2005/05/14(土)23:41
野田版鼠小僧
シネマ歌舞伎第一弾、十八代目中村勘三郎襲名記念、とチラシには書いてある。
何だか堅苦しいなぁ、と感じたけど、そんなことは忘れてしまう面白さ!!でした。
元々、歌舞伎は好きなのです。小さい時から何故か。
NHK教育の歌舞伎も見ていた。山川静夫アナの解説がまたわかりやすくて好きでした。
しかし、この「野田版鼠小僧」。
正統派歌舞伎、ではない。時代背景を無視した台詞だし、ギャグ多し。
アドリブ(?)と思える場面もたくさん。
テレビで見た歌舞伎とちと違うなぁ、と思っていたらイヤホンガイドもない、というし、
納得。
とにかく素晴らしいです!中村勘九郎(現:勘三郎)さん。
その他のキャストの方も凄い!素晴らしい!
大好きな獅童さん。幽霊役、いいっ!!
歌舞伎の世界の人、というのはやっぱりただの芸能人とは違う。
本当の「芸能人(芸に能力のある人)」だと思う。
勘太郎、七之助兄弟、前にテレビで見た市川海老蔵さんもそう、
とにかくその辺の若者とは何かが違う。
凄いオーラがあると思う。
そしてそのオーラを出すには本当に血の滲むような努力をしているのだ、と思う。
作・演出は野田秀樹さん。さすがだ。
決して押し付けがましくない、しかし強烈なメッセージを残すラスト。
文句なしに「楽しかった!面白かった!」と言える作品でした。
もし機会があれば歌舞伎座で歌舞伎を生で見てみたい。