は42年間で10万km以上。地球3周目に入っている。マラソンダッシュ





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Last updated  2021.05.13 09:28:09
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