非常に劇的な試合でした。
変な言い方ですがデーゲームにしておくのがもったいない。
ま、亀井の一人舞台といっても良い試合でした。

ただ、その影に広島の
「勝ってください。」
といわんばかりのミス・ミス・ミスの連発。

逆に言えばこれで勝てなければ…
というぐらいチーム状態は良くありません。
何が良くないといったらきりがありませんが
結局はリズム、歯車が悪い。

点数を取った後に取られるとか、
点数を抑えている時に取れないとか。
悪いパターンの典型が今日もありました。

それでも今日勝てたのは
はっきり言って亀井のおかげだし、
はっきり言って広島の自滅です。

ただ、北海道という土地は
良くも悪くも何かが起こるというのは
ファンの方なら良くご存知でしょうし、
そのシーズンを占うような出来事が
起きると言うのもご存知でしょう。

そういった意味でも敗戦濃厚だった試合を
逆転して勝ったという事が非常に大きく、
この試合をきっかけに歯車がかみ合うという事も
当然考えられるわけです。

特に歯車がかみ合う可能性を感じさせたのは
試合終盤2点ビハインドの段階で山口を登板させ、
万全の出来とはいえない中で2回を0点で抑え、
11回にはクルーンが珍しく完璧な投球。
このような試合展開は前半戦でよく見た光景です。

ある意味今の巨人の順位を支えているのは
7つの引き分けであると言っても過言ではなく、
疲れや精神的なものからやや安定性を欠いていた
山口・越智が復活し、クルーンが大体に投げてくれれば
前半戦のような「負けない」戦いが出来るはずで、
打線にも良い影響が出てくることは間違いありません。

無論、先発投手陣の安定は言うまでもありませんが、
今日のようにゴンザレスが4点を取られたら
5点を取ってあげるという打線でなければいけません。
さすがに先日のヒサノリのような打たれ方では
どうしようもありませんが。

今週末ヤクルトとの3連戦が待っていますが、
その前に明日の試合をきっちり戦っておく事が
今日の勝ちを生かし今後につなげる事になります。

「我慢のしどころ」がやや長くなっていますから、
今日をきっかけに少しギアをチェンジしてもらって
まずは連勝といきたいところです。

最後に田中大二郎。
自分より後輩の中井と大田が先に上がった中で
ついにチャンスが巡ってきたかという感じです。

二軍での活躍を見れば、若いからとか関係なく、
「田中を使い続けてみよう」と首脳陣に思わせるような
印象的な"何か”を見せないといけません。

これはプレッシャーでもなんでもありません。
去年の坂本もそうだったんですから。
自分で自分の道は開かなければいけません。

もちろんヨシノブの体が順調に回復すれば、
昨日の報道の通り一塁で復帰という事になるでしょうが、
それすらも吹き飛ばすぐらいの意気が無いとダメです。

プロ入り初ヒットは内野安打でした。
ヘッドスライディングの気合は良いです。
旭川が始まりの土地。ずっと記憶に残るでしょうね。

ひとまず右投手の先発が予想されるときは
8番で使ってもらえるでしょうから、
少しでも良い結果を出して欲しいですね。