マックス爺のエッセイ風日記

2022/04/01(金)00:00

暮らしと戦争(4)

ニュース・社会の動き(489)

~春雨降る日~     私は予約システムを使ってブログを書いている。書いているのは3月31日の木曜日。外は雨。暖かかった前日と一変して気温は10度ほど下がった。ブログが公開されるのは翌日で、新年度の4月1日になっている。生活の話だとタイムラグがあっても支障はないが、ニュースの場合は多少の齟齬が生じるのは止むを得ない。私はニュースキャスターではないし、自分が気になったことを書くだけの話。                            先日の地震で脱線した東北新幹線だが、脱線した車両はレールに戻って現場から引率された。今後は曲がったレールの取り換えや、折れた電柱の取り換えや電線の張替え、そしてひびが入った橋脚などの補強工事が行われるようだ。全線復旧は4月20日ころとされているが、その間に極力不通区間を減らすため臨時便を増発するようだ。ただし速度は通常の半分ほどで。      仙台城(青葉城)の石垣が崩れたことは知っていたが、地元紙のオンライン版をチェックすると、崩落の規模の大きさに驚いた。修復には3年を要し、工事費は7億円かかる由。そして傾いた「政宗の騎馬像」(右)は前足にひびが入り、どう修復すべきか調査中とか。東日本大震災当時の被害も大きかったが、今回の被害もかなりのものと改めて感じた次第。今もまだ余震が残って、時々揺れる。     ウクライナとロシアとの間で開催された停戦協議は、今日からオンライン方式に変えたようだ。ロシアが表明していた「キエフからの撤退」はデマで、移動した車両はほんの一部。それも一旦ベラルーシ国内で給油などした後、ドンバスなどの激戦地に向かうとウクライナ側は警戒している。そして以前から噂されていたことだが、今回の戦争に関して正確な情報が全くプーチンに伝わっていないようだと。                       イギリスのコンサルティング会社の試算によると、今回の戦争でロシアが使った戦費は少なく見ても1日当たり2兆4700億円。侵攻開始から数えるとまる5週間では87.5兆円。ところがロシア連邦上院が昨年末に可決した連邦予算案によれば、今年の歳出経費は約35兆円。既に国家予算の2.5倍に達していると言うのだ。それすらも知らないプーチン。国立銀行の女性頭取が辞意を表明したが、プーチンが慰留したそうだ。軍部も経済界も怖くてプーチンに本当のことを言えないのだ。     ロシアのラブロフ外相がこのたび中国を訪問した。当然軍事と経済両面の支援を依頼したのだろうが、中国に対してはバイデン大統領がロシアへの支援しないよう強くけん制をして来た。「両国の良好な関係に変化はない」。表立って軍事的な支援が出来ない中国は、そんな話でお茶を濁したのではないだろうか。                     国債のドル建てによる最初の利払いは何とかクリヤーしたロシアだが、4月4日には利息と元本のドルでの支払い20億円が待っている。さてどうなるか。ロシアの弾薬はほぼ尽きて、残った中距離ミサイルで盲滅法ウクライナの都市部を攻撃している状況。     先日のブログで書いたロシア軍が残していった軍事通信システム「クラスハ4A」は、その後陸路でドイツのNATO基地へ輸送され、そこから空路でアメリカに渡ったと聞いた。優秀なアメリカの宇宙軍と情報機関は、ロシアの軍事システムを解読することだろう。今後ロシアへの経済制裁はますます厳しくなる。停戦協議が現実味を帯び出したのもそれらのせいだろうが、油断は出来ない。                    国外へ脱出したウクライナ人は401万人。そのうち200万人が子供だと言われる。そしてウクライナ国内で避難出来ずにいる子供も約200万人。停戦が長引けば長引くほど犠牲者の数は増えるだろう。そして今回の戦争の真相を知ったプーチンが、今後どんな手段を使うかは誰も予測出来ない。暫く姿を見せなかったショイグ国防相が久々にTVの画面に映った。だがプーチンの近況は誰も知らない。

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