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マックス爺のエッセイ風日記

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2021.12.22
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~2頭の巨像はどこへ向かう?~

    

 ウイグル族への人権侵害を非難したバイデン大統領に対して、早速中国が反応した。黒人への差別が残るアメリカより中国の方がよほど民主的で国内の統制がとれていると、自画自賛したのだ。ふ~ん。中国に民主主義なんてあったのだろうか。と、私は皮肉な笑いを浮かべたのだった。先日の香港議会選挙では民主派を排除し、中国支持派が圧勝。「一国二制度」などはとっくの昔に雲散霧消したではないか。

                         

 政府要人から性的被害を受けたとSNSで発信した中国の女子テニス選手だが、先日シンガポールでの報道機関の取材に対して、「政府要人から性的被害を受けた事実も、それを発信したこともないと主張し、自分は自由で安全だと語った。世界にあのニュースが流れた当時、中国政府は必死に事実を隠蔽し、偽情報を発信し続けた。IOCのバッハ会長まで合成画像に登場したほど。今回も同工異曲だろう。

   

 安倍元総理が「台湾有事は日本有事に繋がる」とTV番組で語ると、中国の報道官は、軽はずみな言動を後悔することになると脅かした。安倍総理は「一議員の言動に反応してくれた」と涼しい顔だった由。
 その後、人民解放軍は海南島で「上陸作戦」を実施した。それも三方から揚陸艇で上陸すると言う徹底ぶり。台湾侵攻の訓練であることは明白。中国艦船による連日の尖閣諸島の領海侵入は北京冬季五輪への日本の外交ボイコットをけん制するためのようだ。

  

 アメリカの高官が「中国政府によるウイグル族への人権侵害はジェノサイドだ」と発言した時、私は正直過激過ぎると感じた。ジェノサイドとは民族虐殺。ところが徐々に抑圧の実態が分かって来た。「職業訓練所」は実際は強制収容所で、200万人のウイグル族を拘置し、イスラム教を否定して漢文化と中国語を強要。強制労働や堕胎、断種などの暴行も。一部屋に30人ほどが詰め込まれ、便器はなく1個のバケツに用を足し衛生状態は最悪。手錠をかけられて身動き出来ない映像をNHKのドキュメント番組で観た。

                

 中国政府への抗議活動は日本でも起きている。ところが活動情報が中国の秘密機関に集められ、ウイグル自治区に残る家族への脅迫に。また漢民族が「親戚」としてウイグル族の家庭を訪れ、判断がつかない子供たちから家庭内の宗教活動などを聞き出す。そしてウイグルの家族の画像を日本の活動家に送り、中国語で非難させるなどの激しい分断活動を世界中で行っているのが実態だ。

  

 日本には200万人の中国人が滞在しているが、その中には中国政府の意向を受け、ウイグル族の抗議活動を妨害する動きもある。中国政府の意向を重視したトルコの政府当局が同じ民族であるウイグル族の抗議活動を制限する動きが出始めた。トルコへ移住したウイグル族は、結局より安全なヨーロッパへ脱出するしかないと考えているようだ。これが「中国的民主」の実態だ。

               

 今月はNHKの番組で、過去の戦争に関する画像をたくさん観た。それはそれまでの私の認識を覆すものだった。戦争とは恐ろしいものだ。人間は狂うと簡単に他の民族を抹殺しようとする。いや、自国民をすら様々な理由で殺戮する。これまでに一体どれくらいの人間が「正義」の名の下に命を奪われたのだろう。現在はその危機が身近に迫っているとの実感がある。

  

 かつてのソ連は第二次世界大戦が終戦した後に、樺太や満州に攻め込みたくさんの命と財宝を奪い、樺太在住のアイヌ人や朝鮮人は「日本」へ強制帰国させられた。合わせて多くの日本兵がシベリアに抑留され重労働のために死んだ。ひょっとしてそれは「日ロ戦争」での敗戦や、ロシア革命時に関東軍が行った「シベリア出兵」への「仕返し」かも知れない。たくさんの映像を観た私は、今回そんな風に感じた。

       

 憲法や規則を変えてまで長期政権を目指す2人。国連安保理の常任理事国である2国は世界から非難されながらも、自国の権益を守るのに必死だ。大量の核兵器、最新式のミサイルや人工衛星。今戦いの場は地上から宇宙へと広がった。文明は温暖化で地球を壊し、戦争で人類を滅亡へと導く。2頭の巨象は今後どこへ向かうのか。そしてホモサピエンス(考える人)は一体どんな答えを探し出すのか。爆弾歩く人足跡





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Last updated  2021.12.22 00:00:12
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