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大部屋への誘い

"状態も安定してきましたし、赤ちゃん専用の大部屋に移動しませんか?"

看護婦さんからそんな提案があった。

大部屋か・・・。

私、きっと今の私はきっと誰から見ても
トゲトゲしくて、ひとことで言えば
感じ悪い。
そのままだと思う。

こんな私でも大丈夫かしら。


"ん、まぁ考えてみてね^^"

笑顔で看護婦さんは部屋を去っていく。


考えるっていうか、用はこの個室使いたいんじゃないの?
とも思ったが緊急をようする患者さんはすでに個室にいるし
息子が緊急をようする状態かといわれれば
違うと思った。

看護婦さんが検温にやってきた。

"めんこちゃん、起きてますか~?"

小声で極力静かに努めてくれる担当のTさん。
あっけらかんとしてて明るくてとても素敵な看護婦さんだったな。
私の腰痛を気遣ってくれて、息子を沐浴させるときはいつもサポートしてくれた。


息子はニコニコとお気に入りのおもちゃで遊んでいる。
木のおもちゃは力加減のわからない赤子には少々危険だ。
ふと力を抜いたとき、顔にがちんとぶつかるのだ。
けれど気に入っていて他のおもちゃには目もくれない。

"あ~起きてた~!!今日もかわいいでちゅね~~♪"

Tさん、赤ちゃんが好きなんだな。

息子をかわいがってもらって気分の悪い母親はいないが
たまに警戒してしまう。
抱っこしようものならどこかに連れてってしまいそう。
そんな気がするときがあった。

"あ、さっき大部屋のお話があったんだけど、OKです^^"

そう伝えると

"うん、わかりました~。部屋割り担当に伝えます。"

部屋割り担当?!
そんな担当があるのか?

そんなわけで部屋の移動をすることに。

柵がやたらと高いベビーベッドを大人サイズに引き伸ばしたようなベッド。
息子と一緒に寝るには狭からず広からずちょうどいい。
そのベッドに荷物という荷物を全部のっける。

息子をできるだけ上のほうに寝かせて、反対側の足元から荷物を載せていく。
荷物といっても紙オムツやらなにやら、息子の日用品がメインだった荷物は
すぐ搭載完了。

看護婦さんと二人でベッドを押す。

息子は何が起こったのかときょとんとしていた。


"よろしくお願いします~"

入った部屋は、大部屋といいつつも私たち親子をいれて
二組しかいない。

"通路側の人たちは今日退院しちゃったの。"

同室になった母子とはすぐ仲良くなった。

大部屋もいいもんだな~。

7月上旬の出来事だった。



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