2009/10/30(金)02:30
巨人ドラフト驚きの1巡目
長野でしたね。1巡目。ま、これには何も驚くことはありません。
では何が驚きなのか。
原監督がドラフト会議の途中でいなくなっちゃったと思ったらなんと長野の元に背番号7のユニフォームを持っていっていた!―
これ…も驚きでしたね。原監督の粋を感じます。どこかの監督では絶対できない芸当です。
ただ、それも驚きだったんですが、自分にとっての一番の驚きは「育成ドラフト」の1巡目でした。
な、なんと(大げさ過ぎ?)、信濃グランセローズのエース左腕、星野真澄投手が指名されたのです!
これには自分の今日一番の声が出ました。
正直言いますと、様々なネット上の情報や今年の彼の成績を総合して、どこかが指名するだろうと思っていましたし、逆に言うと、今年指名されなかったら厳しいなぁ、と思って見ていました。
結局通常ドラフトが終わってしまったので育成でどうだろうと半信半疑で見ていると、今年昨年と活躍した同じグランセローズの左腕、高田が阪神に指名されたので、星野はどうなるのかな、と思いつつ、普通に巨人の一巡目を待っていると、そこで思いもよらぬ星野の指名がありました。
自分も一応グランセローズは年間数試合現地で見てますし、ケーブルテレビで放送の場合は殆ど見てますので、星野に素人なりの評価をさせていただきます。
まずはデータから。公式戦72試合中半分の36試合に登板、8勝8敗3S、防御率2.82、完投6、投球回数153.1、被本塁打9、与四死球45、奪三振128。リーグ一試合最多の15奪三振も記録。
今年入団したにも関わらずチームではエース。先発完投もすれば抑えもやりました。いや、やらされました。
なにせ今年のグランセローズは昨年に引き続き最下位に低迷し、連敗は星野でしか止められないと言われるほどで、前半戦から星野と阪神に指名された高田に頼りきりでした。そのツケで終盤には息切れを起こしました。
データから見ても分かるように彼のセールスポイントは完投が出来るスタミナと奪三振の多さ、課題は一発病と四球病です。
調子に乗ると尻上がりで三振を多く取り最後まで投げきるスタミナがありますが、弱気の虫が出ると四球でランナーを貯めてドカンという悪い癖があります。巨人の誰かさんみたいですね(笑)
ちなみにリーグ最多の一試合15奪三振を記録した試合も5回に3ランを食らい、完投して記録を作ったものの2-3で負けています。
とはいえ、8勝8敗の成績ながらグランセローズの貧弱打線で負けた試合もあり、今年一年全体を通してもグランセローズで最も活躍した投手であることはファンなら誰もが認めるところです。
フォームはスリークォーターとサイドの間ぐらいで、ストレートは常時140km前後ですがスピードガンの数値よりもキレを感じます。右打者へのクロスは中々の物があります。
変化球はスライダー系とチェンジアップ。直球と組み合わせて低めに決まれば三振バッタバッタなんですが、それが抜ければ見事にドカンです。まぁ、当たり前ですね。
巨人では、先発完投というよりも山口に続くようなショートリリーフを目指すことになると思いますので、今年経験した抑えが役立てば良いと思います。
ただ、育成選手で24歳という年齢や、昨年同じグランセローズからロッテに育成指名された鈴江投手の話を殆ど聞かない現状を考えると、相当な意気込みで頑張らないと先は見えてきません。
かなり厳しい道のりだと思いますが、ともかくまず支配下登録されない事には始まりませんので、2010年中に支配下選手になる事を目標に頑張って欲しいと心から思っています。